俺【死神】になりました ~喧嘩もしたことない俺の、選べる職業が【死神】だった!?~
第46話 外の様子
「色人さんものすごく早いですね!鷹人警視監よりも早く動く人なんて自分初めて見ましたよ」
「自分もです」
そう言ってきてくれているのは、叔父さんの部下の青山さんと田中さんだ。どちらも20代で、いわゆる若手のエースらしい。
そんな人たちが敬語を使ってくれているのは俺が鷹人叔父さんの甥だからだろう。
この二人と意気投合したのは午前中一緒に叔父さんとしごかれた中だからだ。おじさんの強さはやはりこの中でも異常らしく。青山さんも田中さんも十分強いのだが、叔父さんには歯が立たず、いつもしごかれているそうだ。しかも今の世界ではスキルやレベルがものをいう世界だ。そんな中でも若手の有望核の二人はいつも叔父さんの稽古相手をさせられており、魔物と戦っているほうが気が楽だといっていた。
そんな二人のステータスがこれだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:青山 漣
種族:人族
所属ギルド:【KUROGAMI】/役職:なし
職業:兵士(刀)
ジョブレベル:17
必要経験値:132/800
【ステータス】
M P:8+=22/22
攻撃力:8+=76
耐久力:7+=31
速 度:8+=49
知 力:7+=19
【所持スキル】
剣術 レベル2 【スラッシュ 5MP】【インパクト 3MP】
刀術 レベル2 【みねうち 1MP】【切れ味強化 1MP】
【所持SP】
1,450P
【装備品】
無骨な刀(中級)
【その他】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:田中 緑
種族:人族
所属ギルド:【KUROGAMI】/役職:なし
職業:兵士(刀)
ジョブレベル:17
必要経験値:202/800
【ステータス】
M P:8+=22/22
攻撃力:8+=76
耐久力:8+=35
速 度:7+=43
知 力:8+=22
【所持スキル】
剣術 レベル2 【スラッシュ 5MP】【インパクト 3MP】
刀術 レベル2 【みねうち 1MP】【切れ味強化 1MP】
【所持SP】
1,500P
【装備品】
無骨な刀
【その他】
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
とこんな感じだ。二人ともレベル17とかなりの高レベルで、ほとんど叔父さんとの訓練でレベルが上がっているらしい。
「でも、お二人もかなり強いですね。叔父さんの訓練に俺なんかはついていくのがやっとで。」
そういうと青山さんが、
「いや自分たちもついていくのがやっとですよ。鷹人警視監もかなり手加減してくれていますし。あとは色人さんよりも長く訓練に参加しているので、慣れみたいなところもありますけど……」
といっていた。そんなこんなで、叔父さんの話などをしながら休憩すると、ついに警備に参加する時間がやってきた。
今回俺が参加するのは、支配領域の外に出て魔物を討伐する任務だ。もちろん支配領域内の警備なども警備隊の人たちはになっているが、そこに関しては素人の俺が参加できるものでもないので、俺でもできる討伐に参加させてもらう。
今回は青山さんと田中さんと一緒に回る予定だ。
こんな現状の警備隊でも、上位の戦力である二人と一緒に討伐に向かうなんて、俺の安全に配慮してくれているんだと思うが、せっかくなら俺を含めて三人でしっかり魔物を倒し、皆の役に立ちたいと思う。
ということで、二人に連れられながら支配領域のバリケードの外に出た。
「色人さん、ここからは基本的に自分たちに従ってください。この近くはまだそこまで強い魔物はいませんが、少し進むと結構強力な魔物も出てきますので。」
「わかりました」
そういって、田中さんを先頭に、俺、後ろに青山さんの順番で並びながら進む。
バリケードの外は、バリケードの近くは比較的整理されていて、人が居なくなった都心というだけだが、少し進むと乗り捨てられた車や、倒されたものなどが散乱しており、コンビニのガラスなども割られていたりする。イメージとしてはゾンビ物の映画でのワンシーンみたいだ。
そんな中、田中さんはおそらくもう何度も通っているのだろう。全く躊躇することなく進んでいく。
「なんだかゾンビ物の映画みたいな風景ですね……」
町の不気味な雰囲気に押されて少し怖くなりながら、気を紛らわせるために後ろにいる青山さんに話しかける。
「ええ、そうですね。これで本当にゾンビが出てくるんだから笑えませんよね」
「えっ!?」
青山さんのまさかの回答に思わず驚き、声を上げてしまった。
「ゾンビ、出るんですか……?」
「あれ、聞いていなかったんですか?ここで出てくる魔物たちは、ゾンビやスケルトンといったいわゆるアンデット系の魔物ですよ?」
青山さんに確認すると、そう帰ってきたので、前を歩いている田中さんにも確認すると「そうです」とうなずかれた。
それは聞いていなかった。屋敷の周りではゴブリンしか出てこなかったので、どこか魔物とはゴブリンのことだと思っていたが、言われてみればほかの種類がいて当たり前だし、来る途中は実物には遭遇していないが鳥型物魔物もいると聞いていたではないか。
