最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第44話 就寝
「今日はこの辺で一旦休むか?」
ここは赤い影のダンジョン地下十三階。
ダンジョンに入ってからもう十時間ほどが経過している。
そこで俺は仮眠を取るためにマリアに休憩を提案したのだった。
「そうですわね、そういたしましょう」
マリアの返答を受けて早速俺は不思議な袋の中から寝袋を引っ張り出すと、
「マリアが先に寝ていいぞ。俺が見張りをするから」
「よろしいんですの?」
「ああ。疲れてるだろ」
「ありがとうございます真琴様」
寝袋をマリアに手渡す。
「ではお先に失礼いたしますわね」
マリアはサイズ違いの寝袋にもぞもぞと入ると疲れていたのだろう、すぐに寝入ってしまった。
☆ ☆ ☆
「すぅすぅ……」
気持ちよさそうに眠るマリアを眺めながら俺は缶コーヒーに口をつける。
三時間で起こそうと思っていたけど五時間くらい寝かせといてやるか。
ダンジョン攻略を急ぐ身ではあるが赤い影のダンジョンがこの先地下何階まであるかわからない。
休める時に休んでおいた方がいいかもしれない。
そう思いながら俺は再びコーヒーに口をつけるとズズッとすすった。
☆ ☆ ☆
――五時間後。
マリアを起こした俺は交代で寝袋の中に入る。
「わたくしがちゃんと見張っていますから安心して休んでくださいませ」
「ああ、ありがとな」
正直なところ俺は見張りなどいなくとも魔物に寝込みを襲われたってなんてことはないのだがマリアの好意を無下にするとまた「わたくしは子どもじゃありませんわっ」と怒鳴られそうなので素直に受け入れることにした。
「服と食べ物は適当に出しておいたから着替えたかったら着替えればいいし腹が減ったら好きに食べて飲んでくれ。じゃおやすみ」
そう言って俺は目を閉じる。
すると一分もしないうちにがさがさと布のこすれる音がしてきた。
どうやらマリアが服を脱いでいるようだ。
相手は十二歳とはいえ自称大人の女性だ、万が一にでも着替えシーンを見てしまうわけにはいかない。
俺はマリアのいる方とは逆向きに寝返りを打つと必要以上に強く目をつぶるのだった。
☆ ☆ ☆
「……様。真琴様、起きてくださいませ。真琴様」
優しく体が揺すられると同時にマリアの声が降ってくる。
「ぅ、ぅん……マリア?」
「そろそろ出発いたしましょう」
「ん……ああ、わかった。ちょっと待ってくれ」
俺は眠い目をこすりながら寝袋から這い出た。
「あ、着替えたんだな。よく似合ってるじゃないか」
「ありがとうございます」
マリアは俺が用意していた服の中から一番中性的かつ地味な服を選んで着替えていた。
なんてことはないただのトレーナーとロングスカートだがもとがいいから様になっている。
……ってあれ?
「スカートなんてあったか? 俺そんなの買った覚えないんだけど」
「わたくしお裁縫が趣味なので真琴様の服を少しだけアレンジさせていただきましたの。我ながらよくできましたわ」
とほくほく顔のマリア。
ハサミは短剣で代用できるとして針はどこに隠し持っていたのか……謎だ。
まあ、それにしても――
「マリアって結構家庭的なところもあるんだな」
「そうですわよ、だからわたくしと結婚できる殿方は最高に幸せなんですからね。真琴様、そこのところよく肝に銘じておいてくだいませっ」
顔を朱色に染めたマリアは俺の顔に指を突きつけて語気を強めた。
その迫力に俺はただ「お、おう……?」とだけ返答した。
ここは赤い影のダンジョン地下十三階。
ダンジョンに入ってからもう十時間ほどが経過している。
そこで俺は仮眠を取るためにマリアに休憩を提案したのだった。
「そうですわね、そういたしましょう」
マリアの返答を受けて早速俺は不思議な袋の中から寝袋を引っ張り出すと、
「マリアが先に寝ていいぞ。俺が見張りをするから」
「よろしいんですの?」
「ああ。疲れてるだろ」
「ありがとうございます真琴様」
寝袋をマリアに手渡す。
「ではお先に失礼いたしますわね」
マリアはサイズ違いの寝袋にもぞもぞと入ると疲れていたのだろう、すぐに寝入ってしまった。
☆ ☆ ☆
「すぅすぅ……」
気持ちよさそうに眠るマリアを眺めながら俺は缶コーヒーに口をつける。
三時間で起こそうと思っていたけど五時間くらい寝かせといてやるか。
ダンジョン攻略を急ぐ身ではあるが赤い影のダンジョンがこの先地下何階まであるかわからない。
休める時に休んでおいた方がいいかもしれない。
そう思いながら俺は再びコーヒーに口をつけるとズズッとすすった。
☆ ☆ ☆
――五時間後。
マリアを起こした俺は交代で寝袋の中に入る。
「わたくしがちゃんと見張っていますから安心して休んでくださいませ」
「ああ、ありがとな」
正直なところ俺は見張りなどいなくとも魔物に寝込みを襲われたってなんてことはないのだがマリアの好意を無下にするとまた「わたくしは子どもじゃありませんわっ」と怒鳴られそうなので素直に受け入れることにした。
「服と食べ物は適当に出しておいたから着替えたかったら着替えればいいし腹が減ったら好きに食べて飲んでくれ。じゃおやすみ」
そう言って俺は目を閉じる。
すると一分もしないうちにがさがさと布のこすれる音がしてきた。
どうやらマリアが服を脱いでいるようだ。
相手は十二歳とはいえ自称大人の女性だ、万が一にでも着替えシーンを見てしまうわけにはいかない。
俺はマリアのいる方とは逆向きに寝返りを打つと必要以上に強く目をつぶるのだった。
☆ ☆ ☆
「……様。真琴様、起きてくださいませ。真琴様」
優しく体が揺すられると同時にマリアの声が降ってくる。
「ぅ、ぅん……マリア?」
「そろそろ出発いたしましょう」
「ん……ああ、わかった。ちょっと待ってくれ」
俺は眠い目をこすりながら寝袋から這い出た。
「あ、着替えたんだな。よく似合ってるじゃないか」
「ありがとうございます」
マリアは俺が用意していた服の中から一番中性的かつ地味な服を選んで着替えていた。
なんてことはないただのトレーナーとロングスカートだがもとがいいから様になっている。
……ってあれ?
「スカートなんてあったか? 俺そんなの買った覚えないんだけど」
「わたくしお裁縫が趣味なので真琴様の服を少しだけアレンジさせていただきましたの。我ながらよくできましたわ」
とほくほく顔のマリア。
ハサミは短剣で代用できるとして針はどこに隠し持っていたのか……謎だ。
まあ、それにしても――
「マリアって結構家庭的なところもあるんだな」
「そうですわよ、だからわたくしと結婚できる殿方は最高に幸せなんですからね。真琴様、そこのところよく肝に銘じておいてくだいませっ」
顔を朱色に染めたマリアは俺の顔に指を突きつけて語気を強めた。
その迫力に俺はただ「お、おう……?」とだけ返答した。
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