最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第41話 毒の池
俺たちは地下七階に下りてすぐに横幅四、五メートルの通路の前方に大勢のプレイヤーたちが集まっているのを目にした。
「? あの方たちあんなところで集まって一体何をしているのでしょうか?」
マリアが不思議そうな顔で俺を見上げるが俺にも見当がつかない。
そもそも俺たち以外にあんなにも多くのプレイヤーがこのダンジョンに入っていたことの方が俺には驚きだ。
「さあ、なんだろうな。とりあえず行ってみるか」
「はいですわ」
俺たちは彼らに近付いていくと後ろの方にいた三十歳前後の男性に声をかけた。
「すいません。これなんで集まっているんですか?」
「ん? あー実はこの先に厄介なものがあってね、通れそうもないんだよ。でもみんな三千万円を諦めきれずに手をこまねいているってわけ。他に道はないしおれはどうしようもないから諦めようと思ってたとこなんだけどね」
「厄介なもの? ってなんですの?」
「自分の目で見たらいいよ。それじゃあね」
そう言い残し男性は俺たちが来た通路を戻っていった。
「なんでしょうか?」
「うーん」
沢山の人たちがいて前の方はまったく見えない。
「真琴様、あの方の言った通り前に行って見てみましょう」
「そうだな」
このままただ突っ立っていてもらちが明かないので俺たちはその厄介なものとやらを確認することにした。
「ちょっとすいませんっ」
「失礼いたしますわっ」
俺たちは人波をかき分けると前の方に進んでいく。
「ごめんなさいっ」
「失礼いたしますわっ」
そしてようやく二人して集団の前列に出ることが出来た。
とそこには、
!?
一面どす黒い色をした水たまりが広がっていた。
水たまりといってもどこが終わりか見えないくらい遠くの方まで続いている。
「なんですのこれっ!?」
すると、
「……お嬢ちゃん、こいつは毒の池だ」
マリアの言葉に隣にいたハンチング帽を目深にかぶったおじさんがぼそっと答えた。
「毒の池、ですの?」
「……ああ。こいつに触れると最初はどうってことないが徐々にしびれていってしまいには動けなくなっちまうのさ。一時間くらい前だったか対処法も考えずに馬鹿な奴が無謀にも入っていったんだ……あいつたまたま通りかかった眼鏡の嬢ちゃんがいなかったら今ごろは池に沈んでるところだ」
「眼鏡の……?」
おじさんは毒の池とやらをみつめながら話を続ける。
「お嬢ちゃん、解毒魔法は使えるかい?」
「いいえ、使えませんわ」
「そうか。だったらここを突破するのは無理だな。ちなみにここにいる連中は、まあおれも含めてだが、解毒魔法を使えるプレイヤーが来るのを待っているのさ。そいつを金で雇おうって魂胆さ」
「そうなんですの」
「そいつがおれたちに手を貸してくれるかどうかは、わからないけどな……」
マリアは俺に向き直って、
「真琴様。そうなると時間のロスは痛いですがわたくしたちも解毒魔法が使える方を待つしかないのでしょうか?」
少しだけ悲しげな顔で訊ねてきた。
「うーんそうだなぁ…………っ!」
俺は毒の池を眺めつつふとあることを思いつく。
人目は気になるがこの際構うものか。
「んよいしょっと」
「え、なっ、何をしてるんですの真琴様っ!?」
俺はマリアをお姫様抱っこした。
「ちょ、ちょっとなんなんですのっ!? おやめになってくださいっ、恥ずかしいですわっ!」
腕の中で暴れるマリアを無視して俺は、
「スキル、飛翔魔法ランク1っ」
と唱えた。
直後俺の体はマリアごとふわっと宙に浮かび上がった。
「? あの方たちあんなところで集まって一体何をしているのでしょうか?」
マリアが不思議そうな顔で俺を見上げるが俺にも見当がつかない。
そもそも俺たち以外にあんなにも多くのプレイヤーがこのダンジョンに入っていたことの方が俺には驚きだ。
「さあ、なんだろうな。とりあえず行ってみるか」
「はいですわ」
俺たちは彼らに近付いていくと後ろの方にいた三十歳前後の男性に声をかけた。
「すいません。これなんで集まっているんですか?」
「ん? あー実はこの先に厄介なものがあってね、通れそうもないんだよ。でもみんな三千万円を諦めきれずに手をこまねいているってわけ。他に道はないしおれはどうしようもないから諦めようと思ってたとこなんだけどね」
「厄介なもの? ってなんですの?」
「自分の目で見たらいいよ。それじゃあね」
そう言い残し男性は俺たちが来た通路を戻っていった。
「なんでしょうか?」
「うーん」
沢山の人たちがいて前の方はまったく見えない。
「真琴様、あの方の言った通り前に行って見てみましょう」
「そうだな」
このままただ突っ立っていてもらちが明かないので俺たちはその厄介なものとやらを確認することにした。
「ちょっとすいませんっ」
「失礼いたしますわっ」
俺たちは人波をかき分けると前の方に進んでいく。
「ごめんなさいっ」
「失礼いたしますわっ」
そしてようやく二人して集団の前列に出ることが出来た。
とそこには、
!?
一面どす黒い色をした水たまりが広がっていた。
水たまりといってもどこが終わりか見えないくらい遠くの方まで続いている。
「なんですのこれっ!?」
すると、
「……お嬢ちゃん、こいつは毒の池だ」
マリアの言葉に隣にいたハンチング帽を目深にかぶったおじさんがぼそっと答えた。
「毒の池、ですの?」
「……ああ。こいつに触れると最初はどうってことないが徐々にしびれていってしまいには動けなくなっちまうのさ。一時間くらい前だったか対処法も考えずに馬鹿な奴が無謀にも入っていったんだ……あいつたまたま通りかかった眼鏡の嬢ちゃんがいなかったら今ごろは池に沈んでるところだ」
「眼鏡の……?」
おじさんは毒の池とやらをみつめながら話を続ける。
「お嬢ちゃん、解毒魔法は使えるかい?」
「いいえ、使えませんわ」
「そうか。だったらここを突破するのは無理だな。ちなみにここにいる連中は、まあおれも含めてだが、解毒魔法を使えるプレイヤーが来るのを待っているのさ。そいつを金で雇おうって魂胆さ」
「そうなんですの」
「そいつがおれたちに手を貸してくれるかどうかは、わからないけどな……」
マリアは俺に向き直って、
「真琴様。そうなると時間のロスは痛いですがわたくしたちも解毒魔法が使える方を待つしかないのでしょうか?」
少しだけ悲しげな顔で訊ねてきた。
「うーんそうだなぁ…………っ!」
俺は毒の池を眺めつつふとあることを思いつく。
人目は気になるがこの際構うものか。
「んよいしょっと」
「え、なっ、何をしてるんですの真琴様っ!?」
俺はマリアをお姫様抱っこした。
「ちょ、ちょっとなんなんですのっ!? おやめになってくださいっ、恥ずかしいですわっ!」
腕の中で暴れるマリアを無視して俺は、
「スキル、飛翔魔法ランク1っ」
と唱えた。
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