最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第157話 高野由香里十五歳
「一応確認しておくけどこのダンジョンを出たら家に帰るんだぞ」
「……」
「おい高野、聞いてるのか?」
「あっはい、聞いてます」
高野はスマホを鏡代わりにして自分の髪をいじっていた。
なんとも今時の十五歳女子らしい行動だ。
高野は茶色の長い髪をヘアピンをいくつも使って高く盛っている。
もとの身長がそこそこ高いので髪型を含めると俺と同じくらいの背の高さになっていた。
ちなみに彼氏以外からお前と呼ばれたくはないということなので俺は極力高野のことをお前と呼ばないように気をつけている。
というか今時の十五歳は当たり前のように彼氏がいるのか……。
「いませんよ、わたしには」
スマホをスカートのポケットにしまいつつ高野が振り向いた。
「え? あっ、高野お前また俺の心読んだだろ」
「ごめんなさい、まだ前に使った読心魔法の効果が切れてないんですよ」
「まったく……」
高野は相手の心を読む魔法を習得している。
それだけではなく識別魔法や【忍び足】、さらには【透明化】も覚えているのだった。
「それで、いないって彼氏がか?」
「はい」
「でも彼氏以外にはお前って呼ばれたくないって言っただろ」
「彼氏がいたらの話ですよ。早とちりしないでくださいよ」
隣を歩く高野が体ごと「もう~」とぶつかってくる。
一緒に行動してやると言ってから少し馴れ馴れしくなった気がする。
「もう一度訊くけどこのダンジョンをクリアしたら家に帰れよ」
「わかってますよ。約束したじゃないですか」
そう。
高野が言うようにこのダンジョン終わりで絶賛家出中の高野は家に帰るという約束を俺と交わしていた。
その代わりといってはなんだがこのダンジョンだけは俺が一緒に行動してやるという取り決めだ。
「それより透明にならなくていいのか? 魔物が急に襲ってきても知らないぞ」
「あっ、そうでしたね。じゃあスキル、透明化っ」
高野は立ち止まるとスキルの【透明化】を発動させ姿を消してみせた。
さらに、
「スキル、忍び足っ」
【忍び足】を使い足音を完全に消す。
「すごいな、もうどこにいるかわからないぞ」
「……」
「おーい、いるんだよな。返事くらいしてくれよ」
姿が見えないからちょっと不安になるだろ。
「ここですよ」
「おわっ!?」
高野が俺の耳元でささやいた。
かなりの至近距離だったようでびっくりして思わず声を上げてしまう俺。
「おい、驚かすなよな」
「ごめんなさ~い」
「高野はとりあえず俺の左隣にいてくれ、見えないと厄介だ。それと間違っても俺と魔物の間には入るなよ」
誤って俺の攻撃が高野に当たってしまったら目も当てられないからな。
「は~い、わかりました」
と左隣から高野の明るい声が返ってきた。
こうして俺は透明になった高野と硬い畝のダンジョン地下一階フロアを探索するのだった。
「……」
「おい高野、聞いてるのか?」
「あっはい、聞いてます」
高野はスマホを鏡代わりにして自分の髪をいじっていた。
なんとも今時の十五歳女子らしい行動だ。
高野は茶色の長い髪をヘアピンをいくつも使って高く盛っている。
もとの身長がそこそこ高いので髪型を含めると俺と同じくらいの背の高さになっていた。
ちなみに彼氏以外からお前と呼ばれたくはないということなので俺は極力高野のことをお前と呼ばないように気をつけている。
というか今時の十五歳は当たり前のように彼氏がいるのか……。
「いませんよ、わたしには」
スマホをスカートのポケットにしまいつつ高野が振り向いた。
「え? あっ、高野お前また俺の心読んだだろ」
「ごめんなさい、まだ前に使った読心魔法の効果が切れてないんですよ」
「まったく……」
高野は相手の心を読む魔法を習得している。
それだけではなく識別魔法や【忍び足】、さらには【透明化】も覚えているのだった。
「それで、いないって彼氏がか?」
「はい」
「でも彼氏以外にはお前って呼ばれたくないって言っただろ」
「彼氏がいたらの話ですよ。早とちりしないでくださいよ」
隣を歩く高野が体ごと「もう~」とぶつかってくる。
一緒に行動してやると言ってから少し馴れ馴れしくなった気がする。
「もう一度訊くけどこのダンジョンをクリアしたら家に帰れよ」
「わかってますよ。約束したじゃないですか」
そう。
高野が言うようにこのダンジョン終わりで絶賛家出中の高野は家に帰るという約束を俺と交わしていた。
その代わりといってはなんだがこのダンジョンだけは俺が一緒に行動してやるという取り決めだ。
「それより透明にならなくていいのか? 魔物が急に襲ってきても知らないぞ」
「あっ、そうでしたね。じゃあスキル、透明化っ」
高野は立ち止まるとスキルの【透明化】を発動させ姿を消してみせた。
さらに、
「スキル、忍び足っ」
【忍び足】を使い足音を完全に消す。
「すごいな、もうどこにいるかわからないぞ」
「……」
「おーい、いるんだよな。返事くらいしてくれよ」
姿が見えないからちょっと不安になるだろ。
「ここですよ」
「おわっ!?」
高野が俺の耳元でささやいた。
かなりの至近距離だったようでびっくりして思わず声を上げてしまう俺。
「おい、驚かすなよな」
「ごめんなさ~い」
「高野はとりあえず俺の左隣にいてくれ、見えないと厄介だ。それと間違っても俺と魔物の間には入るなよ」
誤って俺の攻撃が高野に当たってしまったら目も当てられないからな。
「は~い、わかりました」
と左隣から高野の明るい声が返ってきた。
こうして俺は透明になった高野と硬い畝のダンジョン地下一階フロアを探索するのだった。
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