最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第9話 カツアゲ
「えーっと、ポーションが五千円でエリクサーが十万円で魔石が五万円か……まずまずだな」
ダンジョンセンターを出た俺は買い取り明細書を見て買い取り金額の内訳を確認しながら一人町を歩いていた。
ポーションだけだいぶ安値だが別に足元を見られたわけではない。
ポーションはランクの低いダンジョンでも手に入れることができるアイテムなので五千円というのは妥当な金額だ。
ちなみにポーションは飲むとHPを少しだけ回復でき、エリクサーはポーションよりもずっと価値が高くHPとMPを全回復してくれるというアイテムだ。
ついでに魔石というのは世界各国が原子力発電や再生エネルギーに代わる新しいエネルギー源として期待している鉱石のことである。
「お金も入ったことだし、とりあえず新しい服でも買うか」
魔物と戦って飛び散った返り血などが付着している服を新調するため俺は大型スーパーへと向かうことにした。
別に服の専門店でもいいのだが俺は特にブランドにこだわりは持っていないし、食料品や生活必需品もついでに買い揃えたい。
となるとスーパーの方が都合がいいというわけだ。
「ダンジョンは住み心地は最高なんだけどお風呂がないのがネックだよな~……」
ウェットティッシュや濡れタオルでごまかしごまかしやってきたがやはり一週間もダンジョンに居続けると体臭も気になるところだ。
ソロだからいいという問題でもない。
俺は腰につけた不思議な袋に視線を落とす。
「いくらなんでもこの中にバスタブは入らないだろうしな……う~ん」
一人頭を悩ませていると、
「何ぶつぶつ言ってんだお前」
背後から声をかけられた。
声の主は――
「――桜庭っ」
振り返ると桜庭たちがへらへらした顔で俺を見下ろしていた。
「何か用?」
俺の問いかけに四人は何も答えず黙って俺を取り囲む。
「……なんだよ」
言いながら俺はなんとなく現状を察していた。
気付けば俺は町の裏通りにいて人通りはまったくない。
「佐倉、お前結構稼いでたじゃねぇか。すげぇじゃん」
桜庭が言う。
「別に、たまたまだよ」
すると坊主頭が、
「おい、とりあえず金持ってるだけ貸してくんねぇ」
返す気など微塵も感じさせないテンションで発した。
ほらな。思った通りだ。
さっきのダンジョンセンターで俺が大金を受け取っていたのを見ていたのだろう、こいつらはそのお金を巻き上げるために俺のあとをつけてきたってわけだ。
「……嫌だって言ったら?」
「ぶっ飛ばす」
「殴る」
「ボコる」
「殺す」
四者四様の答えを返すが意味は一緒だ。
「ほら、怪我する前にさっさと渡せ」
「言うこと聞いておいた方がいいぜ」
「サクちゃんのレベルは42だからな。そこらのプロプレイヤーより全然強いぜ」
「早く金出せやこらっ」
プロプレイヤー……か。
仕事や勉学や家事などをせずにプレイヤーとしてだけの収入で生活している人間のことをプロプレイヤーと呼ぶ。
兼業のプレイヤーよりダンジョンに潜っている時間が長いためレベルも必然的に高いのが一般的だ。
まあそういう意味では一応俺もプロのプレイヤーなのだが。
「……断る」
「ああん? なんだって?」
横の坊主頭が口を開く。こいつはいつも声が大きいから耳に響くんだ。
俺は腰に差していた特殊警棒を引き抜くと一振りして一メートルほどの長さにした。
「断るって言ったんだ」
「あっこいつ武器なんて卑怯なもん持ってやがるぜっ」
どの口が言うんだ。
四対一は卑怯じゃないのか、坊主頭。
それにこの武器は俺のためじゃなくお前たちのためだぞ。
「へぇ、やる気かお前」
何がそんなに楽しいのか桜庭は口角を上げながら好戦的な目で俺を見下ろしている。
「佐倉、今回は誰も止めに入らないからな。いいのか?」
「それはこっちのセリフだ」
口にした瞬間、
「てめぇっ!」
横にいた坊主頭が俺の言葉にカッとなり殴りかかってきた。
だが――
すかっ。
坊主頭の拳は空を切る。
「なっ!? ど、どこ行きやがった?」
「こっちだ」
