最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第66話 動画
格闘系youtuber土倉兄弟はネット上ではかなりの有名人だったらしく二人の逮捕はネットだけでなくテレビでも扱われた。
そして同時に遊園地での俺と土倉兄弟との対決を動画で撮っていた人がいたようでその動画が全国ネットの昼のニュースで放送された。
民放一局、それも一度きりの放送だったにもかかわらずテレビの影響力はやはり相当なもので俺の家を突きとめたマスコミが放送翌日の朝から俺へのインタビュー欲しさに大挙してやってきた。
「なあ真琴、外の記者さんたちに一言くらい挨拶した方がいいんじゃないのか」
「真琴くん、記者さんたちにお茶とか出してあげた方がいいのかしらねぇ」
「いや、放っておけばそのうち帰ると思うから気にしなくていいよ」
父さんと義母さんにそう言うと俺は二階の自室へと移動する。
……誤算だ。
あの時の喧嘩を動画で撮っていた人がいたなんて……。
俺はパソコンを開くとネットを確認した。
すると、
「おい、嘘だろ……動画が上がってるぞ」
ニュース映像で使われていた俺と土倉兄弟との対決動画が有名動画サイトにいくつもアップされているではないか。
そしてネット上では[レベル99の最強兄弟を圧倒的な力でねじ伏せたこの少年は誰だ?]とか[閃光の紅蓮団の長澤紅子のデート相手は一体何者なんだ?]とかしまいには[長澤紅子と水川蓮華とマリア・ファインゴールドを三股にかけるイケメン許すまじ]といった投稿記事まで出て話題になってしまっていた。
「マジかよ……勘弁してくれ」
何事にもわずらわされることなく穏やかに暮らしたい俺にとってこの事態は非常に好ましくない。
「くそー……最悪だー」
俺は外でたむろする記者たちの声を遮断するように布団の中へと潜り込んだ。
☆ ☆ ☆
不幸中の幸いとでもいうのだろうか、記者たちは日中は家の前にいたが夜になると帰っていった。
そして次の日もその次の日も諦めてくれたのかそれともほかに旬な話題でもみつけたのか二度と来ることはなかった。
ネットを普段からずっと見ているようなヘビーユーザーたちならともかくそれ以外の一般の人たちに俺のことはそうそう知られてはいまい。そう思い俺は買い物をするためスーパーに出かけてみた。
マスクをしていたという理由もあるだろうが、予想通り俺は特段指を差されることなどもなくいつもと変わらず落ち着いて買い物ができた。
これは喜ばしいことだった。
☆ ☆ ☆
しかし動画がネット上に出回ってしまったことは事実なので家に帰った俺はやはり再び安息の地であるダンジョンに潜るべく持ち物を整理していた。
するとそんな時、
ピリリリリリ……。ピリリリリリ……。ピリリリリリ……。
スマホの着信音が鳴った。
スマホを手に取り画面を見ると見知らぬ番号が表示されている。
「誰だ、これ……?」
知らない番号からの電話は出ない方がいいと聞いたことがあったので俺はそれを無視した。
だが、
ピリリリリリ……。ピリリリリリ……。ピリリリリリ……。
ずっと鳴り続けている。
ピリリリリリ……。ピリリリリリ……。ピリリリリリ……。
……あれ? これってもしかしてマスコミか?
ふと頭に思い浮かんだ俺はこの際だから取材ははっきり断ってやろうと電話に出ることにした。
電話のマークをスワイプして、
「はい、もしもしっ」
スマホを耳に当て語気を強める。
『もしもし、佐倉さんですか? お久しぶりです、神代です』
「えっ、神代っ!?」
『はい。神代です』
電話の主は閃光の紅蓮団のリーダー、神代だった。
『すみません突然お電話してしまって。ちなみにこの番号は長澤さんから教えてもらったのですがまずかったでしょうか?』
「いや、別にいいけど……」
神代が俺になんの用だろう?
