最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第122話 エクストラゲイン
「大変お待たせいたしました」
査定を終え奥の部屋から用紙を持って戻ってきた女性が口を開く。
椅子に腰かけた女性は手に持った用紙を見ながら、
「内訳ですが、因果の盾が五百円、エリクサーが三十万円、エクストラゲインが百二十万円、魔草が二万円……」
詳細を説明していってくれる。
「合計で二百三十五万五千五百円になりますがよろしいでしょうか?」
「えっと、その前に因果の盾とエクストラゲインの効果だけ教えてもらってもいいですか」
と人志さん。
「かしこまりました。まず因果の盾ですが、こちらは呪われたアイテムですね」
「おおっ。ほら綾子、やっぱり呪われてるってさ」
「わかったから静かにして」
「よろしいですか? うちの職員が言うには因果の盾は非常に防御力は高いのですが身につけると走れなくなってしまうアイテムのようですね」
「そうですか、走れなく……」
人志さんは首を小さく何度も縦に振る。
「因果の盾は呪われたアイテムですので買い取り金額は五百円となっています。申し訳ありません」
「えっと、じゃあエクストラゲインはどういうアイテムなんですか?」
綾子さんが身を乗り出す。
「エクストラゲインはポーションなどと同様飲んで効果を発揮するアイテムなのですがそれを使用すると新たなスキルを一つだけ覚えることが出来ます」
「へー、新しいスキルですか。それっていいですね」
「はい。なので買い取り価格も百二十万円と高額になっております」
新しいスキルを覚えるアイテムか……レベル99が上限の普通のプレイヤーたちからしたら喉から手が出るほど欲しいアイテムかもな。
「どういたしますか? すべてよければこれで買い取りさせていただきますが……」
すると人志さんと綾子さんは顔を見合わせてうなずいた。
そして、
「わたしたちはこれでいいけど佐倉くんはどう?」
俺に向き直る綾子さん。
「綾子さんたちはエクストラゲインはいらないんですか?」
「うん。わたしたちは結婚費用が欲しかっただけで別にプロのプレイヤーになるつもりはないから」
「佐倉くんのおかげでダンジョンクリアの報奨金も出るし、もうおれたちは今回でダンジョンに潜ることは終わりにしようと思っているんだ」
「そうですか……」
そっか。そういえば二人は学生結婚のカップルだったな。
結婚資金をためるためにダンジョンに潜っていると言っていたっけ。
「佐倉くんが欲しいならエクストラゲインは売らなくてもいいけど……」
人志さんは言うが、
「いえ、俺もいいですよ。全部売りましょう」
俺からの結婚祝いってことで結婚資金の足しにでもしてもらおう。
「そうかい? ありがとう佐倉くん」
「ありがとうね、佐倉くん」
俺は二人の優しい笑顔に満足感を覚えつつ自然と微笑んでいた。
査定を終え奥の部屋から用紙を持って戻ってきた女性が口を開く。
椅子に腰かけた女性は手に持った用紙を見ながら、
「内訳ですが、因果の盾が五百円、エリクサーが三十万円、エクストラゲインが百二十万円、魔草が二万円……」
詳細を説明していってくれる。
「合計で二百三十五万五千五百円になりますがよろしいでしょうか?」
「えっと、その前に因果の盾とエクストラゲインの効果だけ教えてもらってもいいですか」
と人志さん。
「かしこまりました。まず因果の盾ですが、こちらは呪われたアイテムですね」
「おおっ。ほら綾子、やっぱり呪われてるってさ」
「わかったから静かにして」
「よろしいですか? うちの職員が言うには因果の盾は非常に防御力は高いのですが身につけると走れなくなってしまうアイテムのようですね」
「そうですか、走れなく……」
人志さんは首を小さく何度も縦に振る。
「因果の盾は呪われたアイテムですので買い取り金額は五百円となっています。申し訳ありません」
「えっと、じゃあエクストラゲインはどういうアイテムなんですか?」
綾子さんが身を乗り出す。
「エクストラゲインはポーションなどと同様飲んで効果を発揮するアイテムなのですがそれを使用すると新たなスキルを一つだけ覚えることが出来ます」
「へー、新しいスキルですか。それっていいですね」
「はい。なので買い取り価格も百二十万円と高額になっております」
新しいスキルを覚えるアイテムか……レベル99が上限の普通のプレイヤーたちからしたら喉から手が出るほど欲しいアイテムかもな。
「どういたしますか? すべてよければこれで買い取りさせていただきますが……」
すると人志さんと綾子さんは顔を見合わせてうなずいた。
そして、
「わたしたちはこれでいいけど佐倉くんはどう?」
俺に向き直る綾子さん。
「綾子さんたちはエクストラゲインはいらないんですか?」
「うん。わたしたちは結婚費用が欲しかっただけで別にプロのプレイヤーになるつもりはないから」
「佐倉くんのおかげでダンジョンクリアの報奨金も出るし、もうおれたちは今回でダンジョンに潜ることは終わりにしようと思っているんだ」
「そうですか……」
そっか。そういえば二人は学生結婚のカップルだったな。
結婚資金をためるためにダンジョンに潜っていると言っていたっけ。
「佐倉くんが欲しいならエクストラゲインは売らなくてもいいけど……」
人志さんは言うが、
「いえ、俺もいいですよ。全部売りましょう」
俺からの結婚祝いってことで結婚資金の足しにでもしてもらおう。
「そうかい? ありがとう佐倉くん」
「ありがとうね、佐倉くん」
俺は二人の優しい笑顔に満足感を覚えつつ自然と微笑んでいた。
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