【第一巻 完結】一閃断空のバーサーカーナイト
第8話 第二生徒会
「それで、俺達になんの用ですか?」
「私に用はないんだけどね。あなた達に用事がある人がいてね」
「それ、聞かなきゃ駄目なんですか?」
くだらない用事であれば、聞く耳持たずに帰るつもりであることを隠すことなくぶつける。
「そうね……」
うーん、と首を傾げて考えている素振りをみせながらも、足を止める様子はない。
「駄目かどうかで言えば、帰っていいかもしれないけど……あまりオススメはしないかな?」
ニコリと笑った顔で振り向くが、その顔に『手間を取らせるな』と書いてあることをなんとなく察したラスターは素直に後ろに付いていく。
カンザキ=アマネの後ろに並んで、案内されるがままに生徒会室入ると、中には既に先客がいた。
明らかに武術科であろう女子生徒一人と、その隣に座る女子生徒――取っ付き易い雰囲気ではあるが、立ち位置的に武術科のように見える。
そして真ん中に居座る男子生徒はラスターも見た事がある――生徒会会長の……名前は……あれ? なんだっけ?
「遅い」
ラスターが生徒会長の名前を思い出そうとしていると苛立ち混じりの文句がつけられる。
眉間に皺を寄せ、武人のような雰囲気を纏う女子生徒の不機嫌は簡単に伝播し、びくりと震えたルーナは小さな体をさらに小さくしてラスターにしがみつく。
「遅くなって、すみません」
「ごめんなさい」
ミレアと、それに続いてユリウスが即座に謝る。
ルーナは首をすくめて、恐る恐ると謝っているのか、髪を揺らしたいのかよくわからない謝罪をする。
「こちらは色々と忙しいんだがな!」
「じゃあ呼ばなきゃいいのでは」
「何か言ったか?」
ギロリ、と擬音が聞こえて聞こえそうなほどの目力を込めて、相手がラスターを睨む。
「いえ、色々と忙しい時間を取らせてはいけないから、今から帰るだけです。では――」
「待たんか!」
相手がドン! と机を叩き、ルーナの手に込める力が一段階上がる。
「まぁ、まずは自己紹介から入りましょ?」
一瞬で最悪レベルにまで変わった空気を払拭するように副会長が提案する。
不機嫌丸出しの女は拳を握りしめて、怒りを露わにするが、育ちの良さが垣間見える様子で椅子に座ると、よく通る声で自己紹介をする。
「第二生徒会会長シズハラ=テンキ」
「私は第二生徒会副会長ナルギ=シェーンです。よろしく!」
会長と違い、副会長は印象道理に思える人物であるが……
「第二?」
聞き覚えのない言葉に疑問を持っていると、ここまで連れてきた美人が振り向く。
「そうよ、そして私は第一生徒会副会長のカンザキ=アマネって自己紹介はさっきしたわね。それで彼が!」
「えっ? あっ、はい。第一生徒会会長ヒヤマ=ソウジです。一応朝礼とかで知ってるかな?」
「はぁ、まぁ」
ラスターを含め他のみんなも曖昧に頷く――知っているか知らないかでいえば知っているが、ぶっちゃけ名前も覚えてないほどには知らない。
「結局、第二って?」
「この学園コロニーは、普通の学校より遥かに生徒会の仕事が多いのよ」
「はぁ……でしょうね」
「そして学術科の第一生徒会と武術科の第二生徒会が存在するのよ」
と言うことは、先程からギラギラと殺気を飛ばし続けているのと、その隣の女性は武術科と言うことで間違い無いだろう。
学園コロニーにおける行政自体の権限は少ない。
