最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第13話 淡い牢のダンジョン
青森県から出たことがないということは当然今までに飛行機に乗ったことなど一度もない。
初めての一人旅で初めての飛行機は少々不安。なので沖縄へは新幹線か電車、それとフェリーを使って行くことにした。
俺は早速スマホで沖縄へのフェリー代を調べてみる。
「えーっと……フェリーは大体二万ってとこか?」
そうなると帰ってくる時のことも考えると余裕をもって十万円は確保しておきたい。
ちなみに俺は長いダンジョン暮らしの間手に入れたアイテムはそのほとんどを試しに使ってみたり飲んだり食べたりと自身で消費してしまっていたので貯金などはなく、現在の手持ちの金は六万弱といったところ。
「となるとまずは資金調達だな」
俺は一番近くにあるダンジョンをスマホで確認してみる。
するとランクUのダンジョンが目と鼻の先にあることを知った。
「ランクUか……」
低ランクダンジョンだが四万円くらいなら充分稼げるだろう。
そう考え俺はすぐにそこへと向かった。
☆ ☆ ☆
スマホの画面に導かれ着いたのはとある中学校だった。
「……ここ、だよな?」
裏口を抜けて中へと入っていく。
駐輪場を通り過ぎると中学校の校庭にはぽっかりと大きな穴が開いていてその周りは柵で囲われていた。
プレイヤーらしき人たちも何人かいる。
「お、やっぱりここで合ってる」
俺は穴に近付いていくと柵を飛び越え穴の中へと続く階段を下りていった。
穴の中は薄暗く壁も床も石で出来ていてごつごつしていた。
「ここが淡い牢のダンジョンか。初めて来たけどなんか狭いな」
つい最近までいた白い地のダンジョンの通路は地面も壁も土で覆われていてその広さは縦横四、五メートルくらいはあったのだがこの淡い牢のダンジョンは縦横二メートルくらいしかない。
まあ俺は大柄な方ではないのでさして問題はないのだが。
通路沿いにまっすぐ歩いているとすぐに分かれ道にさしかかった。
俺は自然と左の道を選んで進む。
中学時代、博識の友人に聞いたことがあるのだが左右の分かれ道があった場合人は心臓のある左側を守りたいため左の道を選びやすいのだそうだ。
真偽のほどは定かではないがとにかく俺は直感に従ってその道を突き進んでいった。
するとしばらくして前方に小さな青っぽい物体を発見する。
アイテムだろうか?
それほど視力の良くない俺は期待に胸を膨らませつつそれに近寄っていった。
しかし手の届く位置まで来たところでその物体がわずかだがぴくっと動いた。
「うおっ」
そこで俺はその物体がアイテムではなく魔物だと気付く。
「……なんだこいつ、スライムか?」
足元にいたのは青と紫のマーブル模様のスライムだった。気持ちよさそうに通路の真ん中で居眠りなんぞしている。
「ステータスオープン」
俺は小声で発すると目の前にステータスボードを開いた。
それを手で横にスクロールさせる。
すると、
*************************************
まだらスライム
*************************************
魔物の名前が表示された。
「まだらスライムっていうのか……」
普通のノーマルなスライムなら何度も見たことがあるがスライムの亜種とはこれが初対面だ。
まだらスライムは俺に見られているとも知らずにすぅすぅと寝息を立てている。
「……倒しても経験値少なそうだしこのままにしておいてやるか」
俺も鬼ではない。
降りかかる火の粉は払うが敵意のないものは見逃してやってもいい。
俺はまだらスライムを起こさないようにそっとまたぐとさらに先へと歩を進めるのだった。
初めての一人旅で初めての飛行機は少々不安。なので沖縄へは新幹線か電車、それとフェリーを使って行くことにした。
俺は早速スマホで沖縄へのフェリー代を調べてみる。
「えーっと……フェリーは大体二万ってとこか?」
そうなると帰ってくる時のことも考えると余裕をもって十万円は確保しておきたい。
ちなみに俺は長いダンジョン暮らしの間手に入れたアイテムはそのほとんどを試しに使ってみたり飲んだり食べたりと自身で消費してしまっていたので貯金などはなく、現在の手持ちの金は六万弱といったところ。
「となるとまずは資金調達だな」
俺は一番近くにあるダンジョンをスマホで確認してみる。
するとランクUのダンジョンが目と鼻の先にあることを知った。
「ランクUか……」
低ランクダンジョンだが四万円くらいなら充分稼げるだろう。
そう考え俺はすぐにそこへと向かった。
☆ ☆ ☆
スマホの画面に導かれ着いたのはとある中学校だった。
「……ここ、だよな?」
裏口を抜けて中へと入っていく。
駐輪場を通り過ぎると中学校の校庭にはぽっかりと大きな穴が開いていてその周りは柵で囲われていた。
プレイヤーらしき人たちも何人かいる。
「お、やっぱりここで合ってる」
俺は穴に近付いていくと柵を飛び越え穴の中へと続く階段を下りていった。
穴の中は薄暗く壁も床も石で出来ていてごつごつしていた。
「ここが淡い牢のダンジョンか。初めて来たけどなんか狭いな」
つい最近までいた白い地のダンジョンの通路は地面も壁も土で覆われていてその広さは縦横四、五メートルくらいはあったのだがこの淡い牢のダンジョンは縦横二メートルくらいしかない。
まあ俺は大柄な方ではないのでさして問題はないのだが。
通路沿いにまっすぐ歩いているとすぐに分かれ道にさしかかった。
俺は自然と左の道を選んで進む。
中学時代、博識の友人に聞いたことがあるのだが左右の分かれ道があった場合人は心臓のある左側を守りたいため左の道を選びやすいのだそうだ。
真偽のほどは定かではないがとにかく俺は直感に従ってその道を突き進んでいった。
するとしばらくして前方に小さな青っぽい物体を発見する。
アイテムだろうか?
それほど視力の良くない俺は期待に胸を膨らませつつそれに近寄っていった。
しかし手の届く位置まで来たところでその物体がわずかだがぴくっと動いた。
「うおっ」
そこで俺はその物体がアイテムではなく魔物だと気付く。
「……なんだこいつ、スライムか?」
足元にいたのは青と紫のマーブル模様のスライムだった。気持ちよさそうに通路の真ん中で居眠りなんぞしている。
「ステータスオープン」
俺は小声で発すると目の前にステータスボードを開いた。
それを手で横にスクロールさせる。
すると、
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まだらスライム
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魔物の名前が表示された。
「まだらスライムっていうのか……」
普通のノーマルなスライムなら何度も見たことがあるがスライムの亜種とはこれが初対面だ。
まだらスライムは俺に見られているとも知らずにすぅすぅと寝息を立てている。
「……倒しても経験値少なそうだしこのままにしておいてやるか」
俺も鬼ではない。
降りかかる火の粉は払うが敵意のないものは見逃してやってもいい。
俺はまだらスライムを起こさないようにそっとまたぐとさらに先へと歩を進めるのだった。
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