天地の落とし穴~異世界たちが覚醒し、人類は激動の時代へ~
第6話 帝都を目指す途中で
-シン視点-
俺がグロス邸に住むようになって一か月が経過した。
ダークウルフのボスを含めて倒したボス系統の魔物は4体で、それぞれ違った戦い方や弱点を持っていた。
人が使える魔法には得意不得意があるようで、俺の場合は炎魔法は得意だが他はあまり実戦向きではないようだ。
使うことはできるが、威力や規模が全く違うレベルらしい。
それでも、これだけ多くの種類の魔法が使えるのは珍しいことらしい。
何か使い道があればいいのだが。
そんな感じで屋敷での生活にも慣れたころ、グロス卿から改めて話があるようで、今日はキースとアカリと共に呼び出されている。
「シンくん、どうかね、屋敷での生活は」
「はい、とても快適に過ごさせていただいています。グロス卿のおかげです」
「それは良かった。ところでシンくん、帝都アルディムへ行ってみようとは思わないかね?」
「機会があれば行ってみようとは思っていますが」
「そうかい。シンくんのおかげで今回かなり魔物の情報も溜まってね。それに事業の関係と、アカリも用事があるみたいだから同行させようと思ってね。魔物の出現周期的に、シンくんにも行ってもらおうかと思ってね」
4体のボス系統の魔物を討伐した結果、次のボス系統の魔物が現れるまでには六日か七日かかることが分かった。
帝都に行けば、情報も集まるし、いろいろなことが起こりそうだ。
「帝都に行って、次の行き先を見つけろというわけではないんですか?」
「ははっ確かに帝都アルディムには他の冒険者を探しに行ってもらうというのもあるのだよ。いつまでもシンくんに頼りっぱなしという訳にもいかないだろうからね」
「他の冒険者がいるのであれば僕も違う場所に行っても良さそうですね。では、僕も同行して他の行き先を探してみることにしたいです」
「そうかい、では今日の昼にでも出発してもらおう。帝都アルディムまでは馬車で丸一日くらいかかるからそのつもりで頼むよ」
クレイブ村は帝都からは近いようで、一晩野宿すれば馬車で一日で着けるらしい。
俺たちは速やかに帝都への出発の準備を済ませた。
帝都へ行くのが楽しみなのは俺だけではないようだ。
「シンさん、キース様、行きましょう」
俺たちは帝都へ行くために馬車に乗った。
クレイブの森を抜けた後は見る限りの平原が広がっているような場所だった。
帝都へ行ったら他の魔法について調べたり、冒険者のことも知りたいななどと思っていると、夜になった。
「今日はこの辺りで寝ることにしようと思います」
グロス卿の従者がそう言うと、俺たちは寝るための準備に取り掛かった。
俺も寝ようと寝具に触ったその時。
「ヒィユウゥゥゥゥゥゥゥ!」
鳥のような風のような遠吠えが鳴り響いた。
俺たちが光魔法で辺りを照らすと、得体の知れない生き物が一体、こちらに近づいてくる。
馬のような骨に肉と皮は無く、角が生え、赤い目玉が不気味に光る。
「気を付けてください!新種の魔物です!」
俺がグロス邸に住むようになって一か月が経過した。
ダークウルフのボスを含めて倒したボス系統の魔物は4体で、それぞれ違った戦い方や弱点を持っていた。
人が使える魔法には得意不得意があるようで、俺の場合は炎魔法は得意だが他はあまり実戦向きではないようだ。
使うことはできるが、威力や規模が全く違うレベルらしい。
それでも、これだけ多くの種類の魔法が使えるのは珍しいことらしい。
何か使い道があればいいのだが。
そんな感じで屋敷での生活にも慣れたころ、グロス卿から改めて話があるようで、今日はキースとアカリと共に呼び出されている。
「シンくん、どうかね、屋敷での生活は」
「はい、とても快適に過ごさせていただいています。グロス卿のおかげです」
「それは良かった。ところでシンくん、帝都アルディムへ行ってみようとは思わないかね?」
「機会があれば行ってみようとは思っていますが」
「そうかい。シンくんのおかげで今回かなり魔物の情報も溜まってね。それに事業の関係と、アカリも用事があるみたいだから同行させようと思ってね。魔物の出現周期的に、シンくんにも行ってもらおうかと思ってね」
4体のボス系統の魔物を討伐した結果、次のボス系統の魔物が現れるまでには六日か七日かかることが分かった。
帝都に行けば、情報も集まるし、いろいろなことが起こりそうだ。
「帝都に行って、次の行き先を見つけろというわけではないんですか?」
「ははっ確かに帝都アルディムには他の冒険者を探しに行ってもらうというのもあるのだよ。いつまでもシンくんに頼りっぱなしという訳にもいかないだろうからね」
「他の冒険者がいるのであれば僕も違う場所に行っても良さそうですね。では、僕も同行して他の行き先を探してみることにしたいです」
「そうかい、では今日の昼にでも出発してもらおう。帝都アルディムまでは馬車で丸一日くらいかかるからそのつもりで頼むよ」
クレイブ村は帝都からは近いようで、一晩野宿すれば馬車で一日で着けるらしい。
俺たちは速やかに帝都への出発の準備を済ませた。
帝都へ行くのが楽しみなのは俺だけではないようだ。
「シンさん、キース様、行きましょう」
俺たちは帝都へ行くために馬車に乗った。
クレイブの森を抜けた後は見る限りの平原が広がっているような場所だった。
帝都へ行ったら他の魔法について調べたり、冒険者のことも知りたいななどと思っていると、夜になった。
「今日はこの辺りで寝ることにしようと思います」
グロス卿の従者がそう言うと、俺たちは寝るための準備に取り掛かった。
俺も寝ようと寝具に触ったその時。
「ヒィユウゥゥゥゥゥゥゥ!」
鳥のような風のような遠吠えが鳴り響いた。
俺たちが光魔法で辺りを照らすと、得体の知れない生き物が一体、こちらに近づいてくる。
馬のような骨に肉と皮は無く、角が生え、赤い目玉が不気味に光る。
「気を付けてください!新種の魔物です!」
「ファンタジー」の人気作品
書籍化作品
-
-
2
-
-
4405
-
-
140
-
-
238
-
-
107
-
-
2265
-
-
59
-
-
52
-
-
4
コメント