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最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~

シオヤマ琴@『最強最速』10月2日発売

第72話 ハイドラゴンの群れ

青い洞のダンジョン地下二十階。


「これはまた……圧巻だな」


青いうろこに大きな翼を生やした体長六メートルほどのドラゴンの上位種であるハイドラゴンの群れが地下二十階で大部屋に入った俺を出迎えた。


俺を見ると待ち構えていたかのように、


『『『ギャアアアァァァオッ!!』』』


一斉に咆哮を上げる十数頭のハイドラゴン。




「……いいね。かかってこいっ」
俺はこぶしをぎゅっと握り締めた。


直後、
『ギャアアアァァァオッ!!』
先頭にいたハイドラゴンが牙をむく。


ハイドラゴンは俺を喰い殺さんと大きく口を開け襲いかかってきた。


俺はハイドラゴンの攻撃を軽く手でいなすと背後に移動し長い尻尾を掴んだ。


『ギャアアァァオッ!?』
「よいしょっ……」


そして尻尾ごとハイドラゴンの巨体を持ち上げ振り回すとそのままハイドラゴンの群れめがけて思いきり投げ飛ばした。


『『『ギャアアアァァァオッ……!?』』』


ものすごい轟音とともに十数頭のハイドラゴンたちがボウリングのピンの如く倒れ込む。




さらに手を前に出し、
「スキル、電撃魔法ランク10っ!」


バリバリバリィィィィー!!!


とどめに幾重にも折り重なったハイドラゴンの群れに俺は雷と見まごうほどの超電撃を放った。




『『『ギャアアアァァァオッ…………!!』』』


魔法効果が3倍となったランク10の電撃魔法の威力は伊達じゃない。
刹那ハイドラゴンたちの断末魔の叫びが部屋中に響き渡ると息絶えたハイドラゴンたちは次々と消滅していった。


ハイドラゴンたちの焼け焦げた肉のにおいが充満する中、


《佐倉真琴のレベルが199上がりました》


俺は脳内に届いた機械音を聞き流しつつハイドラゴンたちのいた場所へと歩みを進める。
というのもハイドラゴンたちが消滅する際にアイテムを複数ドロップしていったからだ。




「えーっと毒消し草が一つに上薬草が二つ、ハイポーションが三つにエリクサーと魔石とドラゴンの盾が一つずつか……」


ちなみに毒消し草は読んで字のごとく毒を消す作用のあるハーブで上薬草は薬草の上位互換、ハイポーションはポーションの上位互換のアイテムである。
俺は拾ったそれらを不思議な袋にしまい込むと、
「よし、次の階に行くか」
きびすを返した。


すると部屋の入り口に目を丸くした小柄で可愛らしい女性が立っていた。
そして俺と目が合うと、
「はわわっ……!?」
かくれんぼで鬼にみつかってしまった時のようにあわあわしだした。




誰だ……?
というかいつからそこにいたんだ……?

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