最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第107話 勘違い
よくよく聞くと本山夫妻は幼稚園の頃からの幼なじみで現在二人とも大学三年生だという。
結婚式をまだあげていないのでその費用の足しにするため二人で一緒にダンジョン探索を始めたのだそうだが最近ではダンジョン探索にすっかりはまってしまい目的と手段が逆転しているらしい。
俺がこの長い砂のダンジョンに入る前に空から見かけた男女の二人組は本山夫妻だったようで夫妻は数週間かけてこのダンジョンにすでに何十回も潜っているということだった。
そして時間をかけて少しずつではあるが地下へと進んでいるのだとか。
ちなみにこれまでの最高記録は地下二十八階でレベルはそれぞれ人志さんが81、綾子さんが75だという。
「いやあ、初めてこのダンジョンに入った時はサンドドラゴンに殺されるかと思ったよ」
そう話すのは旦那さんの人志さんだ。
人志さんは軽装備の鎧を着て右手には大きな剣を持ち左腕には小型の盾を装備している。
そして背中には赤いマントと大きなリュックサック。
寝ぐせのついた髪もそのままに少しなよっとした印象はあるものの穏やかで優しそうな男性だ。
「あの時わたしがいなかったら間違いなく人志はもうこの世にはいなかったでしょうね」
と奥さんの綾子さんが人志さんの言葉を受けて口を開く。
綾子さんは魔法使い然とした緑色のローブを身にまといやはり魔法使いが持っていそうな杖を右手に握りしめている。
頭にはとんがり帽子、腰には小さめのポシェット、人志さんとは対照的に芯が強そうな感じだがそれでいて人志さんと同じくとても優しそうな女性だ。
「今回は地下三十階まで行こうって話していたところなんだよ」
「もしかしたらそこが最深階かもしれないしね」
二人とも俺のことはまったく知らないようで、
「そうだ佐倉くん。よかったらおれたちと一緒に行動するかい? このダンジョンは一人では厳しいよ」
「そうよ、それがいいわ。佐倉くんを一人にするのはなんか危なっかしいもの」
俺を子ども扱いして一緒にダンジョン探索するかと提案してきた。
「えっ、いや、俺なら一人で大丈夫ですよ」
本心からそう言うが、
「駄目よ。それで佐倉くんに何かあったら寝覚めが悪いもん」
「そうだよ。遠慮なんかしないでおれたちを頼ってくれていいんだからね」
ナスビモドキ程度の魔物にやられた俺がよほど頼りなく見えているのか綾子さんも人志さんも俺を解放する気はないらしい。
ただこの反応、新鮮だ。
自業自得なのだが最近は顔と名前が売れてしまったせいでプレイヤーたちからその実力を当てにされ追いかけまわされることが多かったので守ってくれるという申し出は実に心地がいい。
感じのよさそうな人たちだし、さっき助けてくれようとしたお礼もまだ出来ていないからちょっとこの二人と付き合ってみるか。
そう決めると、
「えっと、じゃあしばらくお二人についていってもいいですか?」
「うん、もちろんいいよ」
「あらためてよろしくね、佐倉くん」
俺は人志さんと綾子さんとともに三人で長い砂のダンジョンに挑むことにしたのだった。
結婚式をまだあげていないのでその費用の足しにするため二人で一緒にダンジョン探索を始めたのだそうだが最近ではダンジョン探索にすっかりはまってしまい目的と手段が逆転しているらしい。
俺がこの長い砂のダンジョンに入る前に空から見かけた男女の二人組は本山夫妻だったようで夫妻は数週間かけてこのダンジョンにすでに何十回も潜っているということだった。
そして時間をかけて少しずつではあるが地下へと進んでいるのだとか。
ちなみにこれまでの最高記録は地下二十八階でレベルはそれぞれ人志さんが81、綾子さんが75だという。
「いやあ、初めてこのダンジョンに入った時はサンドドラゴンに殺されるかと思ったよ」
そう話すのは旦那さんの人志さんだ。
人志さんは軽装備の鎧を着て右手には大きな剣を持ち左腕には小型の盾を装備している。
そして背中には赤いマントと大きなリュックサック。
寝ぐせのついた髪もそのままに少しなよっとした印象はあるものの穏やかで優しそうな男性だ。
「あの時わたしがいなかったら間違いなく人志はもうこの世にはいなかったでしょうね」
と奥さんの綾子さんが人志さんの言葉を受けて口を開く。
綾子さんは魔法使い然とした緑色のローブを身にまといやはり魔法使いが持っていそうな杖を右手に握りしめている。
頭にはとんがり帽子、腰には小さめのポシェット、人志さんとは対照的に芯が強そうな感じだがそれでいて人志さんと同じくとても優しそうな女性だ。
「今回は地下三十階まで行こうって話していたところなんだよ」
「もしかしたらそこが最深階かもしれないしね」
二人とも俺のことはまったく知らないようで、
「そうだ佐倉くん。よかったらおれたちと一緒に行動するかい? このダンジョンは一人では厳しいよ」
「そうよ、それがいいわ。佐倉くんを一人にするのはなんか危なっかしいもの」
俺を子ども扱いして一緒にダンジョン探索するかと提案してきた。
「えっ、いや、俺なら一人で大丈夫ですよ」
本心からそう言うが、
「駄目よ。それで佐倉くんに何かあったら寝覚めが悪いもん」
「そうだよ。遠慮なんかしないでおれたちを頼ってくれていいんだからね」
ナスビモドキ程度の魔物にやられた俺がよほど頼りなく見えているのか綾子さんも人志さんも俺を解放する気はないらしい。
ただこの反応、新鮮だ。
自業自得なのだが最近は顔と名前が売れてしまったせいでプレイヤーたちからその実力を当てにされ追いかけまわされることが多かったので守ってくれるという申し出は実に心地がいい。
感じのよさそうな人たちだし、さっき助けてくれようとしたお礼もまだ出来ていないからちょっとこの二人と付き合ってみるか。
そう決めると、
「えっと、じゃあしばらくお二人についていってもいいですか?」
「うん、もちろんいいよ」
「あらためてよろしくね、佐倉くん」
俺は人志さんと綾子さんとともに三人で長い砂のダンジョンに挑むことにしたのだった。
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