最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第71話 青い洞のダンジョン
「はぁっ」
俺は掛け声とともに体長三メートルほどのキングゴブリンの腹を右ストレートで打ち抜く。
その瞬間キングゴブリンの腹に大穴が開きブシュゥッと血が飛び散った。
地面に倒れ消滅していくキングゴブリンを見下ろしながら俺は着ていた服の左胸の辺りにあるボタンを押す。
すると服の周りに泡が溢れ出てきてキングゴブリンの返り血を自動で洗い落してくれる。
「やっぱり便利だな、これ」
前回のダンジョン探索で手に入れていた無洗服とやらに感心していると、
『ギャアァオ!』
緑のうろこを身にまとった体長五メートルはあろうかというドラゴンが姿を見せた。
『ギャアァァオ!』
しかも通路の後ろからももう一体現れた。
「今日はでかい魔物によく遭うな」
俺はその巨体を交互に見比べながらつぶやく。
『ギャアァオ!』
前にいたドラゴンが口から炎を吐いた。
俺はとっさにジャンプしてこれをかわすが、
『ギャアァァオ!』
後ろにいたドラゴンも俺に向かって炎を吐いた。
空中で逃げ場のない俺を炎のブレスが襲う。
ゴォォォォと炎に飲み込まれる俺を見てドラゴンたちは勝利を確信したのだろう、そろって口角を上げた。
だが――
『ギャアァオッ……!?』
『ギャアァッ……!?』
着地した俺はノーダメージだった。
魔物のブレス攻撃などは魔法属性と同じらしく俺のスキル【魔法耐性(強)】が効くようなのだ。
そのため俺は炎に焼かれてもなんともないというわけだった。
しかし残念ながら服はそういうわけにはいかない。
「ちっ、せっかくの服がボロボロじゃないか……」
気に入っていた無洗服がボロボロに焼け焦げてしまっていた。
俺はたじろぎひるんでいるドラゴンたちをにらみつけ、
「この……お返しだ、いくぞっ」
飛び掛かっていった。
☆ ☆ ☆
ここは青森県と秋田県の県境にあるランクGの未踏破ダンジョン。
俺はその通称、青い洞のダンジョンの地下十九階にいた。
俺の現在のレベルは22998。
レベル21000を超えた辺りで俺は飛翔魔法のランクが3に上がり、しかも新たに【魔法効果2倍】というスキルを習得していた。
魔法効果2倍とはその名の通り俺の魔法の威力を倍に高めてくれるスキルであり持っているだけで効果のあるものだった。
神代との勝負でスキル次第では俺もまだまだだということがわかったので俺はさらに強くなるべくそして新たなスキルを身につけるべく襲い来る魔物をひたすら狩っていた。
★ ★ ★
赤い影のダンジョン攻略には国から報奨金が支払われたがそれは沖縄の未踏破ダンジョンということでアメリカが興味を示していたことにより特別に支払われただけにすぎなかったようで、この青い洞のダンジョンに関してはクリア報酬などは特に設定されてはいないため俺はみつけたアイテムをあとで買い取ってもらおうと片っ端から不思議な袋にしまっていた。
ちなみに赤い影のダンジョン攻略の報酬の五百万円はすでに父さんの治療費とこれまで俺を育てるのにかかったであろう費用として全額両親に渡してしまっている。
そのため今の俺はほぼほぼ無一文のような状態なのだった。
だがこの青い洞のダンジョンは誰もまだ攻略はしていないのでここまでにアイテムは割と沢山みつけることが出来ていた。
それらを売れば将来に備えた貯蓄の足しにも充分なるだろう。
☆ ☆ ☆
《佐倉真琴のレベルが13上がりました》
「まったく……これもう使えないよなぁ」
レベルアップを告げる音声を聞きながら消えゆくドラゴンたちの死体を眺めつつ俺は服のボタンを押してみる。
……。
うんともすんともいわない。
「……やっぱりな。くそ」
俺は焼け焦げた服を脱ぎ捨てると新しい服に着替えダンジョン探索を再開する。
「おっとその前に一応ステータス確認しておくか。ステータスオープン」
レベルがキリのいい数字を超えたのでもしかしたら何か新しいスキルを覚えているのではないかと俺はステータス画面を開いた。
ちなみにこれは俺の経験則による私見だがどうやら五の倍数のレベルを超えた際にスキルを覚えるかどうかの判定があるらしい。
ただこれが高額宝くじに当たるくらいの確率といったらいいのかなかなか覚えてはくれない。
まあ、実際の宝くじなど買ったことすらないのであくまで俺個人の感覚に過ぎないのだが……。
*************************************
名前:佐倉真琴
レベル:23011
HP:155195/155213 MP:124072/124298
ちから:136777
みのまもり:119967
すばやさ:113241
スキル:経験値1000倍
:レベルフリー
:魔法耐性(強)
:魔法効果3倍
:火炎魔法ランク10
:氷結魔法ランク10
:電撃魔法ランク10
:飛翔魔法ランク4
*************************************
「おおっ、魔法効果が3倍になってる! それに飛翔魔法のランクも上がってるぞ」
幸運なことに俺のスキルは以前よりさらに強力に進化していたのだった。