そんな当たり前のことが頭から向け落ちていた俺だが、ここで一つ問題が生じた。
俺ってホラー映画とかそのたぐいが大の苦手なのだ。
お化け屋敷などは基本はいらず、外で待っているタイプだし、映画は好きなのだがホラー静画だけは絶対に見ない。いきなり驚かしてくる感じや、あの見た目が苦手なのだ。どうしても過敏に驚いてしまう傾向があった。
しかしそんな事を言ってもしょうがない。すでに外に出ているのだし、いつ襲われるのかわからないのだ。
しかも相手は霊的なものではなく魔物だ。もしかしたら同じなのかもしれないが、これから出てくるゾンビなどは、ゴブリンなんかとおんなじ魔物だ、そう思おう。
そうして、予想外の精神的苦痛を受けながら、何とか田中さんの後をついていく。
そうこうしていると、田中さんが立ち止まって、
「いました」
と言った。その言葉に前を見ると、道に乗り捨てられている車の裏手からぞろぞろとゾンビたちが出てきた。
「うわぁ……、本当にゾンビが出てくるんだ……。苦手なんだよなホラーって」
思わず弱音が出てしまったが、そういっても仕方がない。今までのホラー映画などのように倒せない相手でもないし、突然驚くようなBGMも流れない。そのおかげかゾンビを見たのに思ったより大丈夫だ。
ゾンビは見た目は老若男女様々で、数はざっと十体程度。見た目も腐った死体みたいなもので、少しきついにおいがする。またゴブリンと同じようにどうしても相いれないような嫌悪感を感じる。
動きとしては、ゆっくり動くのではなく。物音に向かって普通の速さで歩いている。若干足を引きずるものもいるかなくらいだ。
とりあえずまだこちらに気づいていないようなので、鑑定を行う。
「【魔物鑑定】」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:なし
種族:ゾンビ
レベル:7
【ステータス】
M P:12
攻撃力:20
耐久力:9
魔法耐久力:15
速 度:15
知 力:2
【所持スキル】
悪食
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名前はゾンビで、耐久力は低いな。その代わり魔法耐久力の方が大きいようだ。ここからわかるのはそれくらいか。しかし雑魚という割には、ゴブリンなんかよりも全然強い。ゴブリンとホブゴブリンの間くらいの強さはある。
こっちに来て初めての魔物との戦闘、相手は苦手な見た目のゾンビ。
まずはどんなもんか、小手調べだ。
「自分もです」
そう言ってきてくれているのは、叔父さんの部下の青山さんと田中さんだ。どちらも20代で、いわゆる若手のエースらしい。
そんな人たちが敬語を使ってくれているのは俺が鷹人叔父さんの甥だからだろう。
この二人と意気投合したのは午前中一緒に叔父さんとしごかれた中だからだ。おじさんの強さはやはりこの中でも異常らしく。青山さんも田中さんも十分強いのだが、叔父さんには歯が立たず、いつもしごかれているそうだ。しかも今の世界ではスキルやレベルがものをいう世界だ。そんな中でも若手の有望核の二人はいつも叔父さんの稽古相手をさせられており、魔物と戦っているほうが気が楽だといっていた。
そんな二人のステータスがこれだ。
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名前:青山 漣
種族:人族
所属ギルド:【KUROGAMI】/役職:なし
職業:兵士(刀)
ジョブレベル:17
必要経験値:132/800
【ステータス】
M P:8+=22/22
攻撃力:8+=76
耐久力:7+=31
速 度:8+=49
知 力:7+=19
【所持スキル】
剣術 レベル2 【スラッシュ 5MP】【インパクト 3MP】
刀術 レベル2 【みねうち 1MP】【切れ味強化 1MP】
【所持SP】
1,450P
【装備品】
無骨な刀(中級)
【その他】
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名前:田中 緑
種族:人族
所属ギルド:【KUROGAMI】/役職:なし
職業:兵士(刀)
ジョブレベル:17
必要経験値:202/800
【ステータス】
M P:8+=22/22
攻撃力:8+=76
耐久力:8+=35
速 度:7+=43
知 力:8+=22
【所持スキル】
剣術 レベル2 【スラッシュ 5MP】【インパクト 3MP】
刀術 レベル2 【みねうち 1MP】【切れ味強化 1MP】
【所持SP】
1,500P
【装備品】
無骨な刀
【その他】
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とこんな感じだ。二人ともレベル17とかなりの高レベルで、ほとんど叔父さんとの訓練でレベルが上がっているらしい。
「でも、お二人もかなり強いですね。叔父さんの訓練に俺なんかはついていくのがやっとで。」
そういうと青山さんが、
