最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第37話 チーズバーガー
「あっ!」
と突然マリアが大声を上げた。
「なんだよ急に。びっくりするだろ」
「あ、すみません真琴様」
「どうした?」
「わたくしお着替えの入ったバッグを持ってくるのを忘れてしまいましたわ」
とマリア。
「いつもはマヤたちがわたくしの荷物を持ってくれているのでついいつもの調子でおりました。不覚ですわ……」
そういえばマリアは出会った時から短剣しか持ってはいなかった。
「なあんだ、そんなことか」
「そんなこととはなんですのっ。レディにとっては一大事ですわっ」
語気を強めるマリアをなだめるように俺は淡々と言葉をかける。
「服なら俺が山ほど持ってきてるからそれを貸してやるよ」
スーパーで着替え用の服を十着も買い込んできたから問題ない。
「食べ物だっていろいろ用意してあるし」
不思議な袋のおかげで食料のストックもたくさんある。
だが、
「わ、わたくし施しは受けませんわっ」
マリアは頑としてこれを拒否した。
「ファインゴールド家の次期当主として他人に同情などされたくありませんっ」
ファインゴールド家? 金持ちの家っぽい名前だな。
「じゃあ食事はどうするんだ? お前さっき腹が減ったって言ってただろ」
「そんなこと言った覚えはありませんわ。真琴様はどうぞお好きにお食べになってください」
そう言うとマリアはシートの端に後ろを向いてちょこんと正座した。
「本当にいいんだな?」
「ええ、お構いなくですわ」
マリアは俺に背中を向けて微動だにしない。
「そういうことなら俺は遠慮なく食べるけど」
俺はフェリーの売店で買っておいたチーズバーガーを取り出すとガサガサと包みを破り口に運んだ。
「うん。うまいうまい」
冷たくなってはいるが大好物だからそんなの関係ない。
俺は大好きなチーズバーガーに舌つづみを打ちつつ一人悦に浸るのだった。
☆ ☆ ☆
一個目のチーズバーガーを食べ終わり、二個目のチーズバーガーに手を伸ばそうとした時だった。
ぐぅ~~~。
何やらマリアの方から音がした。
振り向き見るとマリアの耳がやけに赤い。
「……なあ、やっぱり腹減ってるんだろ?」
「へ、減ってなどいませんわっ」
ぐぅ~~~。
マリアはとっさに自分の腹を手で押さえる。
「あのな、俺別に同情して言ってるわけじゃないぞ。仲間だから言ってるんだからな」
「……」
「ほらこれ、チーズバーガー。冷めてるけどうまいから食べてみろ」
そう言って俺はマリアの膝の上にチーズバーガーをぽんと置いた。
「真琴様……」
マリアがそのチーズバーガーを手に取り俺を見上げる。
「わたくし……」
「遠慮せず食べな。まだたくさんあるからさ」
「わたくし……宗教上チーズバーガーは食べられませんの」
と突然マリアが大声を上げた。
「なんだよ急に。びっくりするだろ」
「あ、すみません真琴様」
「どうした?」
「わたくしお着替えの入ったバッグを持ってくるのを忘れてしまいましたわ」
とマリア。
「いつもはマヤたちがわたくしの荷物を持ってくれているのでついいつもの調子でおりました。不覚ですわ……」
そういえばマリアは出会った時から短剣しか持ってはいなかった。
「なあんだ、そんなことか」
「そんなこととはなんですのっ。レディにとっては一大事ですわっ」
語気を強めるマリアをなだめるように俺は淡々と言葉をかける。
「服なら俺が山ほど持ってきてるからそれを貸してやるよ」
スーパーで着替え用の服を十着も買い込んできたから問題ない。
「食べ物だっていろいろ用意してあるし」
不思議な袋のおかげで食料のストックもたくさんある。
だが、
「わ、わたくし施しは受けませんわっ」
マリアは頑としてこれを拒否した。
「ファインゴールド家の次期当主として他人に同情などされたくありませんっ」
ファインゴールド家? 金持ちの家っぽい名前だな。
「じゃあ食事はどうするんだ? お前さっき腹が減ったって言ってただろ」
「そんなこと言った覚えはありませんわ。真琴様はどうぞお好きにお食べになってください」
そう言うとマリアはシートの端に後ろを向いてちょこんと正座した。
「本当にいいんだな?」
「ええ、お構いなくですわ」
マリアは俺に背中を向けて微動だにしない。
「そういうことなら俺は遠慮なく食べるけど」
俺はフェリーの売店で買っておいたチーズバーガーを取り出すとガサガサと包みを破り口に運んだ。
「うん。うまいうまい」
冷たくなってはいるが大好物だからそんなの関係ない。
俺は大好きなチーズバーガーに舌つづみを打ちつつ一人悦に浸るのだった。
☆ ☆ ☆
一個目のチーズバーガーを食べ終わり、二個目のチーズバーガーに手を伸ばそうとした時だった。
ぐぅ~~~。
何やらマリアの方から音がした。
振り向き見るとマリアの耳がやけに赤い。
「……なあ、やっぱり腹減ってるんだろ?」
「へ、減ってなどいませんわっ」
ぐぅ~~~。
マリアはとっさに自分の腹を手で押さえる。
「あのな、俺別に同情して言ってるわけじゃないぞ。仲間だから言ってるんだからな」
「……」
「ほらこれ、チーズバーガー。冷めてるけどうまいから食べてみろ」
そう言って俺はマリアの膝の上にチーズバーガーをぽんと置いた。
「真琴様……」
マリアがそのチーズバーガーを手に取り俺を見上げる。
「わたくし……」
「遠慮せず食べな。まだたくさんあるからさ」
「わたくし……宗教上チーズバーガーは食べられませんの」
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