天地の落とし穴~異世界たちが覚醒し、人類は激動の時代へ~
第88話 炎の技使いを探して
港町の宿に泊まった日の次の朝、俺たちは朝早くに船に乗った。
ハクアの水晶玉で、帝都アルディムの位置を確認し、港を出航した。
この日も天候は安定していて、順調に船を進めることができた。
俺たちが通る航路には散りばめられた沢山の島々があり、そこには人も住んでいるようだった。
それでも周辺の海域に出ている船は漁船ばかりで、島々と行き来する船はない。
ダルゾンは他の大陸が出現したことを知っていたが、やはり港町に住んでいる人々はそれを知らないようだった。
そのため、俺たちがファンディオ大陸に向かっているということもギンガル大陸の人々には分からないだろう。
対するファンディオ皇国の人々はどうなのかと俺は疑問に思っていた。
そんな俺の疑問が的中してか、俺たちの向かっている方向から俺たちとすれ違う船の一団があった。
「あれは、ファンディオ皇国の船ですね。ギンガル帝国と交流を始めるつもりなのでしょうか」
「ダルゾンさんたちもだけど、どうやって別の大陸が出現したことを知ったのか気になるね。まあ、僕たちが訪れた時のように歓迎されるとは思うけど」
その船の一団を見たことで俺たちは帝都アルディムに正確に向かっていることを確信できた。
そこからは何事もなく、やがて帝都アルディムが見えてきた。
アキラが船室で休憩しているシュウとハクアを呼びにいく。
「シンさん、懐かしいですね。私たちが帝都アルディムを目指してクレイブ村を出た頃が」
「そうだな。あれから随分と時間が経った。ファンディオ皇国では相変わらず魔物が多く出現しているのかもな」
船室からみんなが出てきて、全員が甲板に集合した。
「あれが魔法を使う民が住まう国じゃな。どんなことをしておるのか見るのが楽しみじゃ」
「問題はアマノ・シンが使うような技を使う者がいるかどうかだ。俺はそれを確かめなければならない」
シュウにとっては、魔法を使える者がいるというだけでは俺の無実を証明するのには不十分なようだ。
しかし、火炎斬や妖炎斬は俺が考え出した技だ。
それらに似たような技を使える人もいるかもしれないが、そんな人を探さなければならないのだろうか。
「シンくんの技は特殊だよ?それを使う人なんて見つかるかな」
「それを言うなら、真犯人で俺と戦った奴がどうして俺と似た技を使えるのかも分からないよな。それと同じような理由で似た技が使える人がいればいいんだけど」
帝都アルディムは見るからに広そうだ。
これだけ広ければ、どこかに俺と似たような技を使える人がいるかもしれない。
それに、万が一見つからなくても、俺はランデリア王国に帰らなければいいだけのことだろう。
俺はそう考えていたが、シュウが納得するかは分からないので、できることなら俺と似た技を使える者を探し出したい。
俺がそんなことを考えているうちに、船は港に着いた。
船を降りて、ファンディオ大陸の大地に足をつける。
俺たちはとりあえず集合するための宿屋に行った。
「今夜はここに集合しましょう。私は行きたい場所があるのでここからは別行動にします」
「僕も寄っておきたい場所があるんだ。じゃあ、夜にまた集まろう」
俺たちは、宿屋の前で別れた。
ハクアの水晶玉で、帝都アルディムの位置を確認し、港を出航した。
この日も天候は安定していて、順調に船を進めることができた。
俺たちが通る航路には散りばめられた沢山の島々があり、そこには人も住んでいるようだった。
それでも周辺の海域に出ている船は漁船ばかりで、島々と行き来する船はない。
ダルゾンは他の大陸が出現したことを知っていたが、やはり港町に住んでいる人々はそれを知らないようだった。
そのため、俺たちがファンディオ大陸に向かっているということもギンガル大陸の人々には分からないだろう。
対するファンディオ皇国の人々はどうなのかと俺は疑問に思っていた。
そんな俺の疑問が的中してか、俺たちの向かっている方向から俺たちとすれ違う船の一団があった。
「あれは、ファンディオ皇国の船ですね。ギンガル帝国と交流を始めるつもりなのでしょうか」
「ダルゾンさんたちもだけど、どうやって別の大陸が出現したことを知ったのか気になるね。まあ、僕たちが訪れた時のように歓迎されるとは思うけど」
その船の一団を見たことで俺たちは帝都アルディムに正確に向かっていることを確信できた。
そこからは何事もなく、やがて帝都アルディムが見えてきた。
アキラが船室で休憩しているシュウとハクアを呼びにいく。
「シンさん、懐かしいですね。私たちが帝都アルディムを目指してクレイブ村を出た頃が」
「そうだな。あれから随分と時間が経った。ファンディオ皇国では相変わらず魔物が多く出現しているのかもな」
船室からみんなが出てきて、全員が甲板に集合した。
「あれが魔法を使う民が住まう国じゃな。どんなことをしておるのか見るのが楽しみじゃ」
「問題はアマノ・シンが使うような技を使う者がいるかどうかだ。俺はそれを確かめなければならない」
シュウにとっては、魔法を使える者がいるというだけでは俺の無実を証明するのには不十分なようだ。
しかし、火炎斬や妖炎斬は俺が考え出した技だ。
それらに似たような技を使える人もいるかもしれないが、そんな人を探さなければならないのだろうか。
「シンくんの技は特殊だよ?それを使う人なんて見つかるかな」
「それを言うなら、真犯人で俺と戦った奴がどうして俺と似た技を使えるのかも分からないよな。それと同じような理由で似た技が使える人がいればいいんだけど」
帝都アルディムは見るからに広そうだ。
これだけ広ければ、どこかに俺と似たような技を使える人がいるかもしれない。
それに、万が一見つからなくても、俺はランデリア王国に帰らなければいいだけのことだろう。
俺はそう考えていたが、シュウが納得するかは分からないので、できることなら俺と似た技を使える者を探し出したい。
俺がそんなことを考えているうちに、船は港に着いた。
船を降りて、ファンディオ大陸の大地に足をつける。
俺たちはとりあえず集合するための宿屋に行った。
「今夜はここに集合しましょう。私は行きたい場所があるのでここからは別行動にします」
「僕も寄っておきたい場所があるんだ。じゃあ、夜にまた集まろう」
俺たちは、宿屋の前で別れた。
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