天地の落とし穴~異世界たちが覚醒し、人類は激動の時代へ~
第5話 スワンプトード
-キース視点-
シンがうちの屋敷に住むようになって一週間ほどが経ったある日、クレイブの森にスワンプトードが出現したとの情報が入った。
シンはなかなか鍛え甲斐のある兵士だ。
できるだけ長いことうちに仕えてもらいたい。
それに、今回のスワンプトードのボスがいるとすれば、それはおそらく新種にあたる。
この機会に同行できるのだから、僕としても嬉しい限りだ。
「スワンプトードの体液には毒があるから、二人ともこれを着て」
僕は手に持っていたローブをシンとアカリに手渡した。
なぜか今回の討伐にアカリも同行することになった。
僕としては必要ないと思うが、父上が許可を出したのだから仕方がない。
「じゃあ、行こうか」
スワンプトードのボス、推定ジャイアントスワンプトードに辿り着くまでにはかなりのスワンプトードを倒さなければならないようだ。
僕とシンは剣を使って、アカリは魔法で少しずつ倒しながら道を進んだ。
ダークウルフに比べればとてつもなく手応えがなくて、かなり拍子抜けだ。
そう思っていた矢先、ようやくジャイアントスワンプトードらしき影が見えてきたが、あまりの景色に仰天した。
ジャイアントスワンプトードの周りにはスワンプトードがそれぞれ集まって山のようになっている。
ジャイアントスワンプトードがこちらに気づいて唾液の塊を飛ばしてきた。
僕たちは辺りに分散して広がって攻撃をかわした。
「これは面倒だから一気に片付けるよ」
シンは剣をしまっており、両手を前にかざした。
「シンさん待ってください!」
アカリが止めるよりも速くシンが魔法を使った。
あれは、帝都アルディムで見たことがある、ヘルファイアだ。
こんなのを無詠唱で使えるのか、シンは。
感心していた僕の心とは裏腹に、スワンプトードの群れは退散し、ジャイアントスワンプトードはヘルファイアを大きく口を開けて吸い込んだ。
そして、口からヘルファイアをシンに向けて吐き出した。
その瞬間、シンの目つきが変わったのを僕は見逃さなかった。
最初の立ち合いで僕に対してしてきたあの目つきだ。
魔力を込めた剣を抜き、ヘルファイアを縦横に二回切り裂いた。
分散したヘルファイアが辺りのスワンプトードを焼き尽くした。
その光景を見ている瞬間にいつの間にかシンはジャイアントスワンプトードの元まで駆け寄っており、反応したジャイアントスワンプトードの舌と頭部を切り裂いた。
その後も僕らは残りのスワンプトードたちをできるだけ駆除した。
シンのような実力者もいるのだと僕は自分の考えを改め、一から自分を鍛え直そうと思う。
その日以降、僕はシンとの稽古により一層真剣に取り組むようになった。
シンがうちの屋敷に住むようになって一週間ほどが経ったある日、クレイブの森にスワンプトードが出現したとの情報が入った。
シンはなかなか鍛え甲斐のある兵士だ。
できるだけ長いことうちに仕えてもらいたい。
それに、今回のスワンプトードのボスがいるとすれば、それはおそらく新種にあたる。
この機会に同行できるのだから、僕としても嬉しい限りだ。
「スワンプトードの体液には毒があるから、二人ともこれを着て」
僕は手に持っていたローブをシンとアカリに手渡した。
なぜか今回の討伐にアカリも同行することになった。
僕としては必要ないと思うが、父上が許可を出したのだから仕方がない。
「じゃあ、行こうか」
スワンプトードのボス、推定ジャイアントスワンプトードに辿り着くまでにはかなりのスワンプトードを倒さなければならないようだ。
僕とシンは剣を使って、アカリは魔法で少しずつ倒しながら道を進んだ。
ダークウルフに比べればとてつもなく手応えがなくて、かなり拍子抜けだ。
そう思っていた矢先、ようやくジャイアントスワンプトードらしき影が見えてきたが、あまりの景色に仰天した。
ジャイアントスワンプトードの周りにはスワンプトードがそれぞれ集まって山のようになっている。
ジャイアントスワンプトードがこちらに気づいて唾液の塊を飛ばしてきた。
僕たちは辺りに分散して広がって攻撃をかわした。
「これは面倒だから一気に片付けるよ」
シンは剣をしまっており、両手を前にかざした。
「シンさん待ってください!」
アカリが止めるよりも速くシンが魔法を使った。
あれは、帝都アルディムで見たことがある、ヘルファイアだ。
こんなのを無詠唱で使えるのか、シンは。
感心していた僕の心とは裏腹に、スワンプトードの群れは退散し、ジャイアントスワンプトードはヘルファイアを大きく口を開けて吸い込んだ。
そして、口からヘルファイアをシンに向けて吐き出した。
その瞬間、シンの目つきが変わったのを僕は見逃さなかった。
最初の立ち合いで僕に対してしてきたあの目つきだ。
魔力を込めた剣を抜き、ヘルファイアを縦横に二回切り裂いた。
分散したヘルファイアが辺りのスワンプトードを焼き尽くした。
その光景を見ている瞬間にいつの間にかシンはジャイアントスワンプトードの元まで駆け寄っており、反応したジャイアントスワンプトードの舌と頭部を切り裂いた。
その後も僕らは残りのスワンプトードたちをできるだけ駆除した。
シンのような実力者もいるのだと僕は自分の考えを改め、一から自分を鍛え直そうと思う。
その日以降、僕はシンとの稽古により一層真剣に取り組むようになった。
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