最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第117話 長い砂のダンジョン地下二十九階
「……ってことは何? わたし死んでたの?」
「うん」
「でそのあと生き返ったわけ?」
「うん。そうらしいんだ」
「……信じられないわ」
俺が渡した予備の服に着替えた綾子さんは眉をひそませる。
「おれも信じられないけど佐倉くんも見ていたからね。ね、そうだよね佐倉くん」
「はいまあ。おそらくですけどドラゴンの宝珠が関係しているんじゃないかと……」
割れて粉々になったドラゴンの宝珠に俺は視線を落とした。
「ドラゴンの宝珠って佐倉くんがわたしにくれたアイテムよね。人を生き返らせる効果があったっていうこと?」
「さあ? それはなんとも言えませんけど」
正直言ってドラゴンの宝珠の効果が死者をよみがえらせるものだったかどうかは定かではない。
そもそも俺は綾子さんが死んでいるのを直接確認したわけではないので実は人志さんが早とちりしただけで綾子さんは本当は生きていたという可能性だって捨てきれないでいる。
「まあいいじゃないか。綾子がこうして無事だったんだから。佐倉くん、ありがとう。綾子が無事でいられたのはきっと佐倉くんのおかげだよ」
「そうね。わたしからもお礼を言わせて。ありがとう、佐倉くん」
「いえ、とにかく綾子さんが無事でなによりです」
俺のあげたアイテムによって綾子さんが助かったのだとしたらこんなに嬉しいことはない。
俺は明るく微笑む綾子さんとそんな綾子さんを見て喜んでいる人志さんをみつめながら何度もうなずいた。
☆ ☆ ☆
長い砂のダンジョン地下二十九階を歩き回り一通りめぼしいアイテムを拾い終えた俺たちは地下三十階へと続く階段の前にいた。
「じゃあ次の階に行くけど……綾子、もう大丈夫なのか?」
「大丈夫って言ってるでしょ。何回訊くのよ、心配性なんだから」
さっきまでボロ雑巾のようになって倒れていたとは思えない様子で綾子さんははきはきと返す。
「それならいいんだけどさ。佐倉くんもいいかな?」
「はい。俺は全然問題ないですよ」
魔物と戦ってなさ過ぎて逆に疲れているくらいだ。
少しは体を動かしたい。
「もしかしたら次が最深階ってことも充分あり得るからね。用心してね」
と人志さん。
「そうね。佐倉くんは危ないと思ったらわたしたちのことは気にせずすぐ逃げるのよ。ランクGのフロアボス相手じゃ佐倉くんなんか本当に死んじゃうんだからね」
「はあ……」
この二人は俺のことをまったく知らないから本気で心配してくれている。
実際はランクGのダンジョンなどすでに一人でいくつもクリアしているのだが。
「よし、じゃあ行こうか」
人志さんの号令のもと俺たちは地下三十階へ向けて足を一歩踏み出した。
「うん」
「でそのあと生き返ったわけ?」
「うん。そうらしいんだ」
「……信じられないわ」
俺が渡した予備の服に着替えた綾子さんは眉をひそませる。
「おれも信じられないけど佐倉くんも見ていたからね。ね、そうだよね佐倉くん」
「はいまあ。おそらくですけどドラゴンの宝珠が関係しているんじゃないかと……」
割れて粉々になったドラゴンの宝珠に俺は視線を落とした。
「ドラゴンの宝珠って佐倉くんがわたしにくれたアイテムよね。人を生き返らせる効果があったっていうこと?」
「さあ? それはなんとも言えませんけど」
正直言ってドラゴンの宝珠の効果が死者をよみがえらせるものだったかどうかは定かではない。
そもそも俺は綾子さんが死んでいるのを直接確認したわけではないので実は人志さんが早とちりしただけで綾子さんは本当は生きていたという可能性だって捨てきれないでいる。
「まあいいじゃないか。綾子がこうして無事だったんだから。佐倉くん、ありがとう。綾子が無事でいられたのはきっと佐倉くんのおかげだよ」
「そうね。わたしからもお礼を言わせて。ありがとう、佐倉くん」
「いえ、とにかく綾子さんが無事でなによりです」
俺のあげたアイテムによって綾子さんが助かったのだとしたらこんなに嬉しいことはない。
俺は明るく微笑む綾子さんとそんな綾子さんを見て喜んでいる人志さんをみつめながら何度もうなずいた。
☆ ☆ ☆
長い砂のダンジョン地下二十九階を歩き回り一通りめぼしいアイテムを拾い終えた俺たちは地下三十階へと続く階段の前にいた。
「じゃあ次の階に行くけど……綾子、もう大丈夫なのか?」
「大丈夫って言ってるでしょ。何回訊くのよ、心配性なんだから」
さっきまでボロ雑巾のようになって倒れていたとは思えない様子で綾子さんははきはきと返す。
「それならいいんだけどさ。佐倉くんもいいかな?」
「はい。俺は全然問題ないですよ」
魔物と戦ってなさ過ぎて逆に疲れているくらいだ。
少しは体を動かしたい。
「もしかしたら次が最深階ってことも充分あり得るからね。用心してね」
と人志さん。
「そうね。佐倉くんは危ないと思ったらわたしたちのことは気にせずすぐ逃げるのよ。ランクGのフロアボス相手じゃ佐倉くんなんか本当に死んじゃうんだからね」
「はあ……」
この二人は俺のことをまったく知らないから本気で心配してくれている。
実際はランクGのダンジョンなどすでに一人でいくつもクリアしているのだが。
「よし、じゃあ行こうか」
人志さんの号令のもと俺たちは地下三十階へ向けて足を一歩踏み出した。
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