最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第79話 お金が欲しいっ
「ほんっとうにありがとうございましたぁ! 佐倉さんのおかげで助かりましたぁ~!」
「いえ、別にいいですよ。気にしないでください」
毒状態から回復した磯さんが俺に対して深々と頭を下げるのを受けて俺は軽く手を振りながら返す。
「佐倉さんがいなかったらわたしどうなっていたか……うぅ~、考えただけで怖いですぅ」
「やっぱりむちゃはしないでランクの低いダンジョンでレベル上げした方がいいんじゃないですか?」
俺は磯さんのために進言するが、
「いいえ、わたし今すぐにいっぱいお金が欲しいんですっ。だからまだ誰も攻略していないダンジョンでアイテム集めを頑張らないといけないんですっ」
磯さんは両手を握り締め自分を鼓舞するように言った。
「それさっきも言ってましたよね。たくさんお金が欲しいって」
「はい。それはもう使いきれないくらいのお金がいっぱいいっぱい欲しいですぅ」
ぽわ~んとした磯さんのイメージと金に貪欲そうなそのセリフが全然結びつかないんだよなぁ、と俺は磯さんを見ながら思う。
「なんでそんなに金にこだわるんですか?」
俺はそこまで金に執着心がない方なので磯さんの考えがよくわからない。
「だってお金がいっぱいあったらお友達とレストランでお昼ご飯を食べたり、お友達と旅行に行ったり、お友達とおそろいのバッグを買ったりできるじゃないですかぁ」
「はあ……」
「それに借金だって……」
「借金?」
「あっ、な、なんでもないですっ、忘れてくださいっ」
磯さんは慌てた様子で両手をぱたぱたさせた。
俺の耳がたしかなら磯さんは今間違いなく借金という言葉を口にしたはずだが……しかしこれ以上突っ込んではいけない気がするので聞かなかったことにしておくか。
「あの、じゃあそろそろこのへんで……」
俺は磯さんから離れまたダンジョン探索にいそしもうと話を切り出す。
すると、
「あ、待ってください」
磯さんに服のすそを掴まれ引き留められた。
「なんですか?」
まだ何か話があるのだろうか?
「二度も助けてもらったのにこのままお別れするわけにはいきません。なのでわたしにお礼をさせてくださいっ」
意を決したように言い放つ。
「いや、結構です」
「えぇっ!? な、なんでですかぁっ?」
まるで十年来の親友に裏切られたかのような驚愕の顔を浮かべる磯さん。
俺の返答がかなり予期せぬものだったようだ。
「だってお礼って……こんなこと言うのも失礼ですけど磯さんにしてもらえるようなことなんて何もないと思いますよ」
感謝の気持ちは嬉しいが磯さんは特に金を持っているわけではなさそうだし、アイテムも魔石とハイポーションしか持っていないと言っていたし、魔物との戦いに関しては戦力になるどころかただの足手まといになるだけだろう。
「そういうわけなんで俺もう行きますね」
「そ、そんなぁ~」
俺はがっくりと肩を落とす磯さんを置いてその場をあとにしたのだった。
「いえ、別にいいですよ。気にしないでください」
毒状態から回復した磯さんが俺に対して深々と頭を下げるのを受けて俺は軽く手を振りながら返す。
「佐倉さんがいなかったらわたしどうなっていたか……うぅ~、考えただけで怖いですぅ」
「やっぱりむちゃはしないでランクの低いダンジョンでレベル上げした方がいいんじゃないですか?」
俺は磯さんのために進言するが、
「いいえ、わたし今すぐにいっぱいお金が欲しいんですっ。だからまだ誰も攻略していないダンジョンでアイテム集めを頑張らないといけないんですっ」
磯さんは両手を握り締め自分を鼓舞するように言った。
「それさっきも言ってましたよね。たくさんお金が欲しいって」
「はい。それはもう使いきれないくらいのお金がいっぱいいっぱい欲しいですぅ」
ぽわ~んとした磯さんのイメージと金に貪欲そうなそのセリフが全然結びつかないんだよなぁ、と俺は磯さんを見ながら思う。
「なんでそんなに金にこだわるんですか?」
俺はそこまで金に執着心がない方なので磯さんの考えがよくわからない。
「だってお金がいっぱいあったらお友達とレストランでお昼ご飯を食べたり、お友達と旅行に行ったり、お友達とおそろいのバッグを買ったりできるじゃないですかぁ」
「はあ……」
「それに借金だって……」
「借金?」
「あっ、な、なんでもないですっ、忘れてくださいっ」
磯さんは慌てた様子で両手をぱたぱたさせた。
俺の耳がたしかなら磯さんは今間違いなく借金という言葉を口にしたはずだが……しかしこれ以上突っ込んではいけない気がするので聞かなかったことにしておくか。
「あの、じゃあそろそろこのへんで……」
俺は磯さんから離れまたダンジョン探索にいそしもうと話を切り出す。
すると、
「あ、待ってください」
磯さんに服のすそを掴まれ引き留められた。
「なんですか?」
まだ何か話があるのだろうか?
「二度も助けてもらったのにこのままお別れするわけにはいきません。なのでわたしにお礼をさせてくださいっ」
意を決したように言い放つ。
「いや、結構です」
「えぇっ!? な、なんでですかぁっ?」
まるで十年来の親友に裏切られたかのような驚愕の顔を浮かべる磯さん。
俺の返答がかなり予期せぬものだったようだ。
「だってお礼って……こんなこと言うのも失礼ですけど磯さんにしてもらえるようなことなんて何もないと思いますよ」
感謝の気持ちは嬉しいが磯さんは特に金を持っているわけではなさそうだし、アイテムも魔石とハイポーションしか持っていないと言っていたし、魔物との戦いに関しては戦力になるどころかただの足手まといになるだけだろう。
「そういうわけなんで俺もう行きますね」
「そ、そんなぁ~」
俺はがっくりと肩を落とす磯さんを置いてその場をあとにしたのだった。
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