「いや自分たちもついていくのがやっとですよ。鷹人警視監もかなり手加減してくれていますし。あとは色人さんよりも長く訓練に参加しているので、慣れみたいなところもありますけど……」
といっていた。そんなこんなで、叔父さんの話などをしながら休憩すると、ついに警備に参加する時間がやってきた。
今回俺が参加するのは、支配領域の外に出て魔物を討伐する任務だ。もちろん支配領域内の警備なども警備隊の人たちはになっているが、そこに関しては素人の俺が参加できるものでもないので、俺でもできる討伐に参加させてもらう。
今回は青山さんと田中さんと一緒に回る予定だ。
こんな現状の警備隊でも、上位の戦力である二人と一緒に討伐に向かうなんて、俺の安全に配慮してくれているんだと思うが、せっかくなら俺を含めて三人でしっかり魔物を倒し、皆の役に立ちたいと思う。
ということで、二人に連れられながら支配領域のバリケードの外に出た。
「色人さん、ここからは基本的に自分たちに従ってください。この近くはまだそこまで強い魔物はいませんが、少し進むと結構強力な魔物も出てきますので。」
「わかりました」
そういって、田中さんを先頭に、俺、後ろに青山さんの順番で並びながら進む。
バリケードの外は、バリケードの近くは比較的整理されていて、人が居なくなった都心というだけだが、少し進むと乗り捨てられた車や、倒されたものなどが散乱しており、コンビニのガラスなども割られていたりする。イメージとしてはゾンビ物の映画でのワンシーンみたいだ。
そんな中、田中さんはおそらくもう何度も通っているのだろう。全く躊躇することなく進んでいく。
「なんだかゾンビ物の映画みたいな風景ですね……」
町の不気味な雰囲気に押されて少し怖くなりながら、気を紛らわせるために後ろにいる青山さんに話しかける。
「ええ、そうですね。これで本当にゾンビが出てくるんだから笑えませんよね」
「えっ!?」
青山さんのまさかの回答に思わず驚き、声を上げてしまった。
「ゾンビ、出るんですか……?」
「あれ、聞いていなかったんですか?ここで出てくる魔物たちは、ゾンビやスケルトンといったいわゆるアンデット系の魔物ですよ?」
青山さんに確認すると、そう帰ってきたので、前を歩いている田中さんにも確認すると「そうです」とうなずかれた。
それは聞いていなかった。屋敷の周りではゴブリンしか出てこなかったので、どこか魔物とはゴブリンのことだと思っていたが、言われてみればほかの種類がいて当たり前だし、来る途中は実物には遭遇していないが鳥型物魔物もいると聞いていたではないか。
そんな当たり前のことが頭から向け落ちていた俺だが、ここで一つ問題が生じた。
俺ってホラー映画とかそのたぐいが大の苦手なのだ。
お化け屋敷などは基本はいらず、外で待っているタイプだし、映画は好きなのだがホラー静画だけは絶対に見ない。いきなり驚かしてくる感じや、あの見た目が苦手なのだ。どうしても過敏に驚いてしまう傾向があった。
しかしそんな事を言ってもしょうがない。すでに外に出ているのだし、いつ襲われるのかわからないのだ。
しかも相手は霊的なものではなく魔物だ。もしかしたら同じなのかもしれないが、これから出てくるゾンビなどは、ゴブリンなんかとおんなじ魔物だ、そう思おう。
そうして、予想外の精神的苦痛を受けながら、何とか田中さんの後をついていく。
そうこうしていると、田中さんが立ち止まって、
「いました」
と言った。その言葉に前を見ると、道に乗り捨てられている車の裏手からぞろぞろとゾンビたちが出てきた。
「うわぁ……、本当にゾンビが出てくるんだ……。苦手なんだよなホラーって」
思わず弱音が出てしまったが、そういっても仕方がない。今までのホラー映画などのように倒せない相手でもないし、突然驚くようなBGMも流れない。そのおかげかゾンビを見たのに思ったより大丈夫だ。
ゾンビは見た目は老若男女様々で、数はざっと十体程度。見た目も腐った死体みたいなもので、少しきついにおいがする。またゴブリンと同じようにどうしても相いれないような嫌悪感を感じる。
動きとしては、ゆっくり動くのではなく。物音に向かって普通の速さで歩いている。若干足を引きずるものもいるかなくらいだ。
とりあえずまだこちらに気づいていないようなので、鑑定を行う。
「【魔物鑑定】」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
名前:なし
種族:ゾンビ
レベル:7
【ステータス】
M P:12
攻撃力:20
耐久力:9
魔法耐久力:15
速 度:15
知 力:2
【所持スキル】
悪食
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名前はゾンビで、耐久力は低いな。その代わり魔法耐久力の方が大きいようだ。ここからわかるのはそれくらいか。しかし雑魚という割には、ゴブリンなんかよりも全然強い。ゴブリンとホブゴブリンの間くらいの強さはある。
こっちに来て初めての魔物との戦闘、相手は苦手な見た目のゾンビ。
まずはどんなもんか、小手調べだ。
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