『ネットであなたの動画を拝見しましたよ』
「あー、あれね。神代も見たのか」
『相手はレベル99の二人組なのに見事な勝利でしたね』
「……うん、まあ」
めちゃくちゃ手加減したけどな。
『それで本題なのですが……』
「ああ、なんだ?」
『佐倉さん、あなたの本当のレベルはおいくつなのですか?』
「…………え」
神代の言葉に俺は固まってしまった。
そして同時に遊園地での俺と土倉兄弟との対決を動画で撮っていた人がいたようでその動画が全国ネットの昼のニュースで放送された。
民放一局、それも一度きりの放送だったにもかかわらずテレビの影響力はやはり相当なもので俺の家を突きとめたマスコミが放送翌日の朝から俺へのインタビュー欲しさに大挙してやってきた。
「なあ真琴、外の記者さんたちに一言くらい挨拶した方がいいんじゃないのか」
「真琴くん、記者さんたちにお茶とか出してあげた方がいいのかしらねぇ」
「いや、放っておけばそのうち帰ると思うから気にしなくていいよ」
父さんと義母さんにそう言うと俺は二階の自室へと移動する。
……誤算だ。
あの時の喧嘩を動画で撮っていた人がいたなんて……。
俺はパソコンを開くとネットを確認した。
すると、
「おい、嘘だろ……動画が上がってるぞ」
ニュース映像で使われていた俺と土倉兄弟との対決動画が有名動画サイトにいくつもアップされているではないか。
そしてネット上では[レベル99の最強兄弟を圧倒的な力でねじ伏せたこの少年は誰だ?]とか[閃光の紅蓮団の長澤紅子のデート相手は一体何者なんだ?]とかしまいには[長澤紅子と水川蓮華とマリア・ファインゴールドを三股にかけるイケメン許すまじ]といった投稿記事まで出て話題になってしまっていた。
「マジかよ……勘弁してくれ」
何事にもわずらわされることなく穏やかに暮らしたい俺にとってこの事態は非常に好ましくない。
「くそー……最悪だー」
俺は外でたむろする記者たちの声を遮断するように布団の中へと潜り込んだ。
☆ ☆ ☆
不幸中の幸いとでもいうのだろうか、記者たちは日中は家の前にいたが夜になると帰っていった。
そして次の日もその次の日も諦めてくれたのかそれともほかに旬な話題でもみつけたのか二度と来ることはなかった。
ネットを普段からずっと見ているようなヘビーユーザーたちならともかくそれ以外の一般の人たちに俺のことはそうそう知られてはいまい。そう思い俺は買い物をするためスーパーに出かけてみた。
マスクをしていたという理由もあるだろうが、予想通り俺は特段指を差されることなどもなくいつもと変わらず落ち着いて買い物ができた。
これは喜ばしいことだった。
☆ ☆ ☆
しかし動画がネット上に出回ってしまったことは事実なので家に帰った俺はやはり再び安息の地であるダンジョンに潜るべく持ち物を整理していた。
するとそんな時、
ピリリリリリ……。ピリリリリリ……。ピリリリリリ……。
スマホの着信音が鳴った。
スマホを手に取り画面を見ると見知らぬ番号が表示されている。
「誰だ、これ……?」
知らない番号からの電話は出ない方がいいと聞いたことがあったので俺はそれを無視した。
だが、
ピリリリリリ……。ピリリリリリ……。ピリリリリリ……。
ずっと鳴り続けている。
ピリリリリリ……。ピリリリリリ……。ピリリリリリ……。
……あれ? これってもしかしてマスコミか?
ふと頭に思い浮かんだ俺はこの際だから取材ははっきり断ってやろうと電話に出ることにした。
電話のマークをスワイプして、
「はい、もしもしっ」
スマホを耳に当て語気を強める。
『もしもし、佐倉さんですか? お久しぶりです、神代です』
「えっ、神代っ!?」
『はい。神代です』
電話の主は閃光の紅蓮団のリーダー、神代だった。
『すみません突然お電話してしまって。ちなみにこの番号は長澤さんから教えてもらったのですがまずかったでしょうか?』
「いや、別にいいけど……」
神代が俺になんの用だろう?
『ネットであなたの動画を拝見しましたよ』
「あー、あれね。神代も見たのか」
『相手はレベル99の二人組なのに見事な勝利でしたね』
「……うん、まあ」
めちゃくちゃ手加減したけどな。
『それで本題なのですが……』
「ああ、なんだ?」
『佐倉さん、あなたの本当のレベルはおいくつなのですか?』
「…………え」
神代の言葉に俺は固まってしまった。
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