俺は掛け声とともに体長三メートルほどのキングゴブリンの腹を右ストレートで打ち抜く。
その瞬間キングゴブリンの腹に大穴が開きブシュゥッと血が飛び散った。
地面に倒れ消滅していくキングゴブリンを見下ろしながら俺は着ていた服の左胸の辺りにあるボタンを押す。
すると服の周りに泡が溢れ出てきてキングゴブリンの返り血を自動で洗い落してくれる。
「やっぱり便利だな、これ」
前回のダンジョン探索で手に入れていた無洗服とやらに感心していると、
『ギャアァオ!』
緑のうろこを身にまとった体長五メートルはあろうかというドラゴンが姿を見せた。
『ギャアァァオ!』
しかも通路の後ろからももう一体現れた。
「今日はでかい魔物によく遭うな」
俺はその巨体を交互に見比べながらつぶやく。
『ギャアァオ!』
前にいたドラゴンが口から炎を吐いた。
俺はとっさにジャンプしてこれをかわすが、
『ギャアァァオ!』
後ろにいたドラゴンも俺に向かって炎を吐いた。
空中で逃げ場のない俺を炎のブレスが襲う。
ゴォォォォと炎に飲み込まれる俺を見てドラゴンたちは勝利を確信したのだろう、そろって口角を上げた。
だが――
『ギャアァオッ……!?』
『ギャアァッ……!?』
着地した俺はノーダメージだった。
魔物のブレス攻撃などは魔法属性と同じらしく俺のスキル【魔法耐性(強)】が効くようなのだ。
そのため俺は炎に焼かれてもなんともないというわけだった。
しかし残念ながら服はそういうわけにはいかない。
「ちっ、せっかくの服がボロボロじゃないか……」
気に入っていた無洗服がボロボロに焼け焦げてしまっていた。
俺はたじろぎひるんでいるドラゴンたちをにらみつけ、
「この……お返しだ、いくぞっ」
飛び掛かっていった。
☆ ☆ ☆
ここは青森県と秋田県の県境にあるランクGの未踏破ダンジョン。
俺はその通称、青い洞のダンジョンの地下十九階にいた。
俺の現在のレベルは22998。
レベル21000を超えた辺りで俺は飛翔魔法のランクが3に上がり、しかも新たに【魔法効果2倍】というスキルを習得していた。
魔法効果2倍とはその名の通り俺の魔法の威力を倍に高めてくれるスキルであり持っているだけで効果のあるものだった。
神代との勝負でスキル次第では俺もまだまだだということがわかったので俺はさらに強くなるべくそして新たなスキルを身につけるべく襲い来る魔物をひたすら狩っていた。
★ ★ ★
赤い影のダンジョン攻略には国から報奨金が支払われたがそれは沖縄の未踏破ダンジョンということでアメリカが興味を示していたことにより特別に支払われただけにすぎなかったようで、この青い洞のダンジョンに関してはクリア報酬などは特に設定されてはいないため俺はみつけたアイテムをあとで買い取ってもらおうと片っ端から不思議な袋にしまっていた。
ちなみに赤い影のダンジョン攻略の報酬の五百万円はすでに父さんの治療費とこれまで俺を育てるのにかかったであろう費用として全額両親に渡してしまっている。
そのため今の俺はほぼほぼ無一文のような状態なのだった。
だがこの青い洞のダンジョンは誰もまだ攻略はしていないのでここまでにアイテムは割と沢山みつけることが出来ていた。
それらを売れば将来に備えた貯蓄の足しにも充分なるだろう。
☆ ☆ ☆
《佐倉真琴のレベルが13上がりました》
「まったく……これもう使えないよなぁ」
レベルアップを告げる音声を聞きながら消えゆくドラゴンたちの死体を眺めつつ俺は服のボタンを押してみる。
……。
うんともすんともいわない。
「……やっぱりな。くそ」
俺は焼け焦げた服を脱ぎ捨てると新しい服に着替えダンジョン探索を再開する。
「おっとその前に一応ステータス確認しておくか。ステータスオープン」
レベルがキリのいい数字を超えたのでもしかしたら何か新しいスキルを覚えているのではないかと俺はステータス画面を開いた。
ちなみにこれは俺の経験則による私見だがどうやら五の倍数のレベルを超えた際にスキルを覚えるかどうかの判定があるらしい。
ただこれが高額宝くじに当たるくらいの確率といったらいいのかなかなか覚えてはくれない。
まあ、実際の宝くじなど買ったことすらないのであくまで俺個人の感覚に過ぎないのだが……。
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名前:佐倉真琴
レベル:23011
HP:155195/155213 MP:124072/124298
ちから:136777
みのまもり:119967
すばやさ:113241
スキル:経験値1000倍
:レベルフリー
:魔法耐性(強)
:魔法効果3倍
:火炎魔法ランク10
:氷結魔法ランク10
:電撃魔法ランク10
:飛翔魔法ランク4
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「おおっ、魔法効果が3倍になってる! それに飛翔魔法のランクも上がってるぞ」
幸運なことに俺のスキルは以前よりさらに強力に進化していたのだった。
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