最強で最速の無限レベルアップ ~スキル【経験値1000倍】と【レベルフリー】でレベル上限の枷が外れた俺は無双する~
第6話 不思議な袋
俺にとっては地上よりダンジョンの方が居心地がいいのだが、とはいえずっとダンジョンに潜っているわけにはいかない。
ダンジョンで手に入れたアイテムを国の行政機関であるダンジョンセンターに買い取ってもらったり、食料や生活用品の買い出しをしたりあまり必要ないがスマホの充電をしたりとたまには地上に出る必要がある。
なので俺は毎週木曜日を外出日と決めて木曜日になるとダンジョンを出て町へと繰り出すのだった。
あえて木曜日にしたのは町に人が少なそうだからというしょうもない理由だ。
そして今日はその木曜日。
スマホのアラームで朝九時に目覚めた俺は白い地のダンジョンの地下五階から地上に向かって歩を進めていた。
☆ ☆ ☆
『ギギッ』
地下一階まで上がってきたところで目の前に一体のゴブリンが姿を見せた。
小さい体に似合わず手には大きなこん棒を握り締めている。
ニヤニヤと気色悪い笑みを浮かべており俺を殺す気満々のようだ。
「はぁ~」
今さらゴブリンクラスの魔物を一体倒したところで俺のレベルが上がるとは到底思えない。
今日は地上に出なければいけない憂鬱な日だ。あまり気が乗らないので見逃してやるか。
俺はゴブリンを無視して歩き続けることにした。
『ギギッ!』
だがゴブリンはそんな俺の心情など察することもなくこん棒を振り上げ襲いかかってきた。
バキッ。
こん棒は俺の頭に直撃して割れた。
『ギギッ?』
無防備な状態の人間の急所をとらえたのにこん棒の方が割れて俺がぴんぴんしていることに理解が追いついていないらしいゴブリンはぎょっとした顔を見せている。
「……せっかく見逃してやろうと思ったのに」
全然痛くはなかったがちょっとだけ頭に来た俺はうるさい蚊を追い払うかのようにゴブリンの顔をぺしっと叩いた。
その瞬間ゴブリンの頭が水風船のようにパンッと破裂した。
俺はゴブリンの返り血を顔面に浴びてしまう。
「ぷはっ……あ~あ、もう」
こうなることがわかっていたからお互いのために戦闘を避けようとしたのにこのざまだ。
俺は腰にぶら下げていた白い布製の袋である不思議な袋の中に手を突っ込むと中からタオルを取り出した。
地面に横たわる頭部のなくなったゴブリンが消滅していく様子を見下ろしながら俺はそのタオルで顔についた血を拭う。
さらに再び白い布袋の中に手を入れ今度はビニール袋を引っ張り出すとそのビニール袋の中に血のついたタオルを入れた。
服にも多少の血は飛び散っているがあいにく着替えの服はストックがない。
「新しい服と予備の服も買わないとだな」
つぶやきながら血のついたタオルの入ったビニール袋を白い布袋の中にしまい込む。
「……それにしても、便利なドロップアイテムを手に入れたよなぁ。本当に」
腰に下げた白い布袋を触りながら思い返すのはこの白い地のダンジョンの地下二十階で戦ったフロアボスのアダマンタイトのこと。
大型の亀のような姿のアダマンタイトはそれなりに防御力が高かったが俺の敵ではなかった。
跳び上がってからのパンチで硬い甲羅部分を粉々に破壊すると生身がむき出しになったアダマンタイトはひどく怯えて逃げ出した。
しかしフロアボスを逃がすはずもなく俺はそいつにとどめを刺した。
そしてアダマンタイトが消滅後、出現したのが白い布袋だった。
ステータス画面を確認したところそれは不思議な袋といってどんな物でもいくらでもしまうことができるという夢のようなレアアイテムだったのだ。
「これさえあればこれからは週一回わざわざ地上に出なくても済むかもな」
そう思うと自然と笑みがこぼれてくる。
目の前には地上への階段と地上から差し込む陽の光。
