最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第35話 【経験値10倍】と【経験値1000倍】
「経験値10倍!?」
「そうですわ。わたくしはこの超レアスキル【経験値10倍】があったおかげでレベル99になれたといっても過言ではありませんわっ」
マリアは俺を見上げて言い放った。
「経験値10倍ってそんなにレアなスキルなのか?」
「何を寝ぼけたことを言ってらっしゃるんですの、当たり前でしょう。経験値10倍ですわよ、10倍っ。魔物を倒したら普通の人の10倍の経験値が貰えるんですのよっ。そんなスーパーなレアスキル聞いたことありましてっ?」
人差し指を俺の胸に突き刺しながらマシンガンのように畳みかけてくる。
「いや、聞いたことはないけど……」
「そうでしょうとも。わたくしはそんなスーパーでスペシャルなスキルを神様から授かった、いわば選ばれし人間なのですわよっ」
マリアはそう言うと自信満々に胸を張った。
うーん……。
【経験値10倍】が超レアスキルだというのなら俺の【経験値1000倍】はどうなってしまうんだろう。
……ていうか俺のほかにも経験値アップのスキルを持っている奴がいたとはな。
俺はそっちの方が驚きだ。
……だとすると、世界中を探せばもしかしたら【経験値1000倍】や【レベルフリー】のスキルを持っている奴が俺のほかにもいるかもしれないってことか。
「ふーん……なるほど、なるほど」
俺が一人で考え込んでいると、
「ふふん。ちなみに真琴様はどういったスキルをお持ちなんですの?」
マリアがちょっと上から目線で訊き返してくる。
「俺か? 俺はな……」
せっかく気分を良くしているマリアにここで【経験値1000倍】だ【レベルフリー】だ、なんて言ったら落ち込ませてしまうだろう。それに妙な噂が広まるのも嫌だし、ここは覚えている魔法だけ教えておくか。
「火炎魔法ランク10と……」
「はい」
「氷結魔法ランク10と……」
「えっ」
「電撃魔法ランク10と……」
「ええっ」
「飛翔魔法ランク1だ」
「ええぇーっ!?」
マリアは俺の言葉にみるみる顔をこわばらせ最後には驚愕の表情とともに大声を張り上げた。
「な、なんですの、そのランク10の魔法の数々はっ!? というか飛翔魔法って一体なんなんですのーっ!!?」
「うるさいな。驚きすぎだろ」
あまりの声の大きさにダンジョン内でマリアの声が何度も反響している。
おかげで耳がキーンとなってしまったじゃないか。
「驚きますわよっ。だってランク10の魔法を三つも覚えているんですのよっ。そんな方に会ったのなんて初めてですわっ」
「そうなのか?」
七か月前、神代たちと別れてからはほとんどほかのプレイヤーとの接触はなかったから自分ではそこまですごいとは思っていなかったが。
「そうですわっ。それに飛翔魔法ってなんですのっ? まさか空を飛べたりするんですのっ?」
「飛べるっていうかちょっと宙に浮かぶだけだな」
「宙に浮かぶ!? そんなことが出来るんですのっ!? すごい、すごいですわっ。真琴様ってやっぱりすごい方だったのですわねっ」
「いやいや……そんな……」
褒められて嫌な気はしないが子どもにこうも手放しで褒めちぎられると非常に照れくさい。
俺は返答に困ってしまった。
「そんなにすごいのでしたら当然レベルは99ですわよねっ?」
目をきらきらさせながらマリアが俺の顔を覗き込んでくる。
「うーん……まあ」
レベル19932と今さら言えるはずもなく。
「やっぱりーっ。わたくしたち最強のチームですわねっ!」
「あ、ああ……そうかもな」
「きっとそうですわーっ!」
俺は飛び跳ねて喜ぶマリアをただじっと生暖かい目でみつめ続けたのだった。
「そうですわ。わたくしはこの超レアスキル【経験値10倍】があったおかげでレベル99になれたといっても過言ではありませんわっ」
マリアは俺を見上げて言い放った。
「経験値10倍ってそんなにレアなスキルなのか?」
「何を寝ぼけたことを言ってらっしゃるんですの、当たり前でしょう。経験値10倍ですわよ、10倍っ。魔物を倒したら普通の人の10倍の経験値が貰えるんですのよっ。そんなスーパーなレアスキル聞いたことありましてっ?」
人差し指を俺の胸に突き刺しながらマシンガンのように畳みかけてくる。
「いや、聞いたことはないけど……」
「そうでしょうとも。わたくしはそんなスーパーでスペシャルなスキルを神様から授かった、いわば選ばれし人間なのですわよっ」
マリアはそう言うと自信満々に胸を張った。
うーん……。
【経験値10倍】が超レアスキルだというのなら俺の【経験値1000倍】はどうなってしまうんだろう。
……ていうか俺のほかにも経験値アップのスキルを持っている奴がいたとはな。
俺はそっちの方が驚きだ。
……だとすると、世界中を探せばもしかしたら【経験値1000倍】や【レベルフリー】のスキルを持っている奴が俺のほかにもいるかもしれないってことか。
「ふーん……なるほど、なるほど」
俺が一人で考え込んでいると、
「ふふん。ちなみに真琴様はどういったスキルをお持ちなんですの?」
マリアがちょっと上から目線で訊き返してくる。
「俺か? 俺はな……」
せっかく気分を良くしているマリアにここで【経験値1000倍】だ【レベルフリー】だ、なんて言ったら落ち込ませてしまうだろう。それに妙な噂が広まるのも嫌だし、ここは覚えている魔法だけ教えておくか。
「火炎魔法ランク10と……」
「はい」
「氷結魔法ランク10と……」
「えっ」
「電撃魔法ランク10と……」
「ええっ」
「飛翔魔法ランク1だ」
「ええぇーっ!?」
マリアは俺の言葉にみるみる顔をこわばらせ最後には驚愕の表情とともに大声を張り上げた。
「な、なんですの、そのランク10の魔法の数々はっ!? というか飛翔魔法って一体なんなんですのーっ!!?」
「うるさいな。驚きすぎだろ」
あまりの声の大きさにダンジョン内でマリアの声が何度も反響している。
おかげで耳がキーンとなってしまったじゃないか。
「驚きますわよっ。だってランク10の魔法を三つも覚えているんですのよっ。そんな方に会ったのなんて初めてですわっ」
「そうなのか?」
七か月前、神代たちと別れてからはほとんどほかのプレイヤーとの接触はなかったから自分ではそこまですごいとは思っていなかったが。
「そうですわっ。それに飛翔魔法ってなんですのっ? まさか空を飛べたりするんですのっ?」
「飛べるっていうかちょっと宙に浮かぶだけだな」
「宙に浮かぶ!? そんなことが出来るんですのっ!? すごい、すごいですわっ。真琴様ってやっぱりすごい方だったのですわねっ」
「いやいや……そんな……」
褒められて嫌な気はしないが子どもにこうも手放しで褒めちぎられると非常に照れくさい。
俺は返答に困ってしまった。
「そんなにすごいのでしたら当然レベルは99ですわよねっ?」
目をきらきらさせながらマリアが俺の顔を覗き込んでくる。
「うーん……まあ」
レベル19932と今さら言えるはずもなく。
「やっぱりーっ。わたくしたち最強のチームですわねっ!」
「あ、ああ……そうかもな」
「きっとそうですわーっ!」
俺は飛び跳ねて喜ぶマリアをただじっと生暖かい目でみつめ続けたのだった。
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