最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第147話 決勝戦の行方
試合開始早々――
「はあぁっ!」
俺は刀を振りかぶり栗田さんに向かっていった。
栗田さんは俺から距離を取りつつなぎなたのような長い刀で俺を牽制する。
キィン。
キィン。
海道との試合を見た限りだと栗田さんは剣術の心得がありそうなので正直刀での戦いは分が悪いかもしれないが、それでも俺はスキル断ちによってスキルをまったく使えない以上こうやって攻めるしかない。
キィン。
キィン。
おそらく俺のちからやすばやさといったパラメータは栗田さんのそれよりも倍近くあるはずだから力圧しでも勝てる可能性はあると思う。
キィン。
キィン。
それこそあの長い刀さえなんとかすれば充分勝機は見えるはずだ。
キィン。
キィン。
長い刀で上手くいなされ間合いが詰められないでいると、
「きみはスキルを使わないのかいっ」
栗田さんが口を開いた。
「だってスキルを使ったらあなたにコピーされてしまうじゃないですかっ」
俺は栗田さんに食らいつきながら答える。
本当のところはスキル断ちという刀を握っている間は一切のスキルが使用不能になってしまうというだけなのだがそれを知らない栗田さんにはいかにもな返事をしておいた。
キィン。
キィン。
「まいったなっ。だからトーナメントは嫌だったんだっ」
俺の太刀筋をまるで見切っているかのように俺の刀は栗田さんには届かない。
キィン。
キィン。
「正直言うとおれはスキルは複写魔法しかないんだよっ。だから相手が何かスキルを使ってくれないと困るんだっ」
だが栗田さんの刀もまた俺のすばやさの前では当たらないでいた。
キィン。
キィン。
どっちつかずの勝負が続く中、俺は少しずつではあるがだんだんと栗田さんの攻撃に目が慣れてきていた。
そしてそれと同時に栗田さんの攻撃パターンも読めてきた。
俺が刀を大きく振りかぶると栗田さんは間違いなくがら空きになった俺の腹を突いてこようとしてくる。
なのでそこをうまく狙って栗田さんの長い刀をはじいてやる。
キィン。
キィン。
キィン。
大きく振りかぶって――
「今だっ」
俺は腹に迫りくる刀を渾身の力を込めて思いきりはじき飛ばした。
ガキィィーン!
栗田さんの持っていた刀がカランカランッと音を立てリングを滑りながら場外に飛んでいった。
「なっ!?」
俺に攻撃を読まれるとは思っていなかったのだろう、栗田さんが驚愕の表情を見せる。
「さあ、これであなたは正真正銘丸腰ですよ。まだ続けますか?」
俺は刀の切っ先を栗田さんに向けた。
「ふはっ、まいったねこれは……どうしようかな?」
両手を上げながらじりじりとリングの縁に向かって後ずさりする栗田さん。
降参のポーズのつもりだろうか。
すると、
「でも、このまま負けるのはしゃくだな……ってことでスキル、複写魔法ランク10っ!」
栗田さんが何を思ったのか複写魔法を唱えた。
刹那、ゴゴゴゴォーッとリングとほぼ同等のサイズの巨大な隕石が上空から落ちてくる。
「げっ……! ちょっ、何考えてるんですか、栗田さんっ!」
「おれが直前に見た魔法は斎藤さんの隕石魔法だったからねぇ。いやあ、ランク10だとかなり大きいね~」
栗田さんは手をひたいにかざしてのんきに空を見上げている。
もしかして相打ち狙いか……?
でもあんなものが落ちてきたら俺も栗田さんもリングごと潰れて無事じゃ済まないぞ。
ゴゴゴゴォォーッ!
ものすごい速さで落下してくる巨大隕石。
近付いてくるにつれてその大きさがはっきりとわかってくる。
高速で降ってきている隕石はリングよりもさらに一回り大きかった。
「皆さん、避難してくださいっ!」
川尻さんがマイクを使って叫ぶ。
「「「うわぁー!」」」
「「「きゃあー!」」」
野次馬たちが声を上げ逃げ惑うさなか、
「栗田さんっ、どうするつもりですかっ」
俺は栗田さんに向かって声を飛ばした。
「さあ、どうしようかな~?」
まるで他人事のようにやる気のない返事。
巨大隕石はもうすぐそこまで迫ってきていた。
「……くっ、仕方ないっ」
俺は刀を投げ捨てると両手首に身につけていたリストバンドも外す。
そして今まさにリングごと俺と栗田さんを圧し潰さんとしている巨大隕石めがけて全力で右こぶしをぶちかました。
ドゴオオオォォォォ―ン!!!