一応、警察やら役所やらに位置するものはあるが、それらの運用もごく一部の世捨て人のような大人と、学園の生徒で行われているため、大体の問題に生徒会が介入せざるを得ない。
教師以外には、大人の数が極端に少ない学園コロニーにおいては、この地域一帯の自治も少なからず生徒会が負っている。
「えっ!? 女の人が武術科の生徒会長!?」
「女が会長で悪いか?」
「きゃうん」
カンザキの説明を理解したルーナは驚くが、吠える第二生徒会長――シズハラによって、再度ラスターの影に隠れて子鹿のように震える。
「良い悪いではなく――珍しいですよね?」
ルーナの代わりにラスターは不愉快そう聞く。
「……」
「まぁ色々とあったのよ。色々と……武術科はほら……ね?」
押し黙るシズハラに代わり、カンザキが意味ありげに言うと、シズハラは黙りながらも怒気を膨れ上がらせる。
「そうですか……すみませんでした」
「色々って?」
ルーナが小声で聞き、ラスターは言うかどうかで迷うが、面倒な配慮を捨てて教える。
「あるというよりは、まぁ亡くなったんだろ」
「っ――」
それであっても、二人共女性というのは珍しいパターンだが、それはそれで色々あったのだろう。
「なぜ呼び出されたのか分かってるな?」
「いえ、全く全然。教えてくれませんでした!」
一切の躊躇なく、ラスターはここに連れてきた副会長を売り飛ばす。
「私もたいして聞いてないから、実のところ知らないのよね~」
説明不足の責任を押し付けられた副会長は、あっさりと言ってのける。
「ふざけているのか! 昨日貴様らがやったことだ!」
「……あぁ、リンゴパーティ?」
「失敗しただろ」
答えは理解したが、不快指数も増大したラスターはボケに走り、ユリウスがどこかずれた苦言を呈する。
「四番隊のメンバーの片腕を切り落としたという報告がこちらには上がっている。嘘か本当かで答えよ!」
金切り声で吠えられる質問はどう答えても怒られる様にしか見えない。
「本当ですが、なにか問題でも?」
「なっ」「貴様ぁああああああ!」
第二副会長は、驚きを見せると同時に瞬間に椅子を引く。吠えた生徒会長は、椅子を吹き飛ばしながら立ち上がると、拳を机に叩きつけて、く の字に曲げてのけた。
「……備品の損害は請求させてもらうわね」
「ふざけているのか貴様らああああ」
吠えっぱなしで喉が潰れないか心配――ではなく疑問に思うほどの声を上げながら、ラスターとカンザキの二人にたいして、相手はブチ切れる。
「よくも……よくも!」
「そういや、俺たちに椅子とかって用意されないんですか?」
「そんな場合か!」
「そうね。そこに座って頂戴。それに紅茶も出しましょう――コーヒーの方が好みかしら?」
「……至れり尽くせりですね」
「いい仕事は、良い豆と茶葉からできるって言うのよ」
「それは初耳です。紅茶を貰いますね」
「なっ……なっ……なっ!?」
副会長に言われるがままにラスターは座席に座り、当の副会長は他のメンバーにも紅茶かコーヒーかのリクエストを取ると入れ始める。
「ふっ、ふざけている場合か?」
あまりに予想外の事態にシズハラは裏声になりながら、虚ろな目をして問いかける。
ラスター以外の他三人は恐る恐る首を竦めて椅子に座り、渡される紅茶に感謝の言葉を告げながらも、手を伸ばさずに状況を見守る。
「そうですね。いい加減真面目にする時だとわかって頂けましたでしょうか、第二生徒会長殿?」
「何を!」