俺はその陽の光に導かれるように白い地のダンジョンをあとにするのだった。
ダンジョンで手に入れたアイテムを国の行政機関であるダンジョンセンターに買い取ってもらったり、食料や生活用品の買い出しをしたりあまり必要ないがスマホの充電をしたりとたまには地上に出る必要がある。
なので俺は毎週木曜日を外出日と決めて木曜日になるとダンジョンを出て町へと繰り出すのだった。
あえて木曜日にしたのは町に人が少なそうだからというしょうもない理由だ。
そして今日はその木曜日。
スマホのアラームで朝九時に目覚めた俺は白い地のダンジョンの地下五階から地上に向かって歩を進めていた。
☆ ☆ ☆
『ギギッ』
地下一階まで上がってきたところで目の前に一体のゴブリンが姿を見せた。
小さい体に似合わず手には大きなこん棒を握り締めている。
ニヤニヤと気色悪い笑みを浮かべており俺を殺す気満々のようだ。
「はぁ~」
今さらゴブリンクラスの魔物を一体倒したところで俺のレベルが上がるとは到底思えない。
今日は地上に出なければいけない憂鬱な日だ。あまり気が乗らないので見逃してやるか。
俺はゴブリンを無視して歩き続けることにした。
『ギギッ!』
だがゴブリンはそんな俺の心情など察することもなくこん棒を振り上げ襲いかかってきた。
バキッ。
こん棒は俺の頭に直撃して割れた。
『ギギッ?』
無防備な状態の人間の急所をとらえたのにこん棒の方が割れて俺がぴんぴんしていることに理解が追いついていないらしいゴブリンはぎょっとした顔を見せている。
「……せっかく見逃してやろうと思ったのに」
全然痛くはなかったがちょっとだけ頭に来た俺はうるさい蚊を追い払うかのようにゴブリンの顔をぺしっと叩いた。
その瞬間ゴブリンの頭が水風船のようにパンッと破裂した。
俺はゴブリンの返り血を顔面に浴びてしまう。
「ぷはっ……あ~あ、もう」
こうなることがわかっていたからお互いのために戦闘を避けようとしたのにこのざまだ。
俺は腰にぶら下げていた白い布製の袋である不思議な袋の中に手を突っ込むと中からタオルを取り出した。
地面に横たわる頭部のなくなったゴブリンが消滅していく様子を見下ろしながら俺はそのタオルで顔についた血を拭う。
さらに再び白い布袋の中に手を入れ今度はビニール袋を引っ張り出すとそのビニール袋の中に血のついたタオルを入れた。
服にも多少の血は飛び散っているがあいにく着替えの服はストックがない。
「新しい服と予備の服も買わないとだな」
つぶやきながら血のついたタオルの入ったビニール袋を白い布袋の中にしまい込む。
「……それにしても、便利なドロップアイテムを手に入れたよなぁ。本当に」
腰に下げた白い布袋を触りながら思い返すのはこの白い地のダンジョンの地下二十階で戦ったフロアボスのアダマンタイトのこと。
大型の亀のような姿のアダマンタイトはそれなりに防御力が高かったが俺の敵ではなかった。
跳び上がってからのパンチで硬い甲羅部分を粉々に破壊すると生身がむき出しになったアダマンタイトはひどく怯えて逃げ出した。
しかしフロアボスを逃がすはずもなく俺はそいつにとどめを刺した。
そしてアダマンタイトが消滅後、出現したのが白い布袋だった。
ステータス画面を確認したところそれは不思議な袋といってどんな物でもいくらでもしまうことができるという夢のようなレアアイテムだったのだ。
「これさえあればこれからは週一回わざわざ地上に出なくても済むかもな」
そう思うと自然と笑みがこぼれてくる。
目の前には地上への階段と地上から差し込む陽の光。
俺はその陽の光に導かれるように白い地のダンジョンをあとにするのだった。
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