最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第142話 鎌田たけしVS佐倉真琴
「さあそれでは、第四試合を始めたいと思います! 鎌田選手、佐倉選手、リングにお上がりくださいっ!」
川尻さんに名前が呼ばれた。
「真琴様、頑張ってくださいませ」
「佐倉、こんなところで負けんなよっ」
「ああ、行ってくる」
俺がリングに上がるとすでに鎌田さんはリング上にいて分厚い本を片手で持ちながらぺらぺらとページをめくっていた。
鎌田さんは五十代くらいの細身の男性で神父だか牧師だかのような恰好をしている。
「お二人とも準備はよろしいですかっ?」
「ええ、わたしは構いませんよ」
「俺も大丈夫です」
「ではまいりましょう! 第四試合、始めっ!」
試合開始の掛け声とともに俺は鎌田さんを見据えて刀を構えた。
だが、
「……?」
鎌田さんは戦う気がないのか目線を下に落としたまま本のページをめくり続けている。
「あの~……」
そんな鎌田さんを見て俺は思わず声をかけた。
「試合、もう始まってますけど……」
「……」
返事はない。
「何してんだ佐倉っ、さっさとやっちまえよっ!」
海道の怒声が飛ぶ。
なんかやりにくいなぁと思いつつも俺は刀を持つ手に力を込めた。
俺の持つ刀、スキル断ちは逆刃刀だから鎌田さんを殺めてしまうことはないだろう。
そう考え俺は一気に距離を詰めるとうつむき加減の鎌田さんに向かって刀を振り下ろした。
ドゴッ。
「ぐあぁっ……」
俺の一撃は無防備な鎌田さんの左肩を強打した。
「うぐぐっ……」
膝から崩れ落ちる鎌田さん。
それでも本は手放さないでいる。
なんだろう、この人?
本当に戦う気がないのか……?
俺はこれでいいのだろうかと助けを求めるように司会進行役の川尻さんに目を向けた。
するとその時俺の足元で膝をついていた鎌田さんが、
「スキル、聖光魔法ランク10っ」
言葉を発する。
その瞬間雲一つない晴れ渡った空が急にまばゆく輝き出したかと思うと、聖なる光が天より降り注いだ。
「あぶねっ!」
間一髪空から降ってきた光線を避けると地面に当たってじゅうっと光が消える。
しかしそれで終わりではなかった。
魔法は一度しか唱えていないはずなのに聖なる光は何本もの柱のように俺の頭上へと次々落ちてきた。
スキル断ちを握り締めている今、俺の魔法耐性はゼロに等しい。
この聖光魔法をくらったらどうなるか俺にはまるで見当がつかない。
天より降る光線をぎりぎりのところで回避しながら鎌田さんを盗み見ると鎌田さんは涼しい顔で本に目を落としていた。
こんな時まで読書かよっ……ずいぶん余裕じゃないか。
さっきは無防備すぎて手を抜いてしまったがそっちがその気なら容赦はしないぞ。
俺はリングを強く蹴ると一足飛びで鎌田さんの懐に飛び込んだ。
ぎょっとした顔を見せる鎌田さんに「にっ」と笑ってみせる俺。
直後、天よりの光線が降り注ぐ。
当たる寸前俺は後ろに跳んでそれを回避したが鎌田さんは逃げきれず聖光魔法の直撃を受けた。
「ぐああぁぁっ……!?」
鎌田さんが光の柱に包まれ悲鳴を上げる。
そして、
「……あ、ぁぁ……」
光りが消え去ると鎌田さんは震える足で一歩、二歩歩いたところでリングにどさっと沈んだ。
鎌田さんに駆け寄る川尻さん。
鎌田さんの首に手を当て、
「……鎌田選手は気を失っています! 勝者は佐倉選手ですっ!」
俺の勝利をアナウンスした。
川尻さんに名前が呼ばれた。
「真琴様、頑張ってくださいませ」
「佐倉、こんなところで負けんなよっ」
「ああ、行ってくる」
俺がリングに上がるとすでに鎌田さんはリング上にいて分厚い本を片手で持ちながらぺらぺらとページをめくっていた。
鎌田さんは五十代くらいの細身の男性で神父だか牧師だかのような恰好をしている。
「お二人とも準備はよろしいですかっ?」
「ええ、わたしは構いませんよ」
「俺も大丈夫です」
「ではまいりましょう! 第四試合、始めっ!」
試合開始の掛け声とともに俺は鎌田さんを見据えて刀を構えた。
だが、
「……?」
鎌田さんは戦う気がないのか目線を下に落としたまま本のページをめくり続けている。
「あの~……」
そんな鎌田さんを見て俺は思わず声をかけた。
「試合、もう始まってますけど……」
「……」
返事はない。
「何してんだ佐倉っ、さっさとやっちまえよっ!」
海道の怒声が飛ぶ。
なんかやりにくいなぁと思いつつも俺は刀を持つ手に力を込めた。
俺の持つ刀、スキル断ちは逆刃刀だから鎌田さんを殺めてしまうことはないだろう。
そう考え俺は一気に距離を詰めるとうつむき加減の鎌田さんに向かって刀を振り下ろした。
ドゴッ。
「ぐあぁっ……」
俺の一撃は無防備な鎌田さんの左肩を強打した。
「うぐぐっ……」
膝から崩れ落ちる鎌田さん。
それでも本は手放さないでいる。
なんだろう、この人?
本当に戦う気がないのか……?
俺はこれでいいのだろうかと助けを求めるように司会進行役の川尻さんに目を向けた。
するとその時俺の足元で膝をついていた鎌田さんが、
「スキル、聖光魔法ランク10っ」
言葉を発する。
その瞬間雲一つない晴れ渡った空が急にまばゆく輝き出したかと思うと、聖なる光が天より降り注いだ。
「あぶねっ!」
間一髪空から降ってきた光線を避けると地面に当たってじゅうっと光が消える。
しかしそれで終わりではなかった。
魔法は一度しか唱えていないはずなのに聖なる光は何本もの柱のように俺の頭上へと次々落ちてきた。
スキル断ちを握り締めている今、俺の魔法耐性はゼロに等しい。
この聖光魔法をくらったらどうなるか俺にはまるで見当がつかない。
天より降る光線をぎりぎりのところで回避しながら鎌田さんを盗み見ると鎌田さんは涼しい顔で本に目を落としていた。
こんな時まで読書かよっ……ずいぶん余裕じゃないか。
さっきは無防備すぎて手を抜いてしまったがそっちがその気なら容赦はしないぞ。
俺はリングを強く蹴ると一足飛びで鎌田さんの懐に飛び込んだ。
ぎょっとした顔を見せる鎌田さんに「にっ」と笑ってみせる俺。
直後、天よりの光線が降り注ぐ。
当たる寸前俺は後ろに跳んでそれを回避したが鎌田さんは逃げきれず聖光魔法の直撃を受けた。
「ぐああぁぁっ……!?」
鎌田さんが光の柱に包まれ悲鳴を上げる。
そして、
「……あ、ぁぁ……」
光りが消え去ると鎌田さんは震える足で一歩、二歩歩いたところでリングにどさっと沈んだ。
鎌田さんに駆け寄る川尻さん。
鎌田さんの首に手を当て、
「……鎌田選手は気を失っています! 勝者は佐倉選手ですっ!」
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