最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第27話 やる気に満ちた海道(七か月前)
「どうやらここが最深階のようですね」
神代が落ち着いた口調で言う。
ダンジョンの最深階はこれまでとは空気の質が異なるので足を踏み入れた瞬間何か感じるものがある。
ここは浅い凪のダンジョン地下十五階。
俺たちは二日がかりでやっと最深階にたどり着いたのだった。
「ここにはきっとボスがいますからね。用心しましょう」
「よっしゃー。腕が鳴るぜっ!」
海道はちからこぶをアピールするように服の袖をまくってみせる。
「さっさとボスを探して倒してやるぜっ」
一人やる気に満ち満ちた海道。
それには理由があった。
というのも、さかのぼること二十分前――
「ステータスオープン」
*************************************
名前:佐倉真琴
レベル:36
HP:162/199 MP:41/172
ちから:123
みのまもり:104
すばやさ:97
スキル:レベルフリー
:経験値1000倍
:火炎魔法ランク4
:氷結魔法ランク3
:電撃魔法ランク1
*************************************
俺はステータスボードを見ながら言う。
「えっと、俺はレベル36だな」
「マジかよっ。おれたちはレベル24だぜ」
「同じだけ魔物を倒したのにね。やっぱりスキルのおかげね、きっと」
「くそっ。ずりぃな」
地下十四階でのこと、俺たちはお互いのレベルを確認し合っていた。
その結果ほぼ同数の魔物を倒していながら俺には【経験値1000倍】のスキルがあったため一人だけレベルが抜きん出てしまっていたのだった。
「これならボスじゃんけんは佐倉は外そうぜ。なあ神代?」
「いえ、そういうわけにはいきませんよ。佐倉さんも仲間なんですから」
「なんでだよっ」
海道と神代が何やら話しているが何の話かいまいちわからない。
そんな俺の表情に気付いたのか長澤が俺に話しかけてきた。
「ボスじゃんけんていうのはね、あたしたちの間で決めたルールの一つなのよ。ボスって倒したら経験値沢山もらえるでしょ、だから誰がとどめを刺すかあらかじめじゃんけんで決めようってことにしたの」
「なるほどね」
「前のダンジョンでは一番レベルの低かった蓮華がボスを倒したのよ」
「ふーん。そうなのか?」
「は、はい」
俺が顔を向けると水川は申し訳なさそうにうなずいた。
「ちっ、仕方ねぇ。じゃあ佐倉も入れてボスじゃんけんさっさとやるぜっ」
――その結果じゃんけんに見事勝利したのが海道だったというわけだ。
「さーて、ボスはどこだーっ?」
海道が肩を回しながらずんずんと通路を進んでいく。
俺たちはそのあとをついて歩いていた。
とその時だった。
『グォォォーン!』
魔物のうなり声が聞こえてきた。
明らかにこれまでに出てきた魔物のそれとは違う腹に響く重低音の声に俺たちはこいつがボスだと直感的に悟った。
「あっちだ、行くぜっ!」
すると海道は俺たちを置いて我先にと声のした方に駆け出していった。
神代が落ち着いた口調で言う。
ダンジョンの最深階はこれまでとは空気の質が異なるので足を踏み入れた瞬間何か感じるものがある。
ここは浅い凪のダンジョン地下十五階。
俺たちは二日がかりでやっと最深階にたどり着いたのだった。
「ここにはきっとボスがいますからね。用心しましょう」
「よっしゃー。腕が鳴るぜっ!」
海道はちからこぶをアピールするように服の袖をまくってみせる。
「さっさとボスを探して倒してやるぜっ」
一人やる気に満ち満ちた海道。
それには理由があった。
というのも、さかのぼること二十分前――
「ステータスオープン」
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名前:佐倉真琴
レベル:36
HP:162/199 MP:41/172
ちから:123
みのまもり:104
すばやさ:97
スキル:レベルフリー
:経験値1000倍
:火炎魔法ランク4
:氷結魔法ランク3
:電撃魔法ランク1
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俺はステータスボードを見ながら言う。
「えっと、俺はレベル36だな」
「マジかよっ。おれたちはレベル24だぜ」
「同じだけ魔物を倒したのにね。やっぱりスキルのおかげね、きっと」
「くそっ。ずりぃな」
地下十四階でのこと、俺たちはお互いのレベルを確認し合っていた。
その結果ほぼ同数の魔物を倒していながら俺には【経験値1000倍】のスキルがあったため一人だけレベルが抜きん出てしまっていたのだった。
「これならボスじゃんけんは佐倉は外そうぜ。なあ神代?」
「いえ、そういうわけにはいきませんよ。佐倉さんも仲間なんですから」
「なんでだよっ」
海道と神代が何やら話しているが何の話かいまいちわからない。
そんな俺の表情に気付いたのか長澤が俺に話しかけてきた。
「ボスじゃんけんていうのはね、あたしたちの間で決めたルールの一つなのよ。ボスって倒したら経験値沢山もらえるでしょ、だから誰がとどめを刺すかあらかじめじゃんけんで決めようってことにしたの」
「なるほどね」
「前のダンジョンでは一番レベルの低かった蓮華がボスを倒したのよ」
「ふーん。そうなのか?」
「は、はい」
俺が顔を向けると水川は申し訳なさそうにうなずいた。
「ちっ、仕方ねぇ。じゃあ佐倉も入れてボスじゃんけんさっさとやるぜっ」
――その結果じゃんけんに見事勝利したのが海道だったというわけだ。
「さーて、ボスはどこだーっ?」
海道が肩を回しながらずんずんと通路を進んでいく。
俺たちはそのあとをついて歩いていた。
とその時だった。
『グォォォーン!』
魔物のうなり声が聞こえてきた。
明らかにこれまでに出てきた魔物のそれとは違う腹に響く重低音の声に俺たちはこいつがボスだと直感的に悟った。
「あっちだ、行くぜっ!」
すると海道は俺たちを置いて我先にと声のした方に駆け出していった。
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