最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第60話 デートの誘い
「デート?」
長澤の放った言葉を馬鹿みたいにオウム返しする俺。
「そっデートっ」
「デートって誰が?」
「もちろんあたしたちと佐倉がするに決まってるでしょ」
「???」
俺の理解力が乏しいのが悪いのか長澤の言っていることがまるでわからない。
だが長澤は困惑する俺を無視して話を続ける。
「昨日学校で昼休みに蓮華と話してる時ふと思ったのよね。あたしたち青春を謳歌してないんじゃないかって。だってそうでしょ。高校生なのにバイトもしてない恋愛もしてない、毎日勉強と部活ばっかりでたまの休みはダンジョン探索。こんなの青春って言えるっ?」
「はあ……」
「さっき訊いたらマリアちゃんもデートしたことがないっていうからそれなら今日は佐倉んとこ行ってデートでもしてみようってことになったわけよ」
「……いやいや、なんでそこで俺が出てくるんだよ」
長澤も水川もマリアもファッション誌を飾るような有名人なんだし見た目はいいんだからデートの相手くらいいくらでもみつけられるだろうに。
なんでよりによって俺なんだ。
「だってマリアちゃんがデートするなら相手は絶対に佐倉がいいっていうんだもの。それに蓮華もね」
「当然ですわっ」
「べ、紅ちゃんっ……」
長澤の言葉を受けマリアは堂々と胸を張り水川はあたふたしている。
「佐倉も彼女いないって言ってたしちょうどいいじゃん」
「何がちょうどいいんだ」
「あたしと蓮華は明日は神代たちとダンジョンに行くから自由なのは今日だけなのよね」
「無視すんな」
「マリアちゃんも明日は家の用事があるみたいだし。ねっ」
「そうなんですのっ」
話を振られたマリアが口を開いた。
「だからお願いいたしますわ、真琴様。わたくしたちとデートをしてくださいませっ」
捨てられた子犬のようなうるんだ瞳で俺を見上げるマリア。
「一生のお願いですわっ」
俺はたまらず水川に視線を移す。
すると、
「あ、あの、わたしはその、佐倉さんが嫌なら別に……」
とこっちはこっちで連れられてきた子猫のようにちらちらと俺の顔色をうかがっている。
俺の態度次第で今にもこの場から逃げ出しそうな雰囲気だ。
「はぁ……」
俺はため息を一つ吐くと長澤に向き直った。
「確認だけど今日だけなんだよな」
「そう言ってるじゃない」
「今日お前たちのデートに付き合ったら二度といきなりうちに来るなよ」
「わかってるって」
本当か……?
長澤の軽い返事に若干の不安を覚えつつ我ながら甘いなと感じながらも、
「……わかった。付き合うよ」
俺はこれを承諾したのだった。
「よかったわ。もし断られたらSNSにあることないこと書いてやろうと思ってたから……な~んてねっ冗談よ冗談」
しれっとした顔で長澤が俺に放った最後の一言はとても冗談とは思えなかった。
長澤の放った言葉を馬鹿みたいにオウム返しする俺。
「そっデートっ」
「デートって誰が?」
「もちろんあたしたちと佐倉がするに決まってるでしょ」
「???」
俺の理解力が乏しいのが悪いのか長澤の言っていることがまるでわからない。
だが長澤は困惑する俺を無視して話を続ける。
「昨日学校で昼休みに蓮華と話してる時ふと思ったのよね。あたしたち青春を謳歌してないんじゃないかって。だってそうでしょ。高校生なのにバイトもしてない恋愛もしてない、毎日勉強と部活ばっかりでたまの休みはダンジョン探索。こんなの青春って言えるっ?」
「はあ……」
「さっき訊いたらマリアちゃんもデートしたことがないっていうからそれなら今日は佐倉んとこ行ってデートでもしてみようってことになったわけよ」
「……いやいや、なんでそこで俺が出てくるんだよ」
長澤も水川もマリアもファッション誌を飾るような有名人なんだし見た目はいいんだからデートの相手くらいいくらでもみつけられるだろうに。
なんでよりによって俺なんだ。
「だってマリアちゃんがデートするなら相手は絶対に佐倉がいいっていうんだもの。それに蓮華もね」
「当然ですわっ」
「べ、紅ちゃんっ……」
長澤の言葉を受けマリアは堂々と胸を張り水川はあたふたしている。
「佐倉も彼女いないって言ってたしちょうどいいじゃん」
「何がちょうどいいんだ」
「あたしと蓮華は明日は神代たちとダンジョンに行くから自由なのは今日だけなのよね」
「無視すんな」
「マリアちゃんも明日は家の用事があるみたいだし。ねっ」
「そうなんですのっ」
話を振られたマリアが口を開いた。
「だからお願いいたしますわ、真琴様。わたくしたちとデートをしてくださいませっ」
捨てられた子犬のようなうるんだ瞳で俺を見上げるマリア。
「一生のお願いですわっ」
俺はたまらず水川に視線を移す。
すると、
「あ、あの、わたしはその、佐倉さんが嫌なら別に……」
とこっちはこっちで連れられてきた子猫のようにちらちらと俺の顔色をうかがっている。
俺の態度次第で今にもこの場から逃げ出しそうな雰囲気だ。
「はぁ……」
俺はため息を一つ吐くと長澤に向き直った。
「確認だけど今日だけなんだよな」
「そう言ってるじゃない」
「今日お前たちのデートに付き合ったら二度といきなりうちに来るなよ」
「わかってるって」
本当か……?
長澤の軽い返事に若干の不安を覚えつつ我ながら甘いなと感じながらも、
「……わかった。付き合うよ」
俺はこれを承諾したのだった。
「よかったわ。もし断られたらSNSにあることないこと書いてやろうと思ってたから……な~んてねっ冗談よ冗談」
しれっとした顔で長澤が俺に放った最後の一言はとても冗談とは思えなかった。
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