俺は一瞬のうちに坊主頭の背後に回り込んでいたのだった。
ダンジョンセンターを出た俺は買い取り明細書を見て買い取り金額の内訳を確認しながら一人町を歩いていた。
ポーションだけだいぶ安値だが別に足元を見られたわけではない。
ポーションはランクの低いダンジョンでも手に入れることができるアイテムなので五千円というのは妥当な金額だ。
ちなみにポーションは飲むとHPを少しだけ回復でき、エリクサーはポーションよりもずっと価値が高くHPとMPを全回復してくれるというアイテムだ。
ついでに魔石というのは世界各国が原子力発電や再生エネルギーに代わる新しいエネルギー源として期待している鉱石のことである。
「お金も入ったことだし、とりあえず新しい服でも買うか」
魔物と戦って飛び散った返り血などが付着している服を新調するため俺は大型スーパーへと向かうことにした。
別に服の専門店でもいいのだが俺は特にブランドにこだわりは持っていないし、食料品や生活必需品もついでに買い揃えたい。
となるとスーパーの方が都合がいいというわけだ。
「ダンジョンは住み心地は最高なんだけどお風呂がないのがネックだよな~……」
ウェットティッシュや濡れタオルでごまかしごまかしやってきたがやはり一週間もダンジョンに居続けると体臭も気になるところだ。
ソロだからいいという問題でもない。
俺は腰につけた不思議な袋に視線を落とす。
「いくらなんでもこの中にバスタブは入らないだろうしな……う~ん」
一人頭を悩ませていると、
「何ぶつぶつ言ってんだお前」
背後から声をかけられた。
声の主は――
「――桜庭っ」
振り返ると桜庭たちがへらへらした顔で俺を見下ろしていた。
「何か用?」
俺の問いかけに四人は何も答えず黙って俺を取り囲む。
「……なんだよ」
言いながら俺はなんとなく現状を察していた。
気付けば俺は町の裏通りにいて人通りはまったくない。
「佐倉、お前結構稼いでたじゃねぇか。すげぇじゃん」
桜庭が言う。
「別に、たまたまだよ」
すると坊主頭が、
「おい、とりあえず金持ってるだけ貸してくんねぇ」
返す気など微塵も感じさせないテンションで発した。
ほらな。思った通りだ。
さっきのダンジョンセンターで俺が大金を受け取っていたのを見ていたのだろう、こいつらはそのお金を巻き上げるために俺のあとをつけてきたってわけだ。
「……嫌だって言ったら?」
「ぶっ飛ばす」
「殴る」
「ボコる」
「殺す」
四者四様の答えを返すが意味は一緒だ。
「ほら、怪我する前にさっさと渡せ」
「言うこと聞いておいた方がいいぜ」
「サクちゃんのレベルは42だからな。そこらのプロプレイヤーより全然強いぜ」
「早く金出せやこらっ」
プロプレイヤー……か。
仕事や勉学や家事などをせずにプレイヤーとしてだけの収入で生活している人間のことをプロプレイヤーと呼ぶ。
兼業のプレイヤーよりダンジョンに潜っている時間が長いためレベルも必然的に高いのが一般的だ。
まあそういう意味では一応俺もプロのプレイヤーなのだが。
「……断る」
「ああん? なんだって?」
横の坊主頭が口を開く。こいつはいつも声が大きいから耳に響くんだ。
俺は腰に差していた特殊警棒を引き抜くと一振りして一メートルほどの長さにした。
「断るって言ったんだ」
「あっこいつ武器なんて卑怯なもん持ってやがるぜっ」
どの口が言うんだ。
四対一は卑怯じゃないのか、坊主頭。
それにこの武器は俺のためじゃなくお前たちのためだぞ。
「へぇ、やる気かお前」
何がそんなに楽しいのか桜庭は口角を上げながら好戦的な目で俺を見下ろしている。
「佐倉、今回は誰も止めに入らないからな。いいのか?」
「それはこっちのセリフだ」
口にした瞬間、
「てめぇっ!」
横にいた坊主頭が俺の言葉にカッとなり殴りかかってきた。
だが――
すかっ。
坊主頭の拳は空を切る。
「なっ!? ど、どこ行きやがった?」
「こっちだ」
俺は一瞬のうちに坊主頭の背後に回り込んでいたのだった。
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