最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第77話 青い洞のダンジョン地下二十階
「マジだったんですね……」
「あ~、やっぱり信じてませんでしたね~」
「はい、すいませんでした」
磯さんは本人の言う通りたしかに【物理攻撃無効化】と【魔法無効化】というとんでもスキルを身につけていた。
俺は今しがた磯さんのステータスボードを見せてもらってようやく信じることが出来たのだった。
「じゃあ信じてくれた今ならわたしのこと殴れますよね」
ステータスボードを閉じた磯さんが言う。
「いや、それはちょっと……」
いくら無効化できるといってもやはり女性を殴るのは大いに抵抗がある。
「大丈夫ですから思いっきり来てください」
さっきとまったく同じく目をつぶる磯さん。
これ、きっと殴るまで終わらないやつだなぁ……。
はぁ……やるしかないか。
俺は磯さんを見下ろし覚悟を決めた。
「じゃあ本当にやりますよ」
「どうぞぉ」
どうか死にませんように。
俺は心の中で神様に祈りながら磯さんのひたいめがけデコピンを放った。
ガンッ。
しかし俺の中指は磯さんに当たる寸前で何かとてつもなく硬いものによってふせがれた。
「えっ!? ……なんだこれ……?」
「えへへ~、すごいですよね~」
俺はその後も何度も磯さんに攻撃してみた。
だがしかしそのどれもがすべて磯さんの体の周りにある何かによってふせがれてしまう。
「これ……バリアか何かですか?」
訊くと磯さんが目を開けて答える。
「う~ん、わたしもよくわからないんですけど多分膜? みたいなものが私の体の周りを覆っていてそれが物理攻撃や魔法をはじいてくれるみたいなんですよねぇ」
「す、すごいですね……」
ちからの数値が十三万超えの俺の攻撃が一切効かないなんて……。
これならレベル22でランクGのダンジョンの地下二十階まで一人で来れたこともうなずける。
「こうやって触ることは出来るんですよ。不思議ですよねぇ~」
言いながら磯さんは無邪気に俺の腕に抱きついた。
予期せぬ行動にたじろいだ俺は「す、すごいですね……」とさっきと丸々同じ言葉を繰り返してしまう。
「でもわたし攻撃系のスキルや魔法は一つも覚えていないので魔物さんからは逃げてばっかりなんです。ドロップアイテムも狙えないので落ちてるアイテムだけを拾ってなんとかここまで来ました」
と磯さん。
「といってもみつけたのは魔石とハイポーションが一つずつだけなんですけどね」
「だったらレベル相応のダンジョンに潜ったらどうですか。その二つのスキルさえあればなんとでもなると思いますよ」
「それはそうなんですけど……実はわたしとにかくお金がいっぱいほしいんですっ」
磯さんは意を決したように言い放った。
「は? はあ……」
予想していなかった言葉に呆気にとられてしまう俺。
「お金さえあればなんだって出来ますもんねっ」
強い決意を感じさせながら磯さんは言う。
「そ、そうですね……」
と答えつつ心の中では磯さんがそんな現実的な人だったとは……人は見かけによらないな。と思う。
ほんの少しだけ磯さんに幻滅した俺だったがふと長話をしすぎていたことに思い至り、
「あ、じゃあそろそろ俺、下の階に行きますから」
と階段を下り始めた。
すると、
「あ、わたしも行きますぅ」
そう言って磯さんも自然と俺の後ろをついてくる。
階段を下りながら俺は頭の中で、行き先が一緒だからなだけだよな……まさかこの人この先ずっと俺についてくるつもりじゃないよなぁと一抹の不安をよぎらせていた。
「あ~、やっぱり信じてませんでしたね~」
「はい、すいませんでした」
磯さんは本人の言う通りたしかに【物理攻撃無効化】と【魔法無効化】というとんでもスキルを身につけていた。
俺は今しがた磯さんのステータスボードを見せてもらってようやく信じることが出来たのだった。
「じゃあ信じてくれた今ならわたしのこと殴れますよね」
ステータスボードを閉じた磯さんが言う。
「いや、それはちょっと……」
いくら無効化できるといってもやはり女性を殴るのは大いに抵抗がある。
「大丈夫ですから思いっきり来てください」
さっきとまったく同じく目をつぶる磯さん。
これ、きっと殴るまで終わらないやつだなぁ……。
はぁ……やるしかないか。
俺は磯さんを見下ろし覚悟を決めた。
「じゃあ本当にやりますよ」
「どうぞぉ」
どうか死にませんように。
俺は心の中で神様に祈りながら磯さんのひたいめがけデコピンを放った。
ガンッ。
しかし俺の中指は磯さんに当たる寸前で何かとてつもなく硬いものによってふせがれた。
「えっ!? ……なんだこれ……?」
「えへへ~、すごいですよね~」
俺はその後も何度も磯さんに攻撃してみた。
だがしかしそのどれもがすべて磯さんの体の周りにある何かによってふせがれてしまう。
「これ……バリアか何かですか?」
訊くと磯さんが目を開けて答える。
「う~ん、わたしもよくわからないんですけど多分膜? みたいなものが私の体の周りを覆っていてそれが物理攻撃や魔法をはじいてくれるみたいなんですよねぇ」
「す、すごいですね……」
ちからの数値が十三万超えの俺の攻撃が一切効かないなんて……。
これならレベル22でランクGのダンジョンの地下二十階まで一人で来れたこともうなずける。
「こうやって触ることは出来るんですよ。不思議ですよねぇ~」
言いながら磯さんは無邪気に俺の腕に抱きついた。
予期せぬ行動にたじろいだ俺は「す、すごいですね……」とさっきと丸々同じ言葉を繰り返してしまう。
「でもわたし攻撃系のスキルや魔法は一つも覚えていないので魔物さんからは逃げてばっかりなんです。ドロップアイテムも狙えないので落ちてるアイテムだけを拾ってなんとかここまで来ました」
と磯さん。
「といってもみつけたのは魔石とハイポーションが一つずつだけなんですけどね」
「だったらレベル相応のダンジョンに潜ったらどうですか。その二つのスキルさえあればなんとでもなると思いますよ」
「それはそうなんですけど……実はわたしとにかくお金がいっぱいほしいんですっ」
磯さんは意を決したように言い放った。
「は? はあ……」
予想していなかった言葉に呆気にとられてしまう俺。
「お金さえあればなんだって出来ますもんねっ」
強い決意を感じさせながら磯さんは言う。
「そ、そうですね……」
と答えつつ心の中では磯さんがそんな現実的な人だったとは……人は見かけによらないな。と思う。
ほんの少しだけ磯さんに幻滅した俺だったがふと長話をしすぎていたことに思い至り、
「あ、じゃあそろそろ俺、下の階に行きますから」
と階段を下り始めた。
すると、
「あ、わたしも行きますぅ」
そう言って磯さんも自然と俺の後ろをついてくる。
階段を下りながら俺は頭の中で、行き先が一緒だからなだけだよな……まさかこの人この先ずっと俺についてくるつもりじゃないよなぁと一抹の不安をよぎらせていた。
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