最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第63話 長澤とのデート
「やっぱりあたしはいいわ」
自分のデートの順番が回ってきた長澤は突然そんなことを言い出した。
「は? お前が言い出したくせになんだよ」
「よく考えたら佐倉とデートの練習してもあんまり意味なさそうだし」
と身も蓋もないことを言ってのける。
まあたしかにその通りなのだが、だったら朝からたたき起こされお前たちに付き合ってきた時間を返してほしいものだ。
そう言ってやろうかと思ったその時、
「それはいけませんわっ」
マリアが口を開いた。
「せっかく真琴様が時間を作ってくださったのですから途中で投げ出すのはよくないですわ」
「マリアちゃん……」
「そうだよ、マリアさんの言う通りだよ」
と水川も加わる。
「紅ちゃんがもしマリアさんとわたしのことを気にしてそんなことを言っているんだったら全然嬉しくないからね」
「蓮華……」
水川が言ったことはよくわからないがその言葉が長澤には効いたのか、
「わかったわよ。佐倉とデートすればいいんでしょっ」
と長澤はなかばヤケになって声を張り上げた。
……俺とのデートを罰ゲームのように言うのはやめてくれ。
☆ ☆ ☆
「あたしは遊園地がいいわっ」
長澤のその一言で俺たちは遊園地デートをすることになった。
電車に乗り最寄駅から歩いてすぐの遊園地に到着すると、
「早速ジェットコースターに乗るわよっ。佐倉ついてきなさいっ」
俺の意見も聞かず長澤は駆け出していく。
俺は観覧車やメリーゴーランドのような落ち着いた乗り物が好きなのだが一切聞いてはもらえず、俺たちは二時間ぶっ通しでジェットコースターに乗り続けた。
さすがにグロッキー寸前になった俺は、
「アイスでも買ってくるから待っててくれ」
と長澤を強引にベンチに座らせるとその場をあとにした。
「ふぅ~……しんど」
『真琴様、いい感じでしてよ』
距離をとって後ろからついてきているであろうマリアの声がイヤモニを通して伝わってくる。
「どこがだ」
彼氏の要望を無視して二時間ジェットコースター三昧。
経験こそないがこんなものがデートであるはずがない。
『さ、佐倉さん、聞こえてますか? 水川です』
「聞こえてるよ」
『紅ちゃんはチョコレートが好きなのでチョコレートアイスがいいと思います。もしなかったらイチゴでお願いします。バニラは嫌いなのでさけてくださいね』
「はいはい」
いっそのことバニラアイスをトリプルで買っていってやろうか。
長澤の苦々しい顔が見られるならそれも悪くないかもな。
☆ ☆ ☆
「ありがとうございましたー!」
結局二人分のチョコレートアイスを購入した俺は長澤の待つベンチへと向かった。
アイスクリーム屋が混んでいたのでもしかしたら待たせすぎて怒っているかもしれない。
そう懸念しながら戻ると長澤は見知らぬ男性二人から声をかけられていた。
うっとうしそうに二人の男性を無視しているところを見ると知り合いというわけではなさそうだが……。
すると俺の姿に気付いた長澤は「おっそーい!」とベンチから立ち上がった。
「悪い悪い。それよりこの人たちは知り合い?」
「なわけないでしょ」
もしかしてと思い一応訊ねてみたがやはり知り合いではないようだ。
「佐倉が遅いから変なのに絡まれちゃったのよ」
と長澤。
「おい、変なのって誰のことだっ!」
「ちょっと可愛いからって調子乗ってんじゃねぇぞ!」
長澤の挑発的なセリフに一気に沸点に到達する二人の男性。
だが長澤は気にも留めず「佐倉、行きましょ」と俺の腕を取る。
「待てこらっ!」
頭に血が上ったヒゲ面の男性は長澤の肩を後ろから掴んだ。
サングラスをかけた男性も指を鳴らしながら俺たちをにらみつけている。
「ちょっと、汚い手で触らないでよねっ」
長澤がヒゲ面の男性の手をパシッとはたいたところで状況は一変。辺りは一触即発の緊迫した空気に包まれた。
今にも殴りかかってきそうな男性たちと今にも殴りかかっていきそうな長澤。
両者がガンつけ合う中俺はというとアイスを持ったまま完全に蚊帳の外になっていた。
