最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第69話 VS神代
透明になった神代は完全に俺の目の前から姿を消した。
辺りを見回しても影すらない。
気配を探ろうとするも物音一つせず、
「神代、どこだっ」
声をかけてみるが当然のことながら返事もない。
「透明化か……」
厄介なスキルを覚えているな。
パシッ。
「っ!?」
すると一瞬だが右頬に何かが当たった感触がした。
おそらくだが神代が俺に攻撃を加えたのだろう。
「神代っ、今攻撃しただろっ。でもちっとも効かないぞっ」
神代のちからは数百程度のはず。それに比べて俺のみのまもりは約十万。
そこらのプレイヤーや魔物相手なら圧倒できるかもしれないが俺にはまったくダメージはない。
気を張っていなければ攻撃されたことにすら気付かないくらいの力量差があるのだ。
さて、だがここからどうするか……。
火炎魔法を全方位に撃ちまくるという手もあるが直撃したら神代が死んでしまうかもしれないし、やたらこぶしを振り回してもしまともに当たったりしたらそれこそ殺してしまうだろう。
かといって手加減はするなと言われているし。
パシッ。
くそ、これじゃお手上げじゃないか。
パシッ。
パシッ。
俺が頭を悩ませている間にも神代の攻撃が俺の顔面をとらえていく。
パシッ。
パシッ。
……痛みこそないがなんかだんだんムカついてきたぞ。
次攻撃してきたら腕を掴んでやるか。
そんでもって万力のように徐々に力を加えていけば神代もすぐに降参するだろう。
よし、そうしよう。
俺は目を閉じ意識を顔面に集中させた。
どうせ見えないのなら目をつぶった方がより攻撃に対する反応速度が向上すると思ってのことだ。
パシッ。
今だっ!
俺は右頬から十センチほどあいたところを両手で掴んだ。
ぐっと腕のようなものを掴めた感覚がある。
「神代っ、これで終わりだな」
俺は神代の見えない腕を掴む手に徐々に力を込めていく。
「骨が折れる前に早く降参した方がいいぞ」
「……くっ……そ、そうですね」
神代が透明化を解いたのか姿があらわになった。
俺と目が合った神代はさすがに苦しそうな表情を見せている。
「でも、まだですよっ。スキル、催眠魔法ランク10っ!」
「っ……!?」
神代が俺の目を見て叫んだ瞬間俺は強烈な睡魔に襲われた。
よろめいた拍子に掴んでいた腕を放してしまう。
「な、なんだっ……?」
「今のは相手を眠らせる魔法です。至近距離で目と目を合わせないと発動できないのが難点ですが決まればこっちのものですよ」
「……眠らせる……魔法だって……?」
そんな反則すれすれの魔法聞いたことないぞっ……。
俺は地面に片手と両膝をつくと今にもどこかに飛んでいきそうな意識をなんとか保ちながら神代を見上げた。
「神、代っ……」
神代は涼しげな顔で、
「僕の勝ちのようですね」
微笑を浮かべる。
「……くっ……」
あまりの眠さにもう眠気に身をゆだねて楽になってしまおうと思いそうになるが神代の余裕な笑みが少しだけだが癇に障った。
「……神代……見てろよっ」
多分、いやかなり痛いだろうが仕方がない……。
次の瞬間俺は自分のひたいをグーで思いきりガツンッと殴った。
「な、何をっ!?」
「い、いってぇ~~……けど、目が覚めたぞ」
ひたいからは血が滴り落ちているがとりあえず意識は取り戻せた。
俺はその勢いのまま、
「おりゃっ!」
血のついた右こぶしを地面に振り下ろす。
ドゴォォーン!!
そこにあった砂利がものすごい速さで飛び散り無数のつぶてが俺と神代の全身を強打した。
「ぐあぁぁっ……!」
俺はなんともなかったが直撃を受けた神代は声を上げ後ろに吹き飛んだ。
どさっと地面に倒れ、転がる神代を見下ろしながら
「俺の勝ちでいいよな」
そう問いかける。
「ぐぅぅっ……!」
痛みで声にならない様子の神代。
そのうめき声は事実上の敗北宣言。俺がそう思った直後だった――神代はぶくぶくと泡と化し消滅した。
「えっ!?」
なんだっ?
神代の奴、消えたぞ。また透明にでもなったのか……?
