最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第108話 探知魔法
俺たちは九つにわかれた道の真ん中の通路をしばらく歩いていたが急に人志さんと綾子さんが立ち止まる。
そして、
「スキル、探知魔法ランク5っ」
杖を振りかざすと綾子さんが目を閉じ唱えた。
「綾子、どんな感じ?」
「ちょっと待って……えーっとそうね~、この先二十メートルくらいのところを右に曲がるとアイテムがあるわ」
「おおっ、まだとってないアイテムがあったのか」
人志さんと綾子さんが言葉を交わす。
「でもその周りに魔物が三体いるみたい」
「三体か……それは厄介だな」
俺は探知魔法についてはあまり知らないので、
「あの~、探知魔法ってアイテムも魔物もみつけられるんですか?」
訊ねてみた。
「うん、そうだよ」
人志さんが返すと、
「でもわたしの探知魔法のランクは5だからあんまり遠くまでは見通せないけどね」
綾子さんも続けて言う。
「それにどんなアイテムかどんな魔物かまでは見えないし」
「へー。でも充分じゃないですか。俺はそういった魔法はまったく使えないのでうらやましいですよ」
俺にも探知魔法があればもっと効率よくダンジョンを探索できるはずだ。
☆ ☆ ☆
綾子さんの言う通り通路の突き当たりを右に曲がるときらびやかな装飾品のついた王冠のようなアイテムが地面に落ちていた。
そしてその周りには二体の魔物がアイテムを守るように取り囲んでいる。
一体はサンドドラゴンでもう一体はハチが巨大化したような魔物、キラービーだった。
「本当だ。魔物とアイテムですよっ」
「でしょう」
綾子さんが自慢げに口角を上げると、
「でもおかしいな。魔物は三体いるって言ってたのに二体しかいないや」
人志さんが不思議そうにつぶやく。
「あれ~? おかしいわね。さっき見た時はたしかに三体いたはずなんだけど……」
「まあいいや。とりあえず毒を持っているキラービーから倒そう」
「そうね。佐倉くんは危ないからそこで待っててね」
言うと人志さんと綾子さんが魔物たちに近付いていった。
『シャアァァァッ!』
『ジジジジッ!』
アイテムを奪われるとでも思ったのか二人の接近に気付いたサンドドラゴンとキラービーが威嚇してくる。
「これ以上近付くと二体同時に襲ってきそうだから、綾子、攻撃魔法を頼むよっ」
「了解っ」
綾子さんは杖をキラービーに向けると、
「スキル、発破魔法ランク5っ!」
声を張り上げた。
その瞬間綾子さんの持つ杖からバスケットボール大の黄色い光球が発射されキラービーに当たるとドォーンと爆発した。
爆風により砂が舞い上がる。
やったか?
そう思った時だった。
『ジジジッ!』
砂煙の中からキラービーが飛び出してきてお尻の針で綾子さんを刺そうとした。
ザシュッ。
だがこれを人志さんが持っていた剣で一刀両断、地面に斬り伏せた。
真っ二つになったキラービーに人志さんが剣を向ける。
すると人志さんの持っていた剣が今にも消滅しようとしているキラービーから青い光を吸収した。
まるで残っていた生命力をすべて吸い尽くすかのように……。
何をしているんだろう?
