最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第75話 磯さん、再び
「ふ~、この階はこんなもんかな」
青い洞のダンジョン地下二十階の大部屋で待ち構えていた魔物たちを蹴散らした俺が階下への階段を探し当て下りようとしたちょうどその時だった。
「きゃあぁ~っ! 来ないでくださぁ~いっ!」
女性の悲鳴が聞こえてきた。
「ん? この舌っ足らずな感じ、もしかして……」
磯さん?
そう思い振り返ると、
「怖いですぅ~、来ないでくださぁ~いっ!」
俺が思った通りやはりさっき会ったばかりの磯さんがハイドラゴンに追われながら部屋に逃げ込んできた。
「ギャアアアァァァオッ!!」
「嫌ですぅ~!」
と叫んだ直後磯さんは地面のでっぱりにつまづいて派手に転んでしまう。
「うぅ~、痛いですぅ~」
「ギャアアアァァァオッ!!」
すると隙ありとばかりにハイドラゴンが倒れている磯さんめがけて炎を吐いた。
うわ、ヤバいっ!
瞬時に駆け出した俺だったが距離が部屋の端から端とかなりあったため一足遅く、俺の目の前で大きな炎に飲み込まれる磯さん。
「きゃあぁーっ……!!」
――死。
真っ先にその言葉が頭に浮かんだ。
だが……、
「きゃあぁー、怖いですぅ~!」
炎の中からは相変わらずの舌っ足らずな声が聞こえてくる。
そしてハイドラゴンが炎を吐ききると磯さんが手で顔を覆った状態でうずくまっていた。
「え……?」
焼失どころか火傷すらしていないように見える。
しかもおかしなことに着ていた服にも焦げ跡一つない。
その光景に驚いていたのは俺だけではなくハイドラゴンも同じだったようで、
『ギャア……!?』
ハイドラゴンは口を開けたまま状況が理解できないといった様子で固まっていた。
それを見てとりあえず俺は一足飛びで動きの止まっていたハイドラゴンの顔の前に蹴上がると、
「はぁっ!」
右のこぶしをひたいめがけて放った。
俺の一撃はハイドラゴンのひたいにめり込むと次の瞬間頭部ごとハイドラゴンを吹き飛ばす。
ハイドラゴンの返り血が宙を舞う中俺は地面に下り立つと磯さんに近寄っていった。
「あの……大丈夫ですか?」
手を差し伸べた俺に、
「は、はい、ありがとうございます……でも怖かったですぅ~」
磯さんはうるんだ瞳でそう返した。
ゆっくり立ち上がった磯さんを俺はぶしつけにじろじろと観察する。
なんでこの人は無傷だったのだろうと。
磯さんは身長百五十センチくらいだろうか、地味な服装ながらも大きな胸を強調するかのようなニット地の服とフレアスカートという組み合わせ。
髪は肩までの長さで少し茶色がかっている。
服も髪も一切焦げ付いた様子などはなく今さっき炎に包まれていたとは到底思えない。
すると俺の視線に気付いた磯さんが、
「? あのぅ……わたしの体に何かついていますか?」
不思議そうな顔で自分の体と俺の顔を交互に見やった。
「あ、いえ、そういうわけじゃなくて……すいません率直に聞きますけどなんで無事なんですか?」
「?」
きょとん顔の磯さん。
「さっきハイドラゴンの炎で焼かれたときには正直死んでしまったんじゃないかと思いましたよ」
「あぁ~、さっきの炎ですね。とっても怖かったですけどわたし炎は効かないんです」
と磯さんは言う。
「え、炎が効かない……?」
「はい。わたしには二つのすごぉ~いスキルがあるので」
磯さんは自慢げに大きな胸を張ってみせた。
「ほかのプレイヤーさんには秘密ですよ」
そう言うと磯さんは背伸びをして俺の耳元に顔を寄せ、
「わたし【物理攻撃無効化】と【魔法無効化】のスキルを持っているんですぅ」
小さくささやいた。
その瞬間そよそよと女性特有の甘い香りが俺の鼻孔をくすぐっていった。
青い洞のダンジョン地下二十階の大部屋で待ち構えていた魔物たちを蹴散らした俺が階下への階段を探し当て下りようとしたちょうどその時だった。
「きゃあぁ~っ! 来ないでくださぁ~いっ!」
女性の悲鳴が聞こえてきた。
「ん? この舌っ足らずな感じ、もしかして……」
磯さん?
