最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第138話 VIP
「マリアじゃないかっ!?」
「真琴様~っ!」
駆けつけてくるなり俺の胸にぼふんと飛び込んでくるマリア。
「会いたかったですわ~っ」
「なんだ、チビッ子じゃねぇか。何してんだこんなとこで?」
海道の言葉は無視しつつマリアは俺の胸に顔をうずめぐりぐりと頭を振る。
なんとなくだが前に会った時よりも幾分背が伸びているような気がする。
マリアの後ろからはマヤさんだったか黒服の女性もついてきていた。
「マリア、とりあえず落ち着け」
俺はマリアをゆっくり引きはがすと、
「なんでマリアがここにいるんだ?」
顔を見ながら訊く。
「わたくし三原様とご一緒していたんですのっ」
「三原議員と? なんだ、あの車で一緒に来たのか?」
「そうですわ」
俺と目があったマヤさんが会釈しながらマリアの後ろにぴったりとついた。
「もしかしてマリアも今日の大会に出るのか?」
「いえ、わたくしは出ませんわ。今日ここに来たのはVIP兼救急救命係として呼ばれたからですわよ」
シックな黒のドレスに身を包んだマリアがよくわからないことを言う。
どうでもいいがあらためて見るとやはりマリアはいくらか背が伸びているようだった。
さらに異国の血が入っているからだろうかマリアは年齢の割に大人っぽい顔つきになっている。
「救急救命係ってなんだ? チビッ子」
「チビッ子チビッ子うるさいですわね、ゴリラ男っ。わたくしマリアという立派な名前がありましてよっ」
「てめぇ、誰がゴリラだこらっ」
「あなたですわ、ゴリラ男っ」
「このガキっ」
「なんですのっ」
「やめろ二人とも」
俺は二人の間に割って入る。
「海道、悪いけど本選の対戦表を貰ってきてくれないか」
「あ? なんでおれが――」
「頼むよ」
「……ちっ。ちょっと待ってろ」
しぶしぶながらも海道は係員のもとへと向かっていった。
「で、マリアはなんでここにいるんだ?」
マリアに向き直る。
「わたくしは回復魔法と蘇生魔法が使えるので万が一の時のために呼ばれたのですわ。真琴様がいると知っていたらもっとあでやかなドレスにいたしましたのに」
「あー、そう」
「あー、そうって……もっとわたくしに興味を持ってくださいませっ」
俺の返答が不満だったのかマリアは頬を膨らませてみせた。
マヤさんも気のせいか不機嫌そうに見える。
するとそこへ、
「ほら佐倉、対戦表持ってきてやったぜっ」
海道が対戦表片手に戻ってきた。
そして俺にそれを一枚差し出してくる。
「悪いな」
言って受け取ると俺はその用紙に目線を落とした。
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
第一試合……海道光VS綾瀬進
第二試合……時任士郎VS栗田信二
第三試合……斎藤春子VS小野寺祐樹
第四試合……鎌田たけしVS佐倉真琴
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「この表だとおれと佐倉は決勝で当たるってことだな」
「そうみたいだな」
海道が第一試合で俺が第四試合。
お互い順当に勝ち進めば決勝戦で戦うことになるわけだが……。
「真琴様はともかくゴリラ男が決勝に行けるとは到底思えませんが」
「なんだとこのガキっ。いい加減にしねぇと――」
「なんですのっ。この――」
海道とマリアが顔を突き合わせたその時だった。
「それではこれより本選を始めたいと思いますっ! 海道選手と綾瀬選手はリングに上がってくださいっ!」
絶妙なタイミングで司会進行役の川尻さんのアナウンスが公園内にこだました。
「真琴様~っ!」
駆けつけてくるなり俺の胸にぼふんと飛び込んでくるマリア。
「会いたかったですわ~っ」
「なんだ、チビッ子じゃねぇか。何してんだこんなとこで?」
海道の言葉は無視しつつマリアは俺の胸に顔をうずめぐりぐりと頭を振る。
なんとなくだが前に会った時よりも幾分背が伸びているような気がする。
マリアの後ろからはマヤさんだったか黒服の女性もついてきていた。
「マリア、とりあえず落ち着け」
俺はマリアをゆっくり引きはがすと、
「なんでマリアがここにいるんだ?」
顔を見ながら訊く。
「わたくし三原様とご一緒していたんですのっ」
「三原議員と? なんだ、あの車で一緒に来たのか?」
「そうですわ」
俺と目があったマヤさんが会釈しながらマリアの後ろにぴったりとついた。
「もしかしてマリアも今日の大会に出るのか?」
「いえ、わたくしは出ませんわ。今日ここに来たのはVIP兼救急救命係として呼ばれたからですわよ」
シックな黒のドレスに身を包んだマリアがよくわからないことを言う。
どうでもいいがあらためて見るとやはりマリアはいくらか背が伸びているようだった。
さらに異国の血が入っているからだろうかマリアは年齢の割に大人っぽい顔つきになっている。
「救急救命係ってなんだ? チビッ子」
「チビッ子チビッ子うるさいですわね、ゴリラ男っ。わたくしマリアという立派な名前がありましてよっ」
「てめぇ、誰がゴリラだこらっ」
「あなたですわ、ゴリラ男っ」
「このガキっ」
「なんですのっ」
「やめろ二人とも」
俺は二人の間に割って入る。
「海道、悪いけど本選の対戦表を貰ってきてくれないか」
「あ? なんでおれが――」
「頼むよ」
「……ちっ。ちょっと待ってろ」
しぶしぶながらも海道は係員のもとへと向かっていった。
「で、マリアはなんでここにいるんだ?」
マリアに向き直る。
「わたくしは回復魔法と蘇生魔法が使えるので万が一の時のために呼ばれたのですわ。真琴様がいると知っていたらもっとあでやかなドレスにいたしましたのに」
「あー、そう」
「あー、そうって……もっとわたくしに興味を持ってくださいませっ」
俺の返答が不満だったのかマリアは頬を膨らませてみせた。
マヤさんも気のせいか不機嫌そうに見える。
するとそこへ、
「ほら佐倉、対戦表持ってきてやったぜっ」
海道が対戦表片手に戻ってきた。
そして俺にそれを一枚差し出してくる。
「悪いな」
言って受け取ると俺はその用紙に目線を落とした。
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第一試合……海道光VS綾瀬進
第二試合……時任士郎VS栗田信二
第三試合……斎藤春子VS小野寺祐樹
第四試合……鎌田たけしVS佐倉真琴
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「この表だとおれと佐倉は決勝で当たるってことだな」
「そうみたいだな」
海道が第一試合で俺が第四試合。
お互い順当に勝ち進めば決勝戦で戦うことになるわけだが……。
「真琴様はともかくゴリラ男が決勝に行けるとは到底思えませんが」
「なんだとこのガキっ。いい加減にしねぇと――」
「なんですのっ。この――」
海道とマリアが顔を突き合わせたその時だった。
「それではこれより本選を始めたいと思いますっ! 海道選手と綾瀬選手はリングに上がってくださいっ!」
絶妙なタイミングで司会進行役の川尻さんのアナウンスが公園内にこだました。
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