だがそれにしては魔法を唱えた様子はなかったが……。
考えを巡らせていると、
「いえ、勝ちは僕のものです」
背後から神代の涼やかな声がする。
と同時に俺は見えないゴムのようなもので逆バンジーのごとく上空に引っ張られた。
「うおぉぉっ!?」
わずか数秒で雲を突き抜けとんでもない高さにまで到達した俺の体から見えないゴムのようなものが外れる感触がした。
すると俺の体は真っ逆さまに地面へと落下していく。
ぐんぐんと落下速度が上がっていく中地上では神代が空を見上げ自分の勝利を確信したかのようににこにこと微笑んでいた。
それを見て俺も思わず「ははっ」と笑ってしまう。
神代、楽しませてくれるじゃないか。
ものすごい速さで地面が目の前まで迫ってきたまさにその時、
「スキル、飛翔魔法ランク2っ!」
俺は飛翔魔法を唱え激突寸前で空中に急停止した。
「なっ……!?」
神代は俺が空を飛べることは知らなかったので驚きの声を上げる。
俺は地面に下り立つと驚愕の表情を浮かべている神代の懐に瞬時に飛び込み、
「神代、これで今度こそ終わりだ」
腹に出来る限り軽くパンチをお見舞いした。
「がはぁっ……!!?」
俺のパンチを腹に受けた神代はくの字に折れ曲がり地面に倒れ込むとそのまま気を失った。
辺りを見回しても影すらない。
気配を探ろうとするも物音一つせず、
「神代、どこだっ」
声をかけてみるが当然のことながら返事もない。
「透明化か……」
厄介なスキルを覚えているな。
パシッ。
「っ!?」
すると一瞬だが右頬に何かが当たった感触がした。
おそらくだが神代が俺に攻撃を加えたのだろう。
「神代っ、今攻撃しただろっ。でもちっとも効かないぞっ」
神代のちからは数百程度のはず。それに比べて俺のみのまもりは約十万。
そこらのプレイヤーや魔物相手なら圧倒できるかもしれないが俺にはまったくダメージはない。
気を張っていなければ攻撃されたことにすら気付かないくらいの力量差があるのだ。
さて、だがここからどうするか……。
火炎魔法を全方位に撃ちまくるという手もあるが直撃したら神代が死んでしまうかもしれないし、やたらこぶしを振り回してもしまともに当たったりしたらそれこそ殺してしまうだろう。
かといって手加減はするなと言われているし。
パシッ。
くそ、これじゃお手上げじゃないか。
パシッ。
パシッ。
俺が頭を悩ませている間にも神代の攻撃が俺の顔面をとらえていく。
パシッ。
パシッ。
……痛みこそないがなんかだんだんムカついてきたぞ。
次攻撃してきたら腕を掴んでやるか。
そんでもって万力のように徐々に力を加えていけば神代もすぐに降参するだろう。
よし、そうしよう。
俺は目を閉じ意識を顔面に集中させた。
どうせ見えないのなら目をつぶった方がより攻撃に対する反応速度が向上すると思ってのことだ。
パシッ。
今だっ!
俺は右頬から十センチほどあいたところを両手で掴んだ。
ぐっと腕のようなものを掴めた感覚がある。
「神代っ、これで終わりだな」
俺は神代の見えない腕を掴む手に徐々に力を込めていく。
「骨が折れる前に早く降参した方がいいぞ」
「……くっ……そ、そうですね」
神代が透明化を解いたのか姿があらわになった。
俺と目が合った神代はさすがに苦しそうな表情を見せている。
「でも、まだですよっ。スキル、催眠魔法ランク10っ!」
「っ……!?」
神代が俺の目を見て叫んだ瞬間俺は強烈な睡魔に襲われた。
よろめいた拍子に掴んでいた腕を放してしまう。
「な、なんだっ……?」
「今のは相手を眠らせる魔法です。至近距離で目と目を合わせないと発動できないのが難点ですが決まればこっちのものですよ」
「……眠らせる……魔法だって……?」
そんな反則すれすれの魔法聞いたことないぞっ……。
俺は地面に片手と両膝をつくと今にもどこかに飛んでいきそうな意識をなんとか保ちながら神代を見上げた。
「神、代っ……」
神代は涼しげな顔で、
「僕の勝ちのようですね」
微笑を浮かべる。
「……くっ……」
あまりの眠さにもう眠気に身をゆだねて楽になってしまおうと思いそうになるが神代の余裕な笑みが少しだけだが癇に障った。
「……神代……見てろよっ」
多分、いやかなり痛いだろうが仕方がない……。
次の瞬間俺は自分のひたいをグーで思いきりガツンッと殴った。
「な、何をっ!?」
「い、いってぇ~~……けど、目が覚めたぞ」
ひたいからは血が滴り落ちているがとりあえず意識は取り戻せた。
俺はその勢いのまま、
「おりゃっ!」
血のついた右こぶしを地面に振り下ろす。
ドゴォォーン!!
そこにあった砂利がものすごい速さで飛び散り無数のつぶてが俺と神代の全身を強打した。
「ぐあぁぁっ……!」
俺はなんともなかったが直撃を受けた神代は声を上げ後ろに吹き飛んだ。
どさっと地面に倒れ、転がる神代を見下ろしながら
「俺の勝ちでいいよな」
そう問いかける。
「ぐぅぅっ……!」
痛みで声にならない様子の神代。
そのうめき声は事実上の敗北宣言。俺がそう思った直後だった――神代はぶくぶくと泡と化し消滅した。
「えっ!?」
なんだっ?
神代の奴、消えたぞ。また透明にでもなったのか……?
だがそれにしては魔法を唱えた様子はなかったが……。
考えを巡らせていると、
「いえ、勝ちは僕のものです」
背後から神代の涼やかな声がする。
と同時に俺は見えないゴムのようなもので逆バンジーのごとく上空に引っ張られた。
「うおぉぉっ!?」
わずか数秒で雲を突き抜けとんでもない高さにまで到達した俺の体から見えないゴムのようなものが外れる感触がした。
すると俺の体は真っ逆さまに地面へと落下していく。
ぐんぐんと落下速度が上がっていく中地上では神代が空を見上げ自分の勝利を確信したかのようににこにこと微笑んでいた。
それを見て俺も思わず「ははっ」と笑ってしまう。
神代、楽しませてくれるじゃないか。
ものすごい速さで地面が目の前まで迫ってきたまさにその時、
「スキル、飛翔魔法ランク2っ!」
俺は飛翔魔法を唱え激突寸前で空中に急停止した。
「なっ……!?」
神代は俺が空を飛べることは知らなかったので驚きの声を上げる。
俺は地面に下り立つと驚愕の表情を浮かべている神代の懐に瞬時に飛び込み、
「神代、これで今度こそ終わりだ」
腹に出来る限り軽くパンチをお見舞いした。
「がはぁっ……!!?」
俺のパンチを腹に受けた神代はくの字に折れ曲がり地面に倒れ込むとそのまま気を失った。
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