最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第34話 マリアのスキル
「階段なかなかみつかりませんわね~」
「そうだな」
赤い影のダンジョン地下二階。
地面も壁も赤黒い土で覆われている。
俺とマリアは階下への階段を探しながらそんなだだっ広い洞窟のようなフロアを練り歩いていた。
「わたくしたちよりも先を行っているプレイヤーの方たちはいらっしゃるのでしょうか?」
「さあな。いるかもしれないな」
クリア報酬三千万円はでかい。
俺たち以外に狙っているプレイヤーたちがいてもなんら不思議ではない。
それこそマリアのようにレベル99もあるようなプレイヤーなら俺たちより下の階にすでに潜っている可能性だって十分ある。
……レベル99か。
小さな歩幅で隣を歩くマリアを眺めつつあらためて思うのはやはりレベルの高さだ。
いくら黒服たちが協力したからといってもこんな子どもがレベル99とはちょっと違和感がある。
「なあマリア、お前本当にレベル99なんだよな」
「しつこいですわね。まだ信じていらっしゃらないのですかっ」
「いや、そういうわけじゃないけどさ……そうだ。マリアはどんなスキルを覚えているんだ? レベル99ならすごいスキルとか覚えているんじゃないのか?」
角度を変えつつ訊ねてみた。
「ふふん。知りたいんですの?」
するとマリアはにやりとして俺を見返す。
「ああ」
「どうしてもですか?」
「ん、ああ」
「ふっふーん。どういたしましょうかしら~」
人差し指を口元に持っていき執拗にじらすマリア。
面倒くさい奴。
「まあいいですわ、そんなに知りたいのなら教えて差し上げます。わたくし素敵なスキルを四つも覚えていますのよ」
マリアは四本指をビッと俺に向けると自慢げに話し始めた。
「まず一つ目は真空魔法ランク5ですわっ!」
「へー、真空魔法か」
直接見たことはないが聞いたことはある。
たしか真空の刃を飛ばして敵を斬り裂く魔法だったはず。
ランク5ということは威力は中の中といったところか。
「なんか反応が薄いですわね」
マリアは俺のリアクションが小さかったのが不満だったらしく口をとがらせる。
「でも次はもっとすごいから真琴様もきっと驚きますわよっ」
「ああ」
「わたくしのスキル、二つ目は回復魔法ランク10ですわっ!」
「おおっ! それはすごいな」
「そうでしょうそうでしょう。ランク10ですからね、どんな大怪我だってたちどころに治してみせますわよっ」
腕組みをして満足げにふんふんうなずくマリア。
回復魔法を使える人にはこれまでに複数人出会ったことがある俺だがランク10の回復魔法を使える人は見たことがない。
するとやはりレベル99は本当だったか。
「そして三つ目はとっておきのレアスキル、蘇生魔法ランク1ですわっ!」
「……蘇生魔法? なんだそれ?」
そんな魔法は初めて聞いたぞ。
「文字通り生物をよみがえらせる魔法ですわよ。この魔法を使えるのは世界広しといえどもわたくしくらいではなくって」
「ふふん」と笑みをこぼすとマリアは勝ち誇った表情を浮かべてみせた。
「……それって人間も生き返らせることができるのか?」
だとしたらとんでもない魔法だぞ。
「虫と小動物でしか試したことないのでよくわかりませんわ。でも多分いけるんじゃなくて」
「マジかよ……」
俺も充分人間離れしているがこいつはもしかしたら俺の上を行く存在かもしれない。
そう思わせるくらい蘇生魔法の衝撃は俺にとってでかかった。
「最後に、四つ目のスキルですが……」
マリアは続ける。
「それは超レアスキル、【経験値10倍】ですわっ!」
洞窟のようなダンジョン内にマリアの自信にあふれた声がこだました。
「そうだな」
赤い影のダンジョン地下二階。
地面も壁も赤黒い土で覆われている。
俺とマリアは階下への階段を探しながらそんなだだっ広い洞窟のようなフロアを練り歩いていた。
「わたくしたちよりも先を行っているプレイヤーの方たちはいらっしゃるのでしょうか?」
「さあな。いるかもしれないな」
クリア報酬三千万円はでかい。
俺たち以外に狙っているプレイヤーたちがいてもなんら不思議ではない。
それこそマリアのようにレベル99もあるようなプレイヤーなら俺たちより下の階にすでに潜っている可能性だって十分ある。
……レベル99か。
小さな歩幅で隣を歩くマリアを眺めつつあらためて思うのはやはりレベルの高さだ。
いくら黒服たちが協力したからといってもこんな子どもがレベル99とはちょっと違和感がある。
「なあマリア、お前本当にレベル99なんだよな」
「しつこいですわね。まだ信じていらっしゃらないのですかっ」
「いや、そういうわけじゃないけどさ……そうだ。マリアはどんなスキルを覚えているんだ? レベル99ならすごいスキルとか覚えているんじゃないのか?」
角度を変えつつ訊ねてみた。
「ふふん。知りたいんですの?」
するとマリアはにやりとして俺を見返す。
「ああ」
「どうしてもですか?」
「ん、ああ」
「ふっふーん。どういたしましょうかしら~」
人差し指を口元に持っていき執拗にじらすマリア。
面倒くさい奴。
「まあいいですわ、そんなに知りたいのなら教えて差し上げます。わたくし素敵なスキルを四つも覚えていますのよ」
マリアは四本指をビッと俺に向けると自慢げに話し始めた。
「まず一つ目は真空魔法ランク5ですわっ!」
「へー、真空魔法か」
直接見たことはないが聞いたことはある。
たしか真空の刃を飛ばして敵を斬り裂く魔法だったはず。
ランク5ということは威力は中の中といったところか。
「なんか反応が薄いですわね」
マリアは俺のリアクションが小さかったのが不満だったらしく口をとがらせる。
「でも次はもっとすごいから真琴様もきっと驚きますわよっ」
「ああ」
「わたくしのスキル、二つ目は回復魔法ランク10ですわっ!」
「おおっ! それはすごいな」
「そうでしょうそうでしょう。ランク10ですからね、どんな大怪我だってたちどころに治してみせますわよっ」
腕組みをして満足げにふんふんうなずくマリア。
回復魔法を使える人にはこれまでに複数人出会ったことがある俺だがランク10の回復魔法を使える人は見たことがない。
するとやはりレベル99は本当だったか。
「そして三つ目はとっておきのレアスキル、蘇生魔法ランク1ですわっ!」
「……蘇生魔法? なんだそれ?」
そんな魔法は初めて聞いたぞ。
「文字通り生物をよみがえらせる魔法ですわよ。この魔法を使えるのは世界広しといえどもわたくしくらいではなくって」
「ふふん」と笑みをこぼすとマリアは勝ち誇った表情を浮かべてみせた。
「……それって人間も生き返らせることができるのか?」
だとしたらとんでもない魔法だぞ。
「虫と小動物でしか試したことないのでよくわかりませんわ。でも多分いけるんじゃなくて」
「マジかよ……」
俺も充分人間離れしているがこいつはもしかしたら俺の上を行く存在かもしれない。
そう思わせるくらい蘇生魔法の衝撃は俺にとってでかかった。
「最後に、四つ目のスキルですが……」
マリアは続ける。
「それは超レアスキル、【経験値10倍】ですわっ!」
洞窟のようなダンジョン内にマリアの自信にあふれた声がこだました。
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