最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第168話 マジカルドロップ
「高野ー、いるかー?」
「はーい! ここですよ~!」
大部屋まで戻ると高野は俺の声に反応して返事をする。
【忍び足】の効果が切れていたのだろう、たたたっと足音が近付いてきて、
「さっきのおっきなスライム倒せましたかっ?」
高野の声が正面から聞こえた。
「ああ、もちろん倒したぞ」
「わぁ、さすがですね真琴さんっ」
「それからドロップアイテムも拾ったぞ。マジカルドロップっていうアメ玉で使用した者のすべてのパラメータを100ずつアップさせるアイテムらしい」
俺はマジカル大王スライムを倒したこととその魔物が落としていったマジカルドロップというアイテムを手に入れたことを伝える。
「えぇっ、ものすごいアイテムじゃないですかっ!」
「うん、まあ、そうなのかな」
パラメータが異常すぎるほど高い俺にとってはそうでもないのだが。
「あれ? でもなんでアイテムの効果までわかってるんですか? もしかして前にも拾ったことがあるんですか?」
高野が身を乗り出したのか、声がさっきより少し近付いて目の前から聞こえた。
「いや、初めてだ」
「じゃあなんでそのアイテムの効果がわかるんですか?」
「ふふん、それはな……さっきのでかいスライムを倒してレベルが上がったことで俺も識別魔法を覚えたからだっ」
「えっ、ほんとですかっ?」
「ああ。それもランク10の識別魔法だぞっ」
嬉しくてつい声が高くなる。
「え~っ! ちょっと待ってくださいよっ。それじゃあわたしと一緒にいる意味がなくなるじゃないですか~!」
「まあ、そうなるな」
「え~っ、そんな~っ!」
「大丈夫、心配するな。約束は守るから」
高野が家出を辞めて家に戻るのならこのダンジョンをクリアするまでは一緒に行動してやるという約束を俺は高野と交わしている。
識別魔法を覚えたからといってその約束を反故にしたりはしない。
「そ、そうですか。それを聞いて安心しました」
ほっと安堵のため息をつく高野。
「高野も約束は守れよ。このダンジョンを出たらちゃんと家に帰るんだぞ」
「わかってますって。真琴さんとの約束なんですからちゃんと守りますよ」
と高野は言うが顔が見えないのでどんな表情で喋っているのかがまるでわからない。
今さらながら表情が読めないとやはり不便だな。
「高野はマジカルドロップ欲しいか?」
俺が倒して手に入れたとはいえ一応行動をともにしている以上訊いておく。
高野がいらないと言うなら売りたいのだが。
しかし高野は、
「え、くれるんですかっ!? ありがとうございますっ! わー、やったー!」
何を早とちりしたのか声高らかにぴょんぴょんと飛び跳ねる。
あげるって意味で訊いたわけではないのだけれど……。
「あの、高野――」
「真琴さん、大好きーっ!」
ぎゅっとハグされた感触がしていよいよ引っ込みがつかなくなった俺は、
「……」
黙って不思議な袋の中に手を突っ込むとマジカルドロップを取り出して高野に差し出すのだった。
「はーい! ここですよ~!」
大部屋まで戻ると高野は俺の声に反応して返事をする。
【忍び足】の効果が切れていたのだろう、たたたっと足音が近付いてきて、
「さっきのおっきなスライム倒せましたかっ?」
高野の声が正面から聞こえた。
「ああ、もちろん倒したぞ」
「わぁ、さすがですね真琴さんっ」
「それからドロップアイテムも拾ったぞ。マジカルドロップっていうアメ玉で使用した者のすべてのパラメータを100ずつアップさせるアイテムらしい」
俺はマジカル大王スライムを倒したこととその魔物が落としていったマジカルドロップというアイテムを手に入れたことを伝える。
「えぇっ、ものすごいアイテムじゃないですかっ!」
「うん、まあ、そうなのかな」
パラメータが異常すぎるほど高い俺にとってはそうでもないのだが。
「あれ? でもなんでアイテムの効果までわかってるんですか? もしかして前にも拾ったことがあるんですか?」
高野が身を乗り出したのか、声がさっきより少し近付いて目の前から聞こえた。
「いや、初めてだ」
「じゃあなんでそのアイテムの効果がわかるんですか?」
「ふふん、それはな……さっきのでかいスライムを倒してレベルが上がったことで俺も識別魔法を覚えたからだっ」
「えっ、ほんとですかっ?」
「ああ。それもランク10の識別魔法だぞっ」
嬉しくてつい声が高くなる。
「え~っ! ちょっと待ってくださいよっ。それじゃあわたしと一緒にいる意味がなくなるじゃないですか~!」
「まあ、そうなるな」
「え~っ、そんな~っ!」
「大丈夫、心配するな。約束は守るから」
高野が家出を辞めて家に戻るのならこのダンジョンをクリアするまでは一緒に行動してやるという約束を俺は高野と交わしている。
識別魔法を覚えたからといってその約束を反故にしたりはしない。
「そ、そうですか。それを聞いて安心しました」
ほっと安堵のため息をつく高野。
「高野も約束は守れよ。このダンジョンを出たらちゃんと家に帰るんだぞ」
「わかってますって。真琴さんとの約束なんですからちゃんと守りますよ」
と高野は言うが顔が見えないのでどんな表情で喋っているのかがまるでわからない。
今さらながら表情が読めないとやはり不便だな。
「高野はマジカルドロップ欲しいか?」
俺が倒して手に入れたとはいえ一応行動をともにしている以上訊いておく。
高野がいらないと言うなら売りたいのだが。
しかし高野は、
「え、くれるんですかっ!? ありがとうございますっ! わー、やったー!」
何を早とちりしたのか声高らかにぴょんぴょんと飛び跳ねる。
あげるって意味で訊いたわけではないのだけれど……。
「あの、高野――」
「真琴さん、大好きーっ!」
ぎゅっとハグされた感触がしていよいよ引っ込みがつかなくなった俺は、
「……」
黙って不思議な袋の中に手を突っ込むとマジカルドロップを取り出して高野に差し出すのだった。
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