「話を聞く気もなく、ただ吠え叫ぶだけの獣とコミュニケーションをとってくれるのは、ブリーダーぐらいですよ?」
ラスターは余裕綽々と紅茶を飲みながら、カップを置くと、『美味しいですね』とカンザキ副会長に雑談を振る。
にっこり笑って『でしょ?』と言うそのやりとりは、それはそれで周りと完全に次元がズレていた。
「えっと……いいっすか?」
「はい、構いませんよ」
絶句しすぎて、口から何も出てこない生徒会長に代わり、第二生徒会副会長――ナルギ=シェーンが質問する。
「えっと……やっぱずっと気になってたんですけど、腕を切り落とした理由って何かあるんですか?」
もっともな質問にラスターはチラリと女会長の方を見る。
もしかして道楽で腕を切り落としたと思われているのか不思議に思いながらも、第二の副会長に向き合う。
「そうですね。まぁ、隠してもしょうがないのではっきり言いますが――」
「隠す?」
ピクリと反応する女会長を無視してラスターは話し続ける。
「マイクロワームビーストが現れて、近くにおられた――なんでしたっけ? どこぞの誰かさんの腕が、お喰われにおなさったので、全身が喰われる前に切り落としました」
「……まじ?」
あんぐりと口を開けてナルギが聞き返す。
「そんな報告は受けてない!」
なんとか立ち直ったシズハラも、ギャアギャアと糾弾し始める――人の話に同意すると死ぬのだろうか? 是非同意できる話を披露して、殺めたくなり始める。
「昨日、ワームビーストが出現したはずですが……ご存知ない?」
「それになんの関係がある! 確かにあれは、我々の不祥事だが、その嘘に対して強引すぎるぞ――何より場所が違う」
意気揚々とノリに乗っている相手に、どうやって説得するのか――飽き始めたラスターは周りを見渡す。
他三人は……役立たずとは言わないが、威圧されただけで有る事無い事を認めさせられかねないので任せるわけにはいかない。
第一の会長はどちらの味方でも敵でもなさそうな様子でじっくり見守っている。
そして――第二生徒会副会長ことカンザキ=アマネはニヤリと笑って口を開く。
『テヲカソウカ』
口パクで、手を貸そうか? と聞いてくる彼女に投げていいものかどうか……
妖艶な雰囲気を纏う美女――カンザキ相手に、面倒な借りを作るのが果たして得策かどうか疑問は尽きない。
とりあえず、味方がいることはわかったので、ラスターは八方塞がりになるまで話を進めてみる事にした。
「私に用はないんだけどね。あなた達に用事がある人がいてね」
「それ、聞かなきゃ駄目なんですか?」
くだらない用事であれば、聞く耳持たずに帰るつもりであることを隠すことなくぶつける。
「そうね……」
うーん、と首を傾げて考えている素振りをみせながらも、足を止める様子はない。
「駄目かどうかで言えば、帰っていいかもしれないけど……あまりオススメはしないかな?」
ニコリと笑った顔で振り向くが、その顔に『手間を取らせるな』と書いてあることをなんとなく察したラスターは素直に後ろに付いていく。
カンザキ=アマネの後ろに並んで、案内されるがままに生徒会室入ると、中には既に先客がいた。
明らかに武術科であろう女子生徒一人と、その隣に座る女子生徒――取っ付き易い雰囲気ではあるが、立ち位置的に武術科のように見える。
そして真ん中に居座る男子生徒はラスターも見た事がある――生徒会会長の……名前は……あれ? なんだっけ?
