最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第73話 磯さん
俺は部屋の入り口にいた女性に会釈をして横を通り過ぎようとするが、
「……あ、あのぅ……今大きな魔物さんを軽々と放り投げてましたよねぇ」
その女性は舌っ足らずな口調で話しかけてきた。
ランク10の電撃魔法はともかく巨大なハイドラゴンを軽く投げ飛ばすところも見られていたようだ。
「とってもとってもすごかったですぅ」
無視するわけにもいかないので、
「はあ、どうも」
とだけ答えると女性は続けて、
「あのぅ、違ったらすみません……もしかして佐倉真琴さんですか?」
口元に手を当てながら俺の名前を言い当ててみせた。
「え……なんで俺の名前を?」
もしや知り合いか?
そう思うもお人形さんのように小柄で可愛らしい容姿をした目の前の女性にはまったく見覚えがない。
「やっぱり佐倉さんだぁ! ……あっすみません。わたし前にインターネットで佐倉さんの動画見たことあるから知ってたんです。あの動画かっこよかったですぅ」
女性はぱあっと顔を明るくさせた。
天使のようなその笑顔に一瞬目を奪われそうになる。
「ええっと……インターネット、ですか?」
「はい。遊園地で乱暴なyoutuberの人たちを懲らしめる動画です」
「あー……あれですか」
前に遊園地で俺が土倉兄弟をのした時の動画のことだな。
あの動画、未だに動画サイトにアップされてるんだよな、たしか。
「でもなんで俺の名前を知ってるんですか? 動画では俺の名前は出てなかったはずですけど」
「? わたしが見た時はコメント欄に佐倉真琴って名前が載ってましたよ」
「え、マジですか!?」
「はい。それと通ってた高校の名前も一緒に」
おいおい嘘だろ。個人情報だだ洩れじゃないか。
どうなってるんだ日本の法律は。
「それで、あなたは――」
「あ、わたしの名前は磯美樹といいます」
「えっと、磯さんはソロなんですか?」
「はい。本当はチームを組みたかったんですけどわたしの周りにはプレイヤーになる人がいなかったから……」
磯さんはとたんにしゅんとしてしまう。
「そうですか。ソロだと大変でしょう」
俺はソロの方が気が楽だが。
「わたしレベルが低いのでアイテムを拾いながら逃げ回ってばかりなんですぅ」
磯さんは「えへへ」と自虐気味に笑ってみせた。
今いる青い洞のダンジョンはランクG。
ソロで潜るにはかなりのレベルが必要とされるはずだ。
「ちなみに磯さんはいくつですか?」
「わたしですか? 十八歳ですけど……」
「あ、じゃなくってレベルです。レベルはいくつですか?」
「あっすみません。えーっとレベルはですねぇ、ちょっと待ってくださいね」
そう言うと磯さんは「ステータスオープン」と声に出し自分のステータスボードを確認しだす。
人差し指で目の前の表示画面をなぞりつつ、
「えっとですね……あ、わたしのレベルは22です」
と平然と口にした。
「……あ、あのぅ……今大きな魔物さんを軽々と放り投げてましたよねぇ」
その女性は舌っ足らずな口調で話しかけてきた。
ランク10の電撃魔法はともかく巨大なハイドラゴンを軽く投げ飛ばすところも見られていたようだ。
「とってもとってもすごかったですぅ」
無視するわけにもいかないので、
「はあ、どうも」
とだけ答えると女性は続けて、
「あのぅ、違ったらすみません……もしかして佐倉真琴さんですか?」
口元に手を当てながら俺の名前を言い当ててみせた。
「え……なんで俺の名前を?」
もしや知り合いか?
そう思うもお人形さんのように小柄で可愛らしい容姿をした目の前の女性にはまったく見覚えがない。
「やっぱり佐倉さんだぁ! ……あっすみません。わたし前にインターネットで佐倉さんの動画見たことあるから知ってたんです。あの動画かっこよかったですぅ」
女性はぱあっと顔を明るくさせた。
天使のようなその笑顔に一瞬目を奪われそうになる。
「ええっと……インターネット、ですか?」
「はい。遊園地で乱暴なyoutuberの人たちを懲らしめる動画です」
「あー……あれですか」
前に遊園地で俺が土倉兄弟をのした時の動画のことだな。
あの動画、未だに動画サイトにアップされてるんだよな、たしか。
「でもなんで俺の名前を知ってるんですか? 動画では俺の名前は出てなかったはずですけど」
「? わたしが見た時はコメント欄に佐倉真琴って名前が載ってましたよ」
「え、マジですか!?」
「はい。それと通ってた高校の名前も一緒に」
おいおい嘘だろ。個人情報だだ洩れじゃないか。
どうなってるんだ日本の法律は。
「それで、あなたは――」
「あ、わたしの名前は磯美樹といいます」
「えっと、磯さんはソロなんですか?」
「はい。本当はチームを組みたかったんですけどわたしの周りにはプレイヤーになる人がいなかったから……」
磯さんはとたんにしゅんとしてしまう。
「そうですか。ソロだと大変でしょう」
俺はソロの方が気が楽だが。
「わたしレベルが低いのでアイテムを拾いながら逃げ回ってばかりなんですぅ」
磯さんは「えへへ」と自虐気味に笑ってみせた。
今いる青い洞のダンジョンはランクG。
ソロで潜るにはかなりのレベルが必要とされるはずだ。
「ちなみに磯さんはいくつですか?」
「わたしですか? 十八歳ですけど……」
「あ、じゃなくってレベルです。レベルはいくつですか?」
「あっすみません。えーっとレベルはですねぇ、ちょっと待ってくださいね」
そう言うと磯さんは「ステータスオープン」と声に出し自分のステータスボードを確認しだす。
人差し指で目の前の表示画面をなぞりつつ、
「えっとですね……あ、わたしのレベルは22です」
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