眉をひそめる俺の顔を見て人志さんが声をかけてくる。
「おれのこの武器はライフドレインっていってね、倒した魔物から生命力を吸収するんだよ。それによっておれの最大HPがほんの少しだけ増えるってわけさ」
「へー、すごい武器ですね」
初めて見た。
「まあ最大HPが増えるっていってもあくまで倒した魔物からしか奪えないから微々たるもんなんだけどね」
「ちなみにわたしが持っているこの杖は魔道士の杖。魔法の威力を少しだけ高めてくれるアイテムなの」
人志さんと綾子さんはそれぞれの持つ武器を俺に見せながら説明してくれた。
その後威嚇を続けていたサンドドラゴンも綾子さんが発破魔法で弱らせ人志さんがこれを斬り倒す。
さすが夫婦。二人の息はさながら阿吽の呼吸のごとくぴったりと合っていた。
そして、
「スキル、探知魔法ランク5っ」
杖を振りかざすと綾子さんが目を閉じ唱えた。
「綾子、どんな感じ?」
「ちょっと待って……えーっとそうね~、この先二十メートルくらいのところを右に曲がるとアイテムがあるわ」
「おおっ、まだとってないアイテムがあったのか」
人志さんと綾子さんが言葉を交わす。
「でもその周りに魔物が三体いるみたい」
「三体か……それは厄介だな」
俺は探知魔法についてはあまり知らないので、
「あの~、探知魔法ってアイテムも魔物もみつけられるんですか?」
訊ねてみた。
「うん、そうだよ」
人志さんが返すと、
「でもわたしの探知魔法のランクは5だからあんまり遠くまでは見通せないけどね」
綾子さんも続けて言う。
「それにどんなアイテムかどんな魔物かまでは見えないし」
「へー。でも充分じゃないですか。俺はそういった魔法はまったく使えないのでうらやましいですよ」
俺にも探知魔法があればもっと効率よくダンジョンを探索できるはずだ。
☆ ☆ ☆
綾子さんの言う通り通路の突き当たりを右に曲がるときらびやかな装飾品のついた王冠のようなアイテムが地面に落ちていた。
そしてその周りには二体の魔物がアイテムを守るように取り囲んでいる。
一体はサンドドラゴンでもう一体はハチが巨大化したような魔物、キラービーだった。
「本当だ。魔物とアイテムですよっ」
「でしょう」
綾子さんが自慢げに口角を上げると、
「でもおかしいな。魔物は三体いるって言ってたのに二体しかいないや」
人志さんが不思議そうにつぶやく。
「あれ~? おかしいわね。さっき見た時はたしかに三体いたはずなんだけど……」
「まあいいや。とりあえず毒を持っているキラービーから倒そう」
「そうね。佐倉くんは危ないからそこで待っててね」
言うと人志さんと綾子さんが魔物たちに近付いていった。
『シャアァァァッ!』
『ジジジジッ!』
アイテムを奪われるとでも思ったのか二人の接近に気付いたサンドドラゴンとキラービーが威嚇してくる。
「これ以上近付くと二体同時に襲ってきそうだから、綾子、攻撃魔法を頼むよっ」
「了解っ」
綾子さんは杖をキラービーに向けると、
「スキル、発破魔法ランク5っ!」
声を張り上げた。
その瞬間綾子さんの持つ杖からバスケットボール大の黄色い光球が発射されキラービーに当たるとドォーンと爆発した。
爆風により砂が舞い上がる。
やったか?
そう思った時だった。
『ジジジッ!』
砂煙の中からキラービーが飛び出してきてお尻の針で綾子さんを刺そうとした。
ザシュッ。
だがこれを人志さんが持っていた剣で一刀両断、地面に斬り伏せた。
真っ二つになったキラービーに人志さんが剣を向ける。
すると人志さんの持っていた剣が今にも消滅しようとしているキラービーから青い光を吸収した。
まるで残っていた生命力をすべて吸い尽くすかのように……。
何をしているんだろう?
眉をひそめる俺の顔を見て人志さんが声をかけてくる。
「おれのこの武器はライフドレインっていってね、倒した魔物から生命力を吸収するんだよ。それによっておれの最大HPがほんの少しだけ増えるってわけさ」
「へー、すごい武器ですね」
初めて見た。
「まあ最大HPが増えるっていってもあくまで倒した魔物からしか奪えないから微々たるもんなんだけどね」
「ちなみにわたしが持っているこの杖は魔道士の杖。魔法の威力を少しだけ高めてくれるアイテムなの」
人志さんと綾子さんはそれぞれの持つ武器を俺に見せながら説明してくれた。
その後威嚇を続けていたサンドドラゴンも綾子さんが発破魔法で弱らせ人志さんがこれを斬り倒す。
さすが夫婦。二人の息はさながら阿吽の呼吸のごとくぴったりと合っていた。
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