最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第31話 赤い影のダンジョン
沖縄の那覇市にあるランクHの未攻略ダンジョン、通称赤い影のダンジョンに入った俺は早速地下への階段を探すことにした。
今回の目的はアイテム回収やレベル上げなどではなく誰よりも先に赤い影のダンジョンをクリアすることだからだ。
そしてクリア報酬の三千万円を国からもらう。そのために俺は地下一階のフロアを階段を探しながら進んでいた。
すると、
「ちょっと、なんなんですの~っ!」
おかしな悲鳴が聞こえてきた。
「あれ? この声って……」
ついさっき聞いたばかりの声だった。
「……マリアだよな、多分」
変な言葉遣いのハーフ美少女マリア。
このダンジョンの入り口で今しがた知り合ったところだが。
「誰か~! 誰か助けてくださいませ~っ!」
その声は目の前の丁字路の左側からだんだん近づいてくる。
と次の瞬間俺の目の前を左の通路から右の通路に全速力でびゅんと駆け抜けていく者がいた。
それはやはりマリアだった。
そしてそのすぐ後ろを大きなイノシシのような魔物がドドドドッと追いかけていった。
「何してるんだあいつ……?」
たしかマリアはレベル99だと言っていたはずだ。
それが本当なら地下一階の魔物程度で逃げる必要はないだろうに。
無視することも出来たが助けを求めている子どもを放ってはおけない。
俺はとりあえずマリアを追いかけていたデビルボアという魔物のあとを追った。
前方にデビルボアをとらえると、
「スキル、火炎魔法ランク10っ」
手を前に向け魔法を発動させた。
直後ゴォォォッと大きな炎の玉が手から飛び出しデビルボアを背後から飲み込んだ。
『……ッ!』
叫び声を上げる間もなくデビルボアは一瞬で灰と化す。
とともに通路に熱風が吹きすさんだ。俺は手で顔を覆う。
ランク10の魔法は超強力なのだが手加減出来ないのが玉にキズ。
「きゃあぁっ、なんですのーっ。ものすごくあついですわぁーっ!」
通路の先の方からマリアの声がする。
熱風の嵐がやむと俺はマリアのもとへと近寄っていった。
「おい、大丈夫か?」
「あっ、あなたはさっき会った失礼な男じゃありませんかっ」
「俺は佐倉真琴だ。助けてやったのにその態度か?」
「べ、別に助けてなんて頼んでいませんことよっ」
嘘つけ。助けてって叫んでたじゃないか。
「マリア、きみ……お前ってレベル99なんだよな? だったらなんで戦わないで逃げてたんだよ。あんな奴余裕だろ」
「仕方ないじゃありませんか。わたくし今まで動いている魔物は相手にしたことがありませんもの」
とマリアはよくわからないことを言い出す。
「は? どういうことだよ」
「これまではマヤたちが先に魔物と戦って瀕死状態になったところをわたくしがとどめを刺して倒していましたのよ」
マヤたちというのはさっき一緒にいた黒服たちのことだな。
「じゃあレベルもそうやって上げたのか? 99まで?」
「そうですわ。だからわたくし動いている魔物とは一度も戦ったことがありませんの」
……なんだこいつ。お嬢様にもほどがある。
「ふーん……じゃあ俺は急いでるからもう行くな。お前は地上に戻れよ」
「待ってくださいませっ」
ひしっ。
「こら、ひっつくな」
マリアは俺の腰に後ろからしがみついてきた。
「わたくし、このダンジョンを一番にクリアしてお父様とお母様を驚かせたいんですっ」
「だからなんだよ、俺には関係ないだろ」
「真琴様はかなりのプレイヤーだとお見受けいたしましたわ。どうかわたくしとチームを組んでくださいませっ」
「断る。さっきの黒服たちに手伝ってもらえばいいだろうが」
「それでは一人でクリアしたことになりませんわっ」
「俺と組んでも同じだろうが」
「真琴様ならお父様とお母様にバレませんからっ」
「知るか。いいから放せって」
「うんと言ってくれるまで放しませんことよっ」
「言わない」
「そこをなんとかーっ」
「いやだっ」
「真琴様ーっ」
「あのなぁ……」
「お願いいたしますーっ」
・
・
・
マリアはとにかくしつこく諦めが悪かった。