――ぱらぱらと巨大隕石の破片がリングに飛び散る中でリング外に避難していた川尻さんが同じくリング外に逃げていた栗田さんを確認して高らかに宣言した。
「だ、第一回格闘大会の優勝者は、佐倉選手ですっ!!」
「はあぁっ!」
俺は刀を振りかぶり栗田さんに向かっていった。
栗田さんは俺から距離を取りつつなぎなたのような長い刀で俺を牽制する。
キィン。
キィン。
海道との試合を見た限りだと栗田さんは剣術の心得がありそうなので正直刀での戦いは分が悪いかもしれないが、それでも俺はスキル断ちによってスキルをまったく使えない以上こうやって攻めるしかない。
キィン。
キィン。
おそらく俺のちからやすばやさといったパラメータは栗田さんのそれよりも倍近くあるはずだから力圧しでも勝てる可能性はあると思う。
キィン。
キィン。
それこそあの長い刀さえなんとかすれば充分勝機は見えるはずだ。
キィン。
キィン。
長い刀で上手くいなされ間合いが詰められないでいると、
「きみはスキルを使わないのかいっ」
栗田さんが口を開いた。
「だってスキルを使ったらあなたにコピーされてしまうじゃないですかっ」
俺は栗田さんに食らいつきながら答える。
本当のところはスキル断ちという刀を握っている間は一切のスキルが使用不能になってしまうというだけなのだがそれを知らない栗田さんにはいかにもな返事をしておいた。
キィン。
キィン。
「まいったなっ。だからトーナメントは嫌だったんだっ」
俺の太刀筋をまるで見切っているかのように俺の刀は栗田さんには届かない。
キィン。
キィン。
「正直言うとおれはスキルは複写魔法しかないんだよっ。だから相手が何かスキルを使ってくれないと困るんだっ」
だが栗田さんの刀もまた俺のすばやさの前では当たらないでいた。
キィン。
キィン。
どっちつかずの勝負が続く中、俺は少しずつではあるがだんだんと栗田さんの攻撃に目が慣れてきていた。
そしてそれと同時に栗田さんの攻撃パターンも読めてきた。
俺が刀を大きく振りかぶると栗田さんは間違いなくがら空きになった俺の腹を突いてこようとしてくる。
なのでそこをうまく狙って栗田さんの長い刀をはじいてやる。
キィン。
キィン。
キィン。
大きく振りかぶって――
「今だっ」
俺は腹に迫りくる刀を渾身の力を込めて思いきりはじき飛ばした。
ガキィィーン!
栗田さんの持っていた刀がカランカランッと音を立てリングを滑りながら場外に飛んでいった。
「なっ!?」
俺に攻撃を読まれるとは思っていなかったのだろう、栗田さんが驚愕の表情を見せる。
「さあ、これであなたは正真正銘丸腰ですよ。まだ続けますか?」
俺は刀の切っ先を栗田さんに向けた。
「ふはっ、まいったねこれは……どうしようかな?」
両手を上げながらじりじりとリングの縁に向かって後ずさりする栗田さん。
降参のポーズのつもりだろうか。
すると、
「でも、このまま負けるのはしゃくだな……ってことでスキル、複写魔法ランク10っ!」
栗田さんが何を思ったのか複写魔法を唱えた。
刹那、ゴゴゴゴォーッとリングとほぼ同等のサイズの巨大な隕石が上空から落ちてくる。
「げっ……! ちょっ、何考えてるんですか、栗田さんっ!」
「おれが直前に見た魔法は斎藤さんの隕石魔法だったからねぇ。いやあ、ランク10だとかなり大きいね~」
栗田さんは手をひたいにかざしてのんきに空を見上げている。
もしかして相打ち狙いか……?
でもあんなものが落ちてきたら俺も栗田さんもリングごと潰れて無事じゃ済まないぞ。
ゴゴゴゴォォーッ!
ものすごい速さで落下してくる巨大隕石。
近付いてくるにつれてその大きさがはっきりとわかってくる。
高速で降ってきている隕石はリングよりもさらに一回り大きかった。
「皆さん、避難してくださいっ!」
川尻さんがマイクを使って叫ぶ。
「「「うわぁー!」」」
「「「きゃあー!」」」
野次馬たちが声を上げ逃げ惑うさなか、
「栗田さんっ、どうするつもりですかっ」
俺は栗田さんに向かって声を飛ばした。
「さあ、どうしようかな~?」
まるで他人事のようにやる気のない返事。
巨大隕石はもうすぐそこまで迫ってきていた。
「……くっ、仕方ないっ」
俺は刀を投げ捨てると両手首に身につけていたリストバンドも外す。
そして今まさにリングごと俺と栗田さんを圧し潰さんとしている巨大隕石めがけて全力で右こぶしをぶちかました。
ドゴオオオォォォォ―ン!!!
――ぱらぱらと巨大隕石の破片がリングに飛び散る中でリング外に避難していた川尻さんが同じくリング外に逃げていた栗田さんを確認して高らかに宣言した。
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