最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第139話 海道光VS綾瀬進
「よっしゃ、早速おれの出番だなっ。おいチビッ子、見てろよ。余裕で勝ってきてやるからなっ」
「せいぜい無様な恰好は見せないようにしてくださいませ」
「頑張れよ、海道」
海道は親指をたてて不敵な笑みを浮かべるとリングへと上がっていく。
「ん? マリアはVIP席に行かなくてもいいのか?」
「わたくしは真琴様の隣がいいですわっ」
そう言うとマリアは「ふふ~ん」と俺の腕に寄りかかった。
「まあいいけどさ」
俺の邪魔さえしなければマリアの好きにしたらいい。
「海道選手、綾瀬選手、準備はよろしいですか!」
川尻さんにマイクを向けられ、
「もちろんだぜっ」
海道が答えた。
「おれもだ。いつでもいいよ」
二十代半ばであろう綾瀬さんもやる気に満ちた顔で返す。
装備している鎧や剣からして海道と似たような戦士タイプかもしれない。
「降参するか場外で負けとなります! それでは第一試合、始めっ!」
川尻さんの合図とともに海道、綾瀬さんの両者ともがリングを蹴ると相手に向かって一直線に駆け出した。
ガキンッ!
ぶつかり合った両者の剣が交錯すると海道は早々と勝負をつける気なのか綾瀬さんに連撃を浴びせる。
「おらおらぁっ!」
「くっ……」
そんな海道になんとか応戦する綾瀬さん。
海道が剣道の有段者であることを考えると綾瀬さんもなかなかの実力者のようだ。
「どうしたっ、防戦一方かっ」
だが海道の方が優勢らしく挑発しながら相手をリングの縁まで追い込んでいく。
「もうあとがないぜっ」
「くっ……仕方ないっ」
もらすと綾瀬さんは「月夜で踊れっ!」と叫んだ。
「あぁん? どういう意味だっ」
「ここから本気を出すって意味さっ」
直後綾瀬さんの剣撃が鋭さを増す。
「うおっ!? なんだっ」
綾瀬さんの素早い剣さばきに海道がひるんだ。
その隙を見逃さず綾瀬さんが反転攻勢に打って出る。
剣を交えながら、
「まさか一回戦で本気を出すことになるとは思わなかったよ」
綾瀬さんが余裕の表情で海道に話しかけた。
「……てんめぇ、本当に手加減してやがったってのかっ」
「そうだよっ」
いつの間にか形勢は逆転し剣道の有段者であるはずの海道の方がリング際に追いやられている。
「ちっ……だったらおれも本気を出すぜっ」
そう言うと海道は、
「スキル、ちから3倍化っ!」
大声で発した。
そして、
ガキィィーン!
海道は綾瀬さんの持っていた剣を力任せにはじき飛ばしたのだった。
「はっ。武器がなくなったぜ、降参するか?」
「……いや、まだだよ」
綾瀬さんはにやりと笑う。
するとどういうわけか海道の左後方にはじき飛ばされた剣が宙でぴたっと止まるとひとりでに海道めがけて戻ってきた。
そして背後から海道に斬りかかる。
「っ!?」
海道は一瞬早く後ろから迫りくる剣に気付きそれをまたもはじき飛ばすがやはり剣はひとりでに動き出して海道を襲った。
「くそっ、なんだこの剣はっ!」
目にも止まらぬ速さの剣撃をはじきながら海道。
「ふははっ。その剣はダンシングソードといって合言葉を唱えることで意思を持って勝手に攻撃してくれる便利な剣なのさっ」
言うと綾瀬さんは腰から短剣を抜き海道に向かっていった。
前と後ろから挟み撃ちにされた形の海道はいら立ちを隠そうともせず、
「この野郎ーっ!」
綾瀬さんに向き直る。
だがその瞬間ダンシングソードの一撃が海道の足を斬り裂いた。
「ぐあっ!」
浅かったのか血はほどんど噴き出なかったがそれでも海道はリングに膝をついてしまう。
「今だっ」
綾瀬さんが海道の顔面めがけて膝蹴りを繰り出した。
が、その時、
「スキル、火炎魔法ランク10っ!」
海道が綾瀬さんに手を向け大きな炎の玉を発射した。
「うああぁぁーっ……!」
超至近距離で炎の玉の直撃を受けた綾瀬さんがもだえ苦しみながら場外に飛び出すと待機していた係員たちが綾瀬さんに消火器をこれでもかと浴びせる。
「じょ、場外っ! 海道選手の勝利ですっ!」
その直後、川尻さんによって海道の勝利を告げるアナウンスが公園内に響き渡った。
「せいぜい無様な恰好は見せないようにしてくださいませ」
「頑張れよ、海道」
海道は親指をたてて不敵な笑みを浮かべるとリングへと上がっていく。
「ん? マリアはVIP席に行かなくてもいいのか?」
「わたくしは真琴様の隣がいいですわっ」
そう言うとマリアは「ふふ~ん」と俺の腕に寄りかかった。
「まあいいけどさ」
俺の邪魔さえしなければマリアの好きにしたらいい。
「海道選手、綾瀬選手、準備はよろしいですか!」
川尻さんにマイクを向けられ、
「もちろんだぜっ」
海道が答えた。
「おれもだ。いつでもいいよ」
二十代半ばであろう綾瀬さんもやる気に満ちた顔で返す。
装備している鎧や剣からして海道と似たような戦士タイプかもしれない。
「降参するか場外で負けとなります! それでは第一試合、始めっ!」
川尻さんの合図とともに海道、綾瀬さんの両者ともがリングを蹴ると相手に向かって一直線に駆け出した。
ガキンッ!
