天地の落とし穴~異世界たちが覚醒し、人類は激動の時代へ~
第54話 ダザン海賊団と衝突
任務のメンバーは和合隊の帆船に乗り、作戦通り迂回してラバネ島を目指した。
出港後まもなく日が沈み、辺りは暗くなってしまったが、七番隊の隊員たちはこの航路に慣れているようで、迷いなく船は進む。
遠くからは分からなかったが、ラバネ島には若干の明かりがあるようで、近くまで行くとそこに島があるのだと分かった。
昔ラバネ島には海賊以外にも人が住んでいたらしいが、今はもう海賊しかいないらしい。
島の沿岸部には海賊船らしき船があったので、監視のためにそこに隊員を二名残し、俺たちは島の奥へと進んだ。
島には寂びれた村の跡地があった。
村の跡地から続く一本の道の先に、明かりの元があるようだった。
海賊団のアジトの周辺には草木が生い茂っていた。
俺たちは作戦通り、三つに分かれて海賊団のアジトを囲むような陣形をとる。
その後徐々にアジトへと近づいていき、アジトを包囲することができた。
アジトの中からは海賊たちが騒いでいる音が聞こえてくる。
俺たちはシューネの合図で三方向からそれぞれ一人ずつを外に見張りとして残し、突入した。
海賊たちはこちらの存在に気づき始めて静まり返る。
中にいた海賊は全部で十人で、突入した和合隊のメンバーは八人だった。
「我々は和合隊だ!これよりお前たち海賊団の身柄を拘束する」
シューネの声を宣戦布告と受け取り、海賊たちは武器をとって臨戦態勢に入る。
「可愛い顔して怖いこと言うねえ。オレが相手をしてやるから落ち着きな、お嬢ちゃん」
海賊団のボスらしき巨漢がシューネの前に立ちはだかる。
二メートルを超える身長に口には大きな牙が生えているため、その見た目から妖怪だと分かる。
シューネは背中に背負っていた筒から武器を取り出す。
「あたしは七番隊隊長のシューネって言うの。女だからって甘く見てると痛い目に遭うよ」
シューネの持っていた棒状の武器は妖力を帯びて変形し、鎌となった。
「オレはダザン海賊団団長のベーテル・ダザンだ。せいぜい楽しませてくれよ、隊長さん」
ダザンも腰に差していた刀を二本構えた。
「野郎共!今夜は特別メニューだ、楽しんでいこうぜえ!」
ダザンの声に合わせて海賊団は動き出した。
和合隊とダザン海賊団は一気に衝突し、建物内は乱戦状態となった。
人数の上ではこちらよりも敵の方が二人多い。
シューネがダザンも含めて三人の相手をしているようだった。
俺はすぐに応援に駆け付けるべく一人を片付けようと剣を抜いて妖力を込め、妖火刀に変化させた。
敵は俺が妖刀化させた直後、まだ刀が鞘に入っている状態を狙って斬りかかってきた。
俺は敵の刀をぎりぎりで避け、カウンターで抜刀しながら敵の腕を切った。
敵の傷口は赤く光り、敵は腕を押さえながら距離をとった。
俺は足に妖力を込めて加速し、敵に追いつくと刀で峰打ちをした。
敵は妖力でガードできなかったようで、その場で気絶した。
出港後まもなく日が沈み、辺りは暗くなってしまったが、七番隊の隊員たちはこの航路に慣れているようで、迷いなく船は進む。
遠くからは分からなかったが、ラバネ島には若干の明かりがあるようで、近くまで行くとそこに島があるのだと分かった。
昔ラバネ島には海賊以外にも人が住んでいたらしいが、今はもう海賊しかいないらしい。
島の沿岸部には海賊船らしき船があったので、監視のためにそこに隊員を二名残し、俺たちは島の奥へと進んだ。
島には寂びれた村の跡地があった。
村の跡地から続く一本の道の先に、明かりの元があるようだった。
海賊団のアジトの周辺には草木が生い茂っていた。
俺たちは作戦通り、三つに分かれて海賊団のアジトを囲むような陣形をとる。
その後徐々にアジトへと近づいていき、アジトを包囲することができた。
アジトの中からは海賊たちが騒いでいる音が聞こえてくる。
俺たちはシューネの合図で三方向からそれぞれ一人ずつを外に見張りとして残し、突入した。
海賊たちはこちらの存在に気づき始めて静まり返る。
中にいた海賊は全部で十人で、突入した和合隊のメンバーは八人だった。
「我々は和合隊だ!これよりお前たち海賊団の身柄を拘束する」
シューネの声を宣戦布告と受け取り、海賊たちは武器をとって臨戦態勢に入る。
「可愛い顔して怖いこと言うねえ。オレが相手をしてやるから落ち着きな、お嬢ちゃん」
海賊団のボスらしき巨漢がシューネの前に立ちはだかる。
二メートルを超える身長に口には大きな牙が生えているため、その見た目から妖怪だと分かる。
シューネは背中に背負っていた筒から武器を取り出す。
「あたしは七番隊隊長のシューネって言うの。女だからって甘く見てると痛い目に遭うよ」
シューネの持っていた棒状の武器は妖力を帯びて変形し、鎌となった。
「オレはダザン海賊団団長のベーテル・ダザンだ。せいぜい楽しませてくれよ、隊長さん」
ダザンも腰に差していた刀を二本構えた。
「野郎共!今夜は特別メニューだ、楽しんでいこうぜえ!」
ダザンの声に合わせて海賊団は動き出した。
和合隊とダザン海賊団は一気に衝突し、建物内は乱戦状態となった。
人数の上ではこちらよりも敵の方が二人多い。
シューネがダザンも含めて三人の相手をしているようだった。
俺はすぐに応援に駆け付けるべく一人を片付けようと剣を抜いて妖力を込め、妖火刀に変化させた。
敵は俺が妖刀化させた直後、まだ刀が鞘に入っている状態を狙って斬りかかってきた。
俺は敵の刀をぎりぎりで避け、カウンターで抜刀しながら敵の腕を切った。
敵の傷口は赤く光り、敵は腕を押さえながら距離をとった。
俺は足に妖力を込めて加速し、敵に追いつくと刀で峰打ちをした。
敵は妖力でガードできなかったようで、その場で気絶した。
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