最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第15話 大王スライム
見た目はスライムそのものだが大きさが全然違う。
スライムの体長はせいぜい二十センチくらいのものだがその魔物は二メートル近くある。
そのせいで通路の横幅ギリギリにぴったりとおさまっていた。
俺と目が合った瞬間その魔物は大きな体をビクッとさせるとその場で半回転して猛ダッシュで後ろに逃げ出す。
「あっ待てっ……」
俺は大きな体を揺らして逃げるその魔物を追いかけながらステータス画面を開いた。
横にスクロールして名前を確認する。
*************************************
大王スライム
*************************************
「大王スライムっ……きっとあいつがこのダンジョンのフロアボスだなっ」
プレイヤーの間ではフロアボスとはその階層ではなくそのダンジョンの最深階のボスのことを指して言う場合が多い。
多分にもれず俺もそうだ。
俺はフロアボスの大王スライムを倒そうとなおもスピードを上げ追いかけるが大王スライムはぼよんぼよんとたるんだ大きな体に似合わず逃げ足がとにかく速かった。
すばやさの数値が50000以上ある俺が本気を出しても距離が一向に縮まらない。
「な、なんだあいつっ。速すぎだろっ……」
大王スライムの後ろを全力で追走しながら思わず愚痴をこぼす。
前方を行く大王スライムは戦う気は一切ないらしくずっとダンジョン内を逃げ回る。
「くっそ、だったらこれでどうだっ」
俺は手を前に出し大王スライムに向けて「スキル、氷結魔法ランク10っ!」と叫んだ。
その刹那、空気中の水分が瞬時に氷結し大王スライムの体が一瞬でカチンコチンに凍りついた。
「はぁっ、はぁっ……やっと追いついたぞ」
氷漬けになった大王スライムのもとに近付いていくと身も凍るような冷気が俺の火照った体を冷ましてくれる。
「ふぅ~……」
魔法を使用するのは久しぶりだったから不安だったがちゃんと発動してくれてよかった。
「さてとお前がこのダンジョンのボスだろ?」
『……』
大王スライムは完全に凍っていて身動き一つできないでいる。
ただ氷の中からまん丸い目で俺をみつめ返すだけ。
「いいドロップアイテム出してくれよ」
そう言うと俺は拳を後ろに引いた。
そして、
「はっ!」
勢いよく大王スライムに向けて右ストレートを放った。
ガシャァーン!!
俺のパンチで氷ごと粉々に砕け散る大王スライム。
その直後地面にぽとっと緑色の何かが落ちた。
「……おおっ! 魔石だ!」
俺はそれを拾うと頬を緩ませる。
魔石の売り値は五万円。これで目標金額達成だ。
こうして俺は沖縄行きの旅費を工面することに見事成功したのだった。
スライムの体長はせいぜい二十センチくらいのものだがその魔物は二メートル近くある。
そのせいで通路の横幅ギリギリにぴったりとおさまっていた。
俺と目が合った瞬間その魔物は大きな体をビクッとさせるとその場で半回転して猛ダッシュで後ろに逃げ出す。
「あっ待てっ……」
俺は大きな体を揺らして逃げるその魔物を追いかけながらステータス画面を開いた。
横にスクロールして名前を確認する。
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大王スライム
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「大王スライムっ……きっとあいつがこのダンジョンのフロアボスだなっ」
プレイヤーの間ではフロアボスとはその階層ではなくそのダンジョンの最深階のボスのことを指して言う場合が多い。
多分にもれず俺もそうだ。
俺はフロアボスの大王スライムを倒そうとなおもスピードを上げ追いかけるが大王スライムはぼよんぼよんとたるんだ大きな体に似合わず逃げ足がとにかく速かった。
すばやさの数値が50000以上ある俺が本気を出しても距離が一向に縮まらない。
「な、なんだあいつっ。速すぎだろっ……」
大王スライムの後ろを全力で追走しながら思わず愚痴をこぼす。
前方を行く大王スライムは戦う気は一切ないらしくずっとダンジョン内を逃げ回る。
「くっそ、だったらこれでどうだっ」
俺は手を前に出し大王スライムに向けて「スキル、氷結魔法ランク10っ!」と叫んだ。
その刹那、空気中の水分が瞬時に氷結し大王スライムの体が一瞬でカチンコチンに凍りついた。
「はぁっ、はぁっ……やっと追いついたぞ」
氷漬けになった大王スライムのもとに近付いていくと身も凍るような冷気が俺の火照った体を冷ましてくれる。
「ふぅ~……」
魔法を使用するのは久しぶりだったから不安だったがちゃんと発動してくれてよかった。
「さてとお前がこのダンジョンのボスだろ?」
『……』
大王スライムは完全に凍っていて身動き一つできないでいる。
ただ氷の中からまん丸い目で俺をみつめ返すだけ。
「いいドロップアイテム出してくれよ」
そう言うと俺は拳を後ろに引いた。
そして、
「はっ!」
勢いよく大王スライムに向けて右ストレートを放った。
ガシャァーン!!
俺のパンチで氷ごと粉々に砕け散る大王スライム。
その直後地面にぽとっと緑色の何かが落ちた。
「……おおっ! 魔石だ!」
俺はそれを拾うと頬を緩ませる。
魔石の売り値は五万円。これで目標金額達成だ。
こうして俺は沖縄行きの旅費を工面することに見事成功したのだった。
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