最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第57話 家族
沖縄から青森に帰ってきた俺は真っ先に義母さんから知らされていた病院へと向かった。
エレベーターで三階に上がると301号室へと歩を進める。
部屋の前で深呼吸してから俺はそっと扉を開いた。
そこには父さんと義母さんがいた。
父さんはともかく義母さんも看病疲れだろう、父さんのベッドに顔をうずめ眠ってしまっていた。
起こすのも気が引けたので俺は音を立てないように静かに椅子を移動させるとそこに腰を下ろした。
☆ ☆ ☆
それから二時間後の早朝――
父さんが先に目を覚まし続いて義母さんも目を覚ました。
「……真琴っ!?」
「真琴くんっ……!」
「おはよう、父さん。義母さん」
家族の再会シーンなどとりたてて話す価値もないし照れくさいだけだから割愛するが、とにかく俺たち三人はそこで八か月ぶりに会話を交わしたのだった。
☆ ☆ ☆
義母さんが言うには父さんの心臓の大動脈というところに瘤ができてしまったとかでそれを取り除く手術をしたということらしい。
手術は無事成功、病気は回復魔法では治すことは出来ないが手術痕は治すことが出来るため割と早く退院できるのだそうだ。
「手術代、大丈夫? 俺五百万円くらいならなんとかなると思うけど」
赤い影のダンジョンのクリア報酬がそのうち振り込まれるはずだ。
結局マリアも含めた六人でわけて一人頭五百万円という約束になっている。
「子どものくせにそんなこと気にするな。それよりダンジョン探索ってのはそんなに儲かるのか?」
ベッドに横になりつつ父さんが興味深げに訊いてくる。
「それならおれも仕事辞めてプレイヤーになるかな、なんてな。はっはっは」
「もう和真さんったら、現金なんだから」
久しぶりの父さんと義母さんの笑顔。
仲がいいのは微笑ましいが俺の前でイチャイチャするのはやめてほしい。
と、
「真琴、ちょっといいか」
父さんが急に真剣な顔つきになって俺を見た。
「何?」
「うちに戻ってこい」
「……」
「あの時はおれが悪かった。もう無理に高校に行けとは言わない。今のままプレイヤーを続けてもいい。だから戻ってこい」
「父さん……」
すると義母さんも優しい顔で俺の手を握る。
「そうよ、私もそうしてほしいわ。これからは普通の親子のようにお互いにあまり干渉はしないで変に気を遣ったりもしないようにしましょ。ねっ?」
「義母さん……」
「……プレイヤーって何日もダンジョンに潜ることもあるけど」
「疲れたら帰ってきて休めばいい」
「……生活が不規則だけど」
「あなたが帰ってきた時はわたしが栄養のあるものを作ってあげるわ。あんまり野菜とか食べてないんでしょ」
「……うん……じゃあ……そうしようかな」
自然と涙が頬を伝っていく。
「おかえり真琴」
「おかえりなさい真琴くん」
「……ただいま」
――こうして俺は八か月という短いようで長かった家出期間を終えたのだった。
エレベーターで三階に上がると301号室へと歩を進める。
部屋の前で深呼吸してから俺はそっと扉を開いた。
そこには父さんと義母さんがいた。
父さんはともかく義母さんも看病疲れだろう、父さんのベッドに顔をうずめ眠ってしまっていた。
起こすのも気が引けたので俺は音を立てないように静かに椅子を移動させるとそこに腰を下ろした。
☆ ☆ ☆
それから二時間後の早朝――
父さんが先に目を覚まし続いて義母さんも目を覚ました。
「……真琴っ!?」
「真琴くんっ……!」
「おはよう、父さん。義母さん」
家族の再会シーンなどとりたてて話す価値もないし照れくさいだけだから割愛するが、とにかく俺たち三人はそこで八か月ぶりに会話を交わしたのだった。
☆ ☆ ☆
義母さんが言うには父さんの心臓の大動脈というところに瘤ができてしまったとかでそれを取り除く手術をしたということらしい。
手術は無事成功、病気は回復魔法では治すことは出来ないが手術痕は治すことが出来るため割と早く退院できるのだそうだ。
「手術代、大丈夫? 俺五百万円くらいならなんとかなると思うけど」
赤い影のダンジョンのクリア報酬がそのうち振り込まれるはずだ。
結局マリアも含めた六人でわけて一人頭五百万円という約束になっている。
「子どものくせにそんなこと気にするな。それよりダンジョン探索ってのはそんなに儲かるのか?」
ベッドに横になりつつ父さんが興味深げに訊いてくる。
「それならおれも仕事辞めてプレイヤーになるかな、なんてな。はっはっは」
「もう和真さんったら、現金なんだから」
久しぶりの父さんと義母さんの笑顔。
仲がいいのは微笑ましいが俺の前でイチャイチャするのはやめてほしい。
と、
「真琴、ちょっといいか」
父さんが急に真剣な顔つきになって俺を見た。
「何?」
「うちに戻ってこい」
「……」
「あの時はおれが悪かった。もう無理に高校に行けとは言わない。今のままプレイヤーを続けてもいい。だから戻ってこい」
「父さん……」
すると義母さんも優しい顔で俺の手を握る。
「そうよ、私もそうしてほしいわ。これからは普通の親子のようにお互いにあまり干渉はしないで変に気を遣ったりもしないようにしましょ。ねっ?」
「義母さん……」
「……プレイヤーって何日もダンジョンに潜ることもあるけど」
「疲れたら帰ってきて休めばいい」
「……生活が不規則だけど」
「あなたが帰ってきた時はわたしが栄養のあるものを作ってあげるわ。あんまり野菜とか食べてないんでしょ」
「……うん……じゃあ……そうしようかな」
自然と涙が頬を伝っていく。
「おかえり真琴」
「おかえりなさい真琴くん」
「……ただいま」
――こうして俺は八か月という短いようで長かった家出期間を終えたのだった。
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