「遅い」
ラスターが生徒会長の名前を思い出そうとしていると苛立ち混じりの文句がつけられる。
眉間に皺を寄せ、武人のような雰囲気を纏う女子生徒の不機嫌は簡単に伝播し、びくりと震えたルーナは小さな体をさらに小さくしてラスターにしがみつく。
「遅くなって、すみません」
「ごめんなさい」
ミレアと、それに続いてユリウスが即座に謝る。
ルーナは首をすくめて、恐る恐ると謝っているのか、髪を揺らしたいのかよくわからない謝罪をする。
「こちらは色々と忙しいんだがな!」
「じゃあ呼ばなきゃいいのでは」
「何か言ったか?」
ギロリ、と擬音が聞こえて聞こえそうなほどの目力を込めて、相手がラスターを睨む。
「いえ、色々と忙しい時間を取らせてはいけないから、今から帰るだけです。では――」
「待たんか!」
相手がドン! と机を叩き、ルーナの手に込める力が一段階上がる。
「まぁ、まずは自己紹介から入りましょ?」
一瞬で最悪レベルにまで変わった空気を払拭するように副会長が提案する。
不機嫌丸出しの女は拳を握りしめて、怒りを露わにするが、育ちの良さが垣間見える様子で椅子に座ると、よく通る声で自己紹介をする。
「第二生徒会会長シズハラ=テンキ」
「私は第二生徒会副会長ナルギ=シェーンです。よろしく!」
会長と違い、副会長は印象道理に思える人物であるが……
「第二?」
聞き覚えのない言葉に疑問を持っていると、ここまで連れてきた美人が振り向く。
「そうよ、そして私は第一生徒会副会長のカンザキ=アマネって自己紹介はさっきしたわね。それで彼が!」
「えっ? あっ、はい。第一生徒会会長ヒヤマ=ソウジです。一応朝礼とかで知ってるかな?」
「はぁ、まぁ」
ラスターを含め他のみんなも曖昧に頷く――知っているか知らないかでいえば知っているが、ぶっちゃけ名前も覚えてないほどには知らない。
「結局、第二って?」
「この学園コロニーは、普通の学校より遥かに生徒会の仕事が多いのよ」
「はぁ……でしょうね」
「そして学術科の第一生徒会と武術科の第二生徒会が存在するのよ」
と言うことは、先程からギラギラと殺気を飛ばし続けているのと、その隣の女性は武術科と言うことで間違い無いだろう。
学園コロニーにおける行政自体の権限は少ない。
一応、警察やら役所やらに位置するものはあるが、それらの運用もごく一部の世捨て人のような大人と、学園の生徒で行われているため、大体の問題に生徒会が介入せざるを得ない。
教師以外には、大人の数が極端に少ない学園コロニーにおいては、この地域一帯の自治も少なからず生徒会が負っている。
「えっ!? 女の人が武術科の生徒会長!?」
「女が会長で悪いか?」
「きゃうん」
カンザキの説明を理解したルーナは驚くが、吠える第二生徒会長――シズハラによって、再度ラスターの影に隠れて子鹿のように震える。
「良い悪いではなく――珍しいですよね?」
ルーナの代わりにラスターは不愉快そう聞く。
「……」
「まぁ色々とあったのよ。色々と……武術科はほら……ね?」
押し黙るシズハラに代わり、カンザキが意味ありげに言うと、シズハラは黙りながらも怒気を膨れ上がらせる。
「そうですか……すみませんでした」
「色々って?」
ルーナが小声で聞き、ラスターは言うかどうかで迷うが、面倒な配慮を捨てて教える。
「あるというよりは、まぁ亡くなったんだろ」
「っ――」
それであっても、二人共女性というのは珍しいパターンだが、それはそれで色々あったのだろう。
「なぜ呼び出されたのか分かってるな?」
「いえ、全く全然。教えてくれませんでした!」
一切の躊躇なく、ラスターはここに連れてきた副会長を売り飛ばす。
「私もたいして聞いてないから、実のところ知らないのよね~」
説明不足の責任を押し付けられた副会長は、あっさりと言ってのける。
「ふざけているのか! 昨日貴様らがやったことだ!」
「……あぁ、リンゴパーティ?」
「失敗しただろ」
答えは理解したが、不快指数も増大したラスターはボケに走り、ユリウスがどこかずれた苦言を呈する。