ぶつかり合った両者の剣が交錯すると海道は早々と勝負をつける気なのか綾瀬さんに連撃を浴びせる。
「おらおらぁっ!」
「くっ……」
そんな海道になんとか応戦する綾瀬さん。
海道が剣道の有段者であることを考えると綾瀬さんもなかなかの実力者のようだ。
「どうしたっ、防戦一方かっ」
だが海道の方が優勢らしく挑発しながら相手をリングの縁まで追い込んでいく。
「もうあとがないぜっ」
「くっ……仕方ないっ」
もらすと綾瀬さんは「月夜で踊れっ!」と叫んだ。
「あぁん? どういう意味だっ」
「ここから本気を出すって意味さっ」
直後綾瀬さんの剣撃が鋭さを増す。
「うおっ!? なんだっ」
綾瀬さんの素早い剣さばきに海道がひるんだ。
その隙を見逃さず綾瀬さんが反転攻勢に打って出る。
剣を交えながら、
「まさか一回戦で本気を出すことになるとは思わなかったよ」
綾瀬さんが余裕の表情で海道に話しかけた。
「……てんめぇ、本当に手加減してやがったってのかっ」
「そうだよっ」
いつの間にか形勢は逆転し剣道の有段者であるはずの海道の方がリング際に追いやられている。
「ちっ……だったらおれも本気を出すぜっ」
そう言うと海道は、
「スキル、ちから3倍化っ!」
大声で発した。
そして、
ガキィィーン!
海道は綾瀬さんの持っていた剣を力任せにはじき飛ばしたのだった。
「はっ。武器がなくなったぜ、降参するか?」
「……いや、まだだよ」
綾瀬さんはにやりと笑う。
するとどういうわけか海道の左後方にはじき飛ばされた剣が宙でぴたっと止まるとひとりでに海道めがけて戻ってきた。
そして背後から海道に斬りかかる。
「っ!?」
海道は一瞬早く後ろから迫りくる剣に気付きそれをまたもはじき飛ばすがやはり剣はひとりでに動き出して海道を襲った。
「くそっ、なんだこの剣はっ!」
目にも止まらぬ速さの剣撃をはじきながら海道。
「ふははっ。その剣はダンシングソードといって合言葉を唱えることで意思を持って勝手に攻撃してくれる便利な剣なのさっ」
言うと綾瀬さんは腰から短剣を抜き海道に向かっていった。
前と後ろから挟み撃ちにされた形の海道はいら立ちを隠そうともせず、
「この野郎ーっ!」
綾瀬さんに向き直る。
だがその瞬間ダンシングソードの一撃が海道の足を斬り裂いた。
「ぐあっ!」
浅かったのか血はほどんど噴き出なかったがそれでも海道はリングに膝をついてしまう。
「今だっ」
綾瀬さんが海道の顔面めがけて膝蹴りを繰り出した。
が、その時、
「スキル、火炎魔法ランク10っ!」
海道が綾瀬さんに手を向け大きな炎の玉を発射した。
「うああぁぁーっ……!」
超至近距離で炎の玉の直撃を受けた綾瀬さんがもだえ苦しみながら場外に飛び出すと待機していた係員たちが綾瀬さんに消火器をこれでもかと浴びせる。
「じょ、場外っ! 海道選手の勝利ですっ!」
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