最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第24話 浅い凪のダンジョン(七か月前)
閃光の紅蓮団のメンバーたちはみんなかなりの強さだった。
剣道で全国連覇はやはり伊達じゃない。
ダンジョンに入ってすぐ現れた体長一メートルはある大きな角と尻尾をもったヘラクレスオオサソリをメンバーの女子二人が連携してあざやかに始末してみせたかと思うと次の瞬間通路の陰から襲い掛かってきた羽の生えた大蛇のような魔物のヘルバイパーを神代が左手に握っていた木刀で見事打ち倒す。
さらにもう一体またもヘラクレスオオサソリが姿を見せると今度は体格のいい男子が剣道の胴のような太刀筋でこれを壁に吹っ飛ばした。
全員がレベル20なうえ全員が全員剣道の有段者。
レベルこそ俺の方が26と少し高いがおそらくまともにやりあったら俺なんか足元にも及ばないだろう。
ちなみにさきほど息の合った連携を見せた女子二人はそれぞれ長澤紅子と水川蓮華というそうで、ちからでヘラクレスオオサソリを吹っ飛ばした男子は海道光というのだそうだ。
そしてリーダーの神代閃一、この四人の名前を一文字ずつとってチーム名を閃光の紅蓮団と名付けたというわけらしかった。
長澤は女子の割に背が高くおそらく俺と同じくらいの身長だろうか。長い髪を後ろで結んで活動的な印象のある凛々しい感じの剣道女子だ。
一方水川は小柄で眼鏡をかけていて一見すると図書委員のような雰囲気をまとったおとなしめな女子だ。
その立ち居振る舞いはとても剣道の有段者には見えない。
「すごいな、お前たち」
「いえ、それほどでもないですよ」
神代は涼しげな顔で俺に振り向いて言う。
これじゃ俺の出番はなさそうだな。
そう思いつつ俺は緊張の糸を緩めた。
とその時だった。
「佐倉、上っ!」
長澤が大声で叫んだ。
その声で俺はとっさに顔を上げる。
するとハチドリほどの大きさのポイズンバードが頭上から俺めがけて飛び掛かってきていた。
俺は瞬時に体をのけぞらせポイズンバードの攻撃を避けようとしたがくちばしの先が首元をシュッとかすめた。
「ぐぁっ」
鮮血が少量だがほとばしる。
「大丈夫ですか佐倉さんっ」
神代が俺に駆け寄ってきた。
と同時に「おおりゃあーっ」と海道が地面すれすれをホバリングしていたポイズンバードを踏みつぶしこれを倒した。
「大丈夫なのっ?」
「平気か佐倉っ?」
「だ、大丈夫ですか佐倉さんっ!」
神代だけでなく長澤も海道も水川もみんな焦ったような顔をして俺を取り囲む。
おおげさだな、首からちょっと血が出たくらいで。
「平気だって。ちょっとかすっ――」
刹那、ぐらんと頭が重たくなったかと思うと俺の記憶はそこでぷつっと途切れてしまった。
剣道で全国連覇はやはり伊達じゃない。
ダンジョンに入ってすぐ現れた体長一メートルはある大きな角と尻尾をもったヘラクレスオオサソリをメンバーの女子二人が連携してあざやかに始末してみせたかと思うと次の瞬間通路の陰から襲い掛かってきた羽の生えた大蛇のような魔物のヘルバイパーを神代が左手に握っていた木刀で見事打ち倒す。
さらにもう一体またもヘラクレスオオサソリが姿を見せると今度は体格のいい男子が剣道の胴のような太刀筋でこれを壁に吹っ飛ばした。
全員がレベル20なうえ全員が全員剣道の有段者。
レベルこそ俺の方が26と少し高いがおそらくまともにやりあったら俺なんか足元にも及ばないだろう。
ちなみにさきほど息の合った連携を見せた女子二人はそれぞれ長澤紅子と水川蓮華というそうで、ちからでヘラクレスオオサソリを吹っ飛ばした男子は海道光というのだそうだ。
そしてリーダーの神代閃一、この四人の名前を一文字ずつとってチーム名を閃光の紅蓮団と名付けたというわけらしかった。
長澤は女子の割に背が高くおそらく俺と同じくらいの身長だろうか。長い髪を後ろで結んで活動的な印象のある凛々しい感じの剣道女子だ。
一方水川は小柄で眼鏡をかけていて一見すると図書委員のような雰囲気をまとったおとなしめな女子だ。
その立ち居振る舞いはとても剣道の有段者には見えない。
「すごいな、お前たち」
「いえ、それほどでもないですよ」
神代は涼しげな顔で俺に振り向いて言う。
これじゃ俺の出番はなさそうだな。
そう思いつつ俺は緊張の糸を緩めた。
とその時だった。
「佐倉、上っ!」
長澤が大声で叫んだ。
その声で俺はとっさに顔を上げる。
するとハチドリほどの大きさのポイズンバードが頭上から俺めがけて飛び掛かってきていた。
俺は瞬時に体をのけぞらせポイズンバードの攻撃を避けようとしたがくちばしの先が首元をシュッとかすめた。
「ぐぁっ」
鮮血が少量だがほとばしる。
「大丈夫ですか佐倉さんっ」
神代が俺に駆け寄ってきた。
と同時に「おおりゃあーっ」と海道が地面すれすれをホバリングしていたポイズンバードを踏みつぶしこれを倒した。
「大丈夫なのっ?」
「平気か佐倉っ?」
「だ、大丈夫ですか佐倉さんっ!」
神代だけでなく長澤も海道も水川もみんな焦ったような顔をして俺を取り囲む。
おおげさだな、首からちょっと血が出たくらいで。
「平気だって。ちょっとかすっ――」
刹那、ぐらんと頭が重たくなったかと思うと俺の記憶はそこでぷつっと途切れてしまった。
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