そう思い振り返ると、
「怖いですぅ~、来ないでくださぁ~いっ!」
俺が思った通りやはりさっき会ったばかりの磯さんがハイドラゴンに追われながら部屋に逃げ込んできた。
「ギャアアアァァァオッ!!」
「嫌ですぅ~!」
と叫んだ直後磯さんは地面のでっぱりにつまづいて派手に転んでしまう。
「うぅ~、痛いですぅ~」
「ギャアアアァァァオッ!!」
すると隙ありとばかりにハイドラゴンが倒れている磯さんめがけて炎を吐いた。
うわ、ヤバいっ!
瞬時に駆け出した俺だったが距離が部屋の端から端とかなりあったため一足遅く、俺の目の前で大きな炎に飲み込まれる磯さん。
「きゃあぁーっ……!!」
――死。
真っ先にその言葉が頭に浮かんだ。
だが……、
「きゃあぁー、怖いですぅ~!」
炎の中からは相変わらずの舌っ足らずな声が聞こえてくる。
そしてハイドラゴンが炎を吐ききると磯さんが手で顔を覆った状態でうずくまっていた。
「え……?」
焼失どころか火傷すらしていないように見える。
しかもおかしなことに着ていた服にも焦げ跡一つない。
その光景に驚いていたのは俺だけではなくハイドラゴンも同じだったようで、
『ギャア……!?』
ハイドラゴンは口を開けたまま状況が理解できないといった様子で固まっていた。
それを見てとりあえず俺は一足飛びで動きの止まっていたハイドラゴンの顔の前に蹴上がると、
「はぁっ!」
右のこぶしをひたいめがけて放った。
俺の一撃はハイドラゴンのひたいにめり込むと次の瞬間頭部ごとハイドラゴンを吹き飛ばす。
ハイドラゴンの返り血が宙を舞う中俺は地面に下り立つと磯さんに近寄っていった。
「あの……大丈夫ですか?」
手を差し伸べた俺に、
「は、はい、ありがとうございます……でも怖かったですぅ~」
磯さんはうるんだ瞳でそう返した。
ゆっくり立ち上がった磯さんを俺はぶしつけにじろじろと観察する。
なんでこの人は無傷だったのだろうと。
磯さんは身長百五十センチくらいだろうか、地味な服装ながらも大きな胸を強調するかのようなニット地の服とフレアスカートという組み合わせ。
髪は肩までの長さで少し茶色がかっている。
服も髪も一切焦げ付いた様子などはなく今さっき炎に包まれていたとは到底思えない。
すると俺の視線に気付いた磯さんが、
「? あのぅ……わたしの体に何かついていますか?」
不思議そうな顔で自分の体と俺の顔を交互に見やった。
「あ、いえ、そういうわけじゃなくて……すいません率直に聞きますけどなんで無事なんですか?」
「?」
きょとん顔の磯さん。
「さっきハイドラゴンの炎で焼かれたときには正直死んでしまったんじゃないかと思いましたよ」
「あぁ~、さっきの炎ですね。とっても怖かったですけどわたし炎は効かないんです」
と磯さんは言う。
「え、炎が効かない……?」
「はい。わたしには二つのすごぉ~いスキルがあるので」
磯さんは自慢げに大きな胸を張ってみせた。
「ほかのプレイヤーさんには秘密ですよ」
そう言うと磯さんは背伸びをして俺の耳元に顔を寄せ、
「わたし【物理攻撃無効化】と【魔法無効化】のスキルを持っているんですぅ」
小さくささやいた。
その瞬間そよそよと女性特有の甘い香りが俺の鼻孔をくすぐっていった。
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