それはもう仲間など作らないと決めていた俺が根負けするほどに。
今回の目的はアイテム回収やレベル上げなどではなく誰よりも先に赤い影のダンジョンをクリアすることだからだ。
そしてクリア報酬の三千万円を国からもらう。そのために俺は地下一階のフロアを階段を探しながら進んでいた。
すると、
「ちょっと、なんなんですの~っ!」
おかしな悲鳴が聞こえてきた。
「あれ? この声って……」
ついさっき聞いたばかりの声だった。
「……マリアだよな、多分」
変な言葉遣いのハーフ美少女マリア。
このダンジョンの入り口で今しがた知り合ったところだが。
「誰か~! 誰か助けてくださいませ~っ!」
その声は目の前の丁字路の左側からだんだん近づいてくる。
と次の瞬間俺の目の前を左の通路から右の通路に全速力でびゅんと駆け抜けていく者がいた。
それはやはりマリアだった。
そしてそのすぐ後ろを大きなイノシシのような魔物がドドドドッと追いかけていった。
「何してるんだあいつ……?」
たしかマリアはレベル99だと言っていたはずだ。
それが本当なら地下一階の魔物程度で逃げる必要はないだろうに。
無視することも出来たが助けを求めている子どもを放ってはおけない。
俺はとりあえずマリアを追いかけていたデビルボアという魔物のあとを追った。
前方にデビルボアをとらえると、
「スキル、火炎魔法ランク10っ」
手を前に向け魔法を発動させた。
直後ゴォォォッと大きな炎の玉が手から飛び出しデビルボアを背後から飲み込んだ。
『……ッ!』
叫び声を上げる間もなくデビルボアは一瞬で灰と化す。
とともに通路に熱風が吹きすさんだ。俺は手で顔を覆う。
ランク10の魔法は超強力なのだが手加減出来ないのが玉にキズ。
「きゃあぁっ、なんですのーっ。ものすごくあついですわぁーっ!」
通路の先の方からマリアの声がする。
熱風の嵐がやむと俺はマリアのもとへと近寄っていった。
「おい、大丈夫か?」
「あっ、あなたはさっき会った失礼な男じゃありませんかっ」
「俺は佐倉真琴だ。助けてやったのにその態度か?」
「べ、別に助けてなんて頼んでいませんことよっ」
嘘つけ。助けてって叫んでたじゃないか。
「マリア、きみ……お前ってレベル99なんだよな? だったらなんで戦わないで逃げてたんだよ。あんな奴余裕だろ」
「仕方ないじゃありませんか。わたくし今まで動いている魔物は相手にしたことがありませんもの」
とマリアはよくわからないことを言い出す。
「は? どういうことだよ」
「これまではマヤたちが先に魔物と戦って瀕死状態になったところをわたくしがとどめを刺して倒していましたのよ」
マヤたちというのはさっき一緒にいた黒服たちのことだな。
「じゃあレベルもそうやって上げたのか? 99まで?」
「そうですわ。だからわたくし動いている魔物とは一度も戦ったことがありませんの」
……なんだこいつ。お嬢様にもほどがある。
「ふーん……じゃあ俺は急いでるからもう行くな。お前は地上に戻れよ」
「待ってくださいませっ」
ひしっ。
「こら、ひっつくな」
マリアは俺の腰に後ろからしがみついてきた。
「わたくし、このダンジョンを一番にクリアしてお父様とお母様を驚かせたいんですっ」
「だからなんだよ、俺には関係ないだろ」
「真琴様はかなりのプレイヤーだとお見受けいたしましたわ。どうかわたくしとチームを組んでくださいませっ」
「断る。さっきの黒服たちに手伝ってもらえばいいだろうが」
「それでは一人でクリアしたことになりませんわっ」
「俺と組んでも同じだろうが」
「真琴様ならお父様とお母様にバレませんからっ」
「知るか。いいから放せって」
「うんと言ってくれるまで放しませんことよっ」
「言わない」
「そこをなんとかーっ」
「いやだっ」
「真琴様ーっ」
「あのなぁ……」
「お願いいたしますーっ」
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マリアはとにかくしつこく諦めが悪かった。
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