自分のデートの順番が回ってきた長澤は突然そんなことを言い出した。
「は? お前が言い出したくせになんだよ」
「よく考えたら佐倉とデートの練習してもあんまり意味なさそうだし」
と身も蓋もないことを言ってのける。
まあたしかにその通りなのだが、だったら朝からたたき起こされお前たちに付き合ってきた時間を返してほしいものだ。
そう言ってやろうかと思ったその時、
「それはいけませんわっ」
マリアが口を開いた。
「せっかく真琴様が時間を作ってくださったのですから途中で投げ出すのはよくないですわ」
「マリアちゃん……」
「そうだよ、マリアさんの言う通りだよ」
と水川も加わる。
「紅ちゃんがもしマリアさんとわたしのことを気にしてそんなことを言っているんだったら全然嬉しくないからね」
「蓮華……」
水川が言ったことはよくわからないがその言葉が長澤には効いたのか、
「わかったわよ。佐倉とデートすればいいんでしょっ」
と長澤はなかばヤケになって声を張り上げた。
……俺とのデートを罰ゲームのように言うのはやめてくれ。
☆ ☆ ☆
「あたしは遊園地がいいわっ」
長澤のその一言で俺たちは遊園地デートをすることになった。
電車に乗り最寄駅から歩いてすぐの遊園地に到着すると、
「早速ジェットコースターに乗るわよっ。佐倉ついてきなさいっ」
俺の意見も聞かず長澤は駆け出していく。
俺は観覧車やメリーゴーランドのような落ち着いた乗り物が好きなのだが一切聞いてはもらえず、俺たちは二時間ぶっ通しでジェットコースターに乗り続けた。
さすがにグロッキー寸前になった俺は、
「アイスでも買ってくるから待っててくれ」
と長澤を強引にベンチに座らせるとその場をあとにした。
「ふぅ~……しんど」
『真琴様、いい感じでしてよ』
距離をとって後ろからついてきているであろうマリアの声がイヤモニを通して伝わってくる。
「どこがだ」
彼氏の要望を無視して二時間ジェットコースター三昧。
経験こそないがこんなものがデートであるはずがない。
『さ、佐倉さん、聞こえてますか? 水川です』
「聞こえてるよ」
『紅ちゃんはチョコレートが好きなのでチョコレートアイスがいいと思います。もしなかったらイチゴでお願いします。バニラは嫌いなのでさけてくださいね』
「はいはい」
いっそのことバニラアイスをトリプルで買っていってやろうか。
長澤の苦々しい顔が見られるならそれも悪くないかもな。
☆ ☆ ☆
「ありがとうございましたー!」
結局二人分のチョコレートアイスを購入した俺は長澤の待つベンチへと向かった。
アイスクリーム屋が混んでいたのでもしかしたら待たせすぎて怒っているかもしれない。
そう懸念しながら戻ると長澤は見知らぬ男性二人から声をかけられていた。
うっとうしそうに二人の男性を無視しているところを見ると知り合いというわけではなさそうだが……。
すると俺の姿に気付いた長澤は「おっそーい!」とベンチから立ち上がった。
「悪い悪い。それよりこの人たちは知り合い?」
「なわけないでしょ」
もしかしてと思い一応訊ねてみたがやはり知り合いではないようだ。
「佐倉が遅いから変なのに絡まれちゃったのよ」
と長澤。
「おい、変なのって誰のことだっ!」
「ちょっと可愛いからって調子乗ってんじゃねぇぞ!」
長澤の挑発的なセリフに一気に沸点に到達する二人の男性。
だが長澤は気にも留めず「佐倉、行きましょ」と俺の腕を取る。
「待てこらっ!」
頭に血が上ったヒゲ面の男性は長澤の肩を後ろから掴んだ。
サングラスをかけた男性も指を鳴らしながら俺たちをにらみつけている。
「ちょっと、汚い手で触らないでよねっ」
長澤がヒゲ面の男性の手をパシッとはたいたところで状況は一変。辺りは一触即発の緊迫した空気に包まれた。
今にも殴りかかってきそうな男性たちと今にも殴りかかっていきそうな長澤。
両者がガンつけ合う中俺はというとアイスを持ったまま完全に蚊帳の外になっていた。
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