「四番隊のメンバーの片腕を切り落としたという報告がこちらには上がっている。嘘か本当かで答えよ!」
金切り声で吠えられる質問はどう答えても怒られる様にしか見えない。
「本当ですが、なにか問題でも?」
「なっ」「貴様ぁああああああ!」
第二副会長は、驚きを見せると同時に瞬間に椅子を引く。吠えた生徒会長は、椅子を吹き飛ばしながら立ち上がると、拳を机に叩きつけて、く の字に曲げてのけた。
「……備品の損害は請求させてもらうわね」
「ふざけているのか貴様らああああ」
吠えっぱなしで喉が潰れないか心配――ではなく疑問に思うほどの声を上げながら、ラスターとカンザキの二人にたいして、相手はブチ切れる。
「よくも……よくも!」
「そういや、俺たちに椅子とかって用意されないんですか?」
「そんな場合か!」
「そうね。そこに座って頂戴。それに紅茶も出しましょう――コーヒーの方が好みかしら?」
「……至れり尽くせりですね」
「いい仕事は、良い豆と茶葉からできるって言うのよ」
「それは初耳です。紅茶を貰いますね」
「なっ……なっ……なっ!?」
副会長に言われるがままにラスターは座席に座り、当の副会長は他のメンバーにも紅茶かコーヒーかのリクエストを取ると入れ始める。
「ふっ、ふざけている場合か?」
あまりに予想外の事態にシズハラは裏声になりながら、虚ろな目をして問いかける。
ラスター以外の他三人は恐る恐る首を竦めて椅子に座り、渡される紅茶に感謝の言葉を告げながらも、手を伸ばさずに状況を見守る。
「そうですね。いい加減真面目にする時だとわかって頂けましたでしょうか、第二生徒会長殿?」
「何を!」
「話を聞く気もなく、ただ吠え叫ぶだけの獣とコミュニケーションをとってくれるのは、ブリーダーぐらいですよ?」
ラスターは余裕綽々と紅茶を飲みながら、カップを置くと、『美味しいですね』とカンザキ副会長に雑談を振る。
にっこり笑って『でしょ?』と言うそのやりとりは、それはそれで周りと完全に次元がズレていた。
「えっと……いいっすか?」
「はい、構いませんよ」
絶句しすぎて、口から何も出てこない生徒会長に代わり、第二生徒会副会長――ナルギ=シェーンが質問する。
「えっと……やっぱずっと気になってたんですけど、腕を切り落とした理由って何かあるんですか?」
もっともな質問にラスターはチラリと女会長の方を見る。
もしかして道楽で腕を切り落としたと思われているのか不思議に思いながらも、第二の副会長に向き合う。
「そうですね。まぁ、隠してもしょうがないのではっきり言いますが――」
「隠す?」
ピクリと反応する女会長を無視してラスターは話し続ける。
「マイクロワームビーストが現れて、近くにおられた――なんでしたっけ? どこぞの誰かさんの腕が、お喰われにおなさったので、全身が喰われる前に切り落としました」
「……まじ?」
あんぐりと口を開けてナルギが聞き返す。
「そんな報告は受けてない!」
なんとか立ち直ったシズハラも、ギャアギャアと糾弾し始める――人の話に同意すると死ぬのだろうか? 是非同意できる話を披露して、殺めたくなり始める。
「昨日、ワームビーストが出現したはずですが……ご存知ない?」
「それになんの関係がある! 確かにあれは、我々の不祥事だが、その嘘に対して強引すぎるぞ――何より場所が違う」
意気揚々とノリに乗っている相手に、どうやって説得するのか――飽き始めたラスターは周りを見渡す。
他三人は……役立たずとは言わないが、威圧されただけで有る事無い事を認めさせられかねないので任せるわけにはいかない。
第一の会長はどちらの味方でも敵でもなさそうな様子でじっくり見守っている。
そして――第二生徒会副会長ことカンザキ=アマネはニヤリと笑って口を開く。
『テヲカソウカ』
口パクで、手を貸そうか? と聞いてくる彼女に投げていいものかどうか……
妖艶な雰囲気を纏う美女――カンザキ相手に、面倒な借りを作るのが果たして得策かどうか疑問は尽きない。
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