最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第148話 閉幕
「……す、すごいね、きみ。おれチキンレースをしかけたつもりだったんだけど、まさかあの巨大な隕石を破壊してしまうとは思わなかったよ……」
畏敬と畏怖の感情が入り混じったような顔で栗田さんが俺を見た。
「いやあ、火事場の馬鹿力ってやつですね、きっと。俺も自分のことながらびっくりしてますから」
「そ、そっか。火事場の馬鹿力か……そっかそっか」
自らを納得させるように栗田さんは何度もうなずく。
俺はリングに投げ捨ててあった刀とリストバンドを拾い上げると場外を見渡した。
さっきまでいた野次馬たちは巨大隕石を見て避難したのだろう、みんないなくなっていた。
「それでは優勝賞品の授与を行いたいと思います! 三原議員、お願いいたします!」
川尻さんに名前を告げられ少し離れたVIP席にいた三原議員が黒服の男性たちを連れてリングに向かって歩いてくる。
マイクを受け取った三原議員は俺に顔を向けると、
「素晴らしい試合でした。これからも日本国、ひいては世界のためにダンジョンを攻略してくれることを期待しつつこのアルカディアを贈りたいと思います」
スーツの内ポケットから手のひらサイズの家の模型のようなものを取り出し渡してきた。
「あの……これがアルカディア、ですか?」
「ええ、そうですよ。ここにスイッチがあるでしょう、これを押すと大豪邸に早変わりしますよ」
と楽しそうに三原議員が言う。
「試しに押してみますか?」
「あっ、いえ、いいですっ……というより俺出来れば換金したいんですけど……」
海道が言っていた。アルカディアは五千万円で換金できると。
「いいですよ。そう言われるプレイヤーの方もいると思っていましたから」
三原議員は「佐竹」と近くにいた黒服の男性に声をかけ、その男性が大事そうに持っていたアタッシェケースを受け取った。
そして、
「優勝おめでとう、佐倉真琴くん。これからのあなたに注目していますよ」
ウインク一つ三原議員は五千万円が入っているであろうアタッシェケースを差し出してくる。
「あー……はい」
そんな注目されても困るんだけどなぁと思いながらも俺はありがたくそのアタッシェケースを受け取った。
「それでは今大会は佐倉選手の優勝で幕を閉じたいと思いますっ! 皆様、盛大な拍手を佐倉選手にお願いいたしますっ!」
マイクを持った川尻さんが声を上げるが俺にとっては幸運なことに野次馬たちはすっかり消え失せていたのでかわいた拍手がぱちぱちと鳴るだけ。
「え、えー、ではまた来月お会いいたしましょうっ!」
実質観客ゼロの中、それでも最後までプロとして仕事をやり遂げる司会進行役の川尻さん。
ちなみにこのすぐあと、獲得賞金ランキングの一位に磯さんの名前をおさえて俺の名前が載ったのは言うまでもない。
畏敬と畏怖の感情が入り混じったような顔で栗田さんが俺を見た。
「いやあ、火事場の馬鹿力ってやつですね、きっと。俺も自分のことながらびっくりしてますから」
「そ、そっか。火事場の馬鹿力か……そっかそっか」
自らを納得させるように栗田さんは何度もうなずく。
俺はリングに投げ捨ててあった刀とリストバンドを拾い上げると場外を見渡した。
さっきまでいた野次馬たちは巨大隕石を見て避難したのだろう、みんないなくなっていた。
「それでは優勝賞品の授与を行いたいと思います! 三原議員、お願いいたします!」
川尻さんに名前を告げられ少し離れたVIP席にいた三原議員が黒服の男性たちを連れてリングに向かって歩いてくる。
マイクを受け取った三原議員は俺に顔を向けると、
「素晴らしい試合でした。これからも日本国、ひいては世界のためにダンジョンを攻略してくれることを期待しつつこのアルカディアを贈りたいと思います」
スーツの内ポケットから手のひらサイズの家の模型のようなものを取り出し渡してきた。
「あの……これがアルカディア、ですか?」
「ええ、そうですよ。ここにスイッチがあるでしょう、これを押すと大豪邸に早変わりしますよ」
と楽しそうに三原議員が言う。
「試しに押してみますか?」
「あっ、いえ、いいですっ……というより俺出来れば換金したいんですけど……」
海道が言っていた。アルカディアは五千万円で換金できると。
「いいですよ。そう言われるプレイヤーの方もいると思っていましたから」
三原議員は「佐竹」と近くにいた黒服の男性に声をかけ、その男性が大事そうに持っていたアタッシェケースを受け取った。
そして、
「優勝おめでとう、佐倉真琴くん。これからのあなたに注目していますよ」
ウインク一つ三原議員は五千万円が入っているであろうアタッシェケースを差し出してくる。
「あー……はい」
そんな注目されても困るんだけどなぁと思いながらも俺はありがたくそのアタッシェケースを受け取った。
「それでは今大会は佐倉選手の優勝で幕を閉じたいと思いますっ! 皆様、盛大な拍手を佐倉選手にお願いいたしますっ!」
マイクを持った川尻さんが声を上げるが俺にとっては幸運なことに野次馬たちはすっかり消え失せていたのでかわいた拍手がぱちぱちと鳴るだけ。
「え、えー、ではまた来月お会いいたしましょうっ!」
実質観客ゼロの中、それでも最後までプロとして仕事をやり遂げる司会進行役の川尻さん。
ちなみにこのすぐあと、獲得賞金ランキングの一位に磯さんの名前をおさえて俺の名前が載ったのは言うまでもない。
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