最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第33話 魔物を倒したマリア
最初の方こそビビッて腰が引けていたマリアだったがさすがはレベル99、慣れてくると魔物を一人で倒せるようになった。
「真琴様、今の見ていてくださいましたっ?」
「ああ、見てたよ」
足元にはマリアが今倒したばかりのイノシシ型の魔物、デビルボアが横たわっている。
そして次の瞬間デビルボアは腹に刺さった短剣だけを残して消滅した。
「やりましたわっ。わたくしはじめて一人で魔物を倒しましたわよっ」
飛び跳ねて喜ぶマリア。
縦ロールの髪がびよんびよん揺れている。
「よかったな」
これまで一人では魔物を倒したことがないというマリアに俺は戦い方を教えてやっていた。
とはいっても俺も剣術や格闘術などは習ったことがないので自己流だがそれでもほぼ素人同然のマリアに教えられるくらいには魔物との戦いの経験を積んできているつもりだ。
今でこそ異常すぎるパラメータでちからおしの戦い方をしているが以前はそれなりに考えて戦っていたからな。
マリアは攻撃魔法を覚えているようだったがMPが尽きれば戦えなくなってしまう。
そこで俺はマリアが持っていた短剣の使い方を自己流ながら叩き込んだというわけだ。
「よし、もう魔物にも慣れただろ」
「ええ。わたくしもうどんな魔物が襲ってきても絶対逃げませんわっ。返り討ちにしてやりますわよっ」
このダンジョンだけ行動を共にすることになったマリア。
足手まといになられては困るので魔物が出てきてもその都度逃げないようになってもらっておきたかったのだがこれで大丈夫そうだ。
「ところでさっきの黒服たちだけど……」
俺は短剣を拾うとマリアに手渡す。
「マヤたちのことですの?」
「ああ。そのマヤさんたちはマリアに戦い方は教えてくれなかったのか?」
あの人たちがマリアの護衛なのだとしたら格闘術をマスターしている可能性は高い。
自然と教えるという流れになってもいいはずだが。
「マヤは教えようとしてくれましたがわたくしが断っていましたの」
「なんで?」
「だってわたくしが何もしなくてもどうせマヤたちがすべてやってくれるんですもの。わざわざ危険を冒してまで魔物と戦わなくても最後のとどめだけ刺して楽にレベルが上がるのならそれに越したことはないじゃありませんか」
マリアは堂々とした顔で言い放った。
「……お前駄目人間だな」
「なっ!? わ、わたくしは断じて駄目な人間などではありませんことよっ!」
マリアは顔を紅潮させると、
「失礼ですわっ、訂正してくださいっ!」
俺の胸をポカポカ殴る。
レベル差があるのでもちろん痛くなどない。
「わかったわかった。それよりさっさと下の階に進もう、ほかのプレイヤーたちがやってこないとも限らないからな」
「そ、そうですわ、こうしてはいられませんわねっ。真琴様、先を急ぎますわよっ」
我に返ったマリアがやる気に満ちた目で俺を見上げた。
そして、
「待ってなさい、このダンジョンをクリアするのはわたくしでしてよっ」
誰にともなく宣言するとマリアは目の前にあった階段を一段飛ばしで下りていった。
「真琴様、今の見ていてくださいましたっ?」
「ああ、見てたよ」
足元にはマリアが今倒したばかりのイノシシ型の魔物、デビルボアが横たわっている。
そして次の瞬間デビルボアは腹に刺さった短剣だけを残して消滅した。
「やりましたわっ。わたくしはじめて一人で魔物を倒しましたわよっ」
飛び跳ねて喜ぶマリア。
縦ロールの髪がびよんびよん揺れている。
「よかったな」
これまで一人では魔物を倒したことがないというマリアに俺は戦い方を教えてやっていた。
とはいっても俺も剣術や格闘術などは習ったことがないので自己流だがそれでもほぼ素人同然のマリアに教えられるくらいには魔物との戦いの経験を積んできているつもりだ。
今でこそ異常すぎるパラメータでちからおしの戦い方をしているが以前はそれなりに考えて戦っていたからな。
マリアは攻撃魔法を覚えているようだったがMPが尽きれば戦えなくなってしまう。
そこで俺はマリアが持っていた短剣の使い方を自己流ながら叩き込んだというわけだ。
「よし、もう魔物にも慣れただろ」
「ええ。わたくしもうどんな魔物が襲ってきても絶対逃げませんわっ。返り討ちにしてやりますわよっ」
このダンジョンだけ行動を共にすることになったマリア。
足手まといになられては困るので魔物が出てきてもその都度逃げないようになってもらっておきたかったのだがこれで大丈夫そうだ。
「ところでさっきの黒服たちだけど……」
俺は短剣を拾うとマリアに手渡す。
「マヤたちのことですの?」
「ああ。そのマヤさんたちはマリアに戦い方は教えてくれなかったのか?」
あの人たちがマリアの護衛なのだとしたら格闘術をマスターしている可能性は高い。
自然と教えるという流れになってもいいはずだが。
「マヤは教えようとしてくれましたがわたくしが断っていましたの」
「なんで?」
「だってわたくしが何もしなくてもどうせマヤたちがすべてやってくれるんですもの。わざわざ危険を冒してまで魔物と戦わなくても最後のとどめだけ刺して楽にレベルが上がるのならそれに越したことはないじゃありませんか」
マリアは堂々とした顔で言い放った。
「……お前駄目人間だな」
「なっ!? わ、わたくしは断じて駄目な人間などではありませんことよっ!」
マリアは顔を紅潮させると、
「失礼ですわっ、訂正してくださいっ!」
俺の胸をポカポカ殴る。
レベル差があるのでもちろん痛くなどない。
「わかったわかった。それよりさっさと下の階に進もう、ほかのプレイヤーたちがやってこないとも限らないからな」
「そ、そうですわ、こうしてはいられませんわねっ。真琴様、先を急ぎますわよっ」
我に返ったマリアがやる気に満ちた目で俺を見上げた。
そして、
「待ってなさい、このダンジョンをクリアするのはわたくしでしてよっ」
誰にともなく宣言するとマリアは目の前にあった階段を一段飛ばしで下りていった。
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