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テイマーと錬金術の職業で冒険したい!

青空鰹

酔っ払いを相手する時は注意をした方がいい‼︎

 MPを使い果たしてしまったので、サクラ様がくれたスッゲー酸っぱいマナポーションを頑張って飲み干したのはいいのだが……。

 「うええええええ…………酸っぱいのが口の中に残ってるし、息しているだけで辛いわぁ〜……」

 「クゥ〜ン?」

 ルルも「カイリ、大丈夫?」と言いたそうな鳴き声を上げながら、俺に近付いて来る。

 「そんなに心配しなくても平気だって。こんなの水を飲めば治るからさ」

 多分って話だけどな。そんなことよりも、さっきのマナポーションでどれぐらい回復出来たんだろうか?

 そう思い、メニューを開きMP表示を確認する。

 「マナポーション一つで全回復している!」

  あのマナポーションはサクラ様が渡してくれた物だから、結構回復出来たのかもしれないな。

 「MPがMAX状態だったら、少し弾薬製作に使おうかな?」

 弾薬は数を持ってるに越したことないしな!

 「よし! またあんな風になりたくないから、10発分だけ作っておこう」

 「キャンッ ︎」

 え? 「まだ作るの?」だって?

 「いいかルル、今はMPが全回復しているから安心してくれ」

 俺がそう言うと、ルルは安心した様子で俺の方を見る。

 「と言う訳で、10発分だけ作る」

 隣でゆったりしているルルを撫でた後、10発分の弾を念じて作り上げた。

 「スピードローダー付きが2つに、弾単体が4つ。計10発で合ってる」

 4つの方は今日キバネズミの討伐で使ったスピードローダーに詰め込む。

 「やっぱり、スピードローダーの方は持ち帰って正解だったな」

 って言っても、スピードローダーは1つしか使わなかったから、詰める作業もすぐに終えてしまった。

 「キャンッ ︎」

 ルルも「そうだね!」と言いたそうな鳴き声を上げた。

 「ルルは本当に賢いなぁ〜」

 ルルの身体を優しく撫でてあげると、気持ちよさそうな顔で身を捩り始めた。

 「キュゥ〜ン……」

 ああ……この仕草も可愛いんだよなぁ〜。もうちょっと可愛がってあげようか。

 そう言うと、ルルを膝の上に置いて抱き締めてあげる!

 「うぅ〜〜〜〜〜〜んっ ︎ このモフモフボディが堪らない!」

 最高の肌触り!

 最高の気分のまま、身体を抱き締めているとルルの方から俺の顔を舐めて来た。

 「わっ ︎ ととっ……この甘えん坊めぇ〜!」

 もっと構って欲しいのか? よし分かった! ならば心ゆくまで遊んでやろうじゃないかっ ︎

 「……カイリ様。夕食の準備が出来ました」

 「うわぁああああああっ! ︎」

 サシャさんが音もなく部屋に入って来たので驚いてしまった! ルルも俺と遊ぶのに夢中になっていたので、俺と同じような反応を見せている。

 「そんなに驚かなくてもいいじゃないですか」

 「ノッ、ノックぐらいして下さいよ!」

 「ちゃんとノックはしましたよ。ですがカイリ様が出て来ないので、心配になり、部屋へと入りました」

 「あ……そうですか」

「はいそうです」

 しかもプル太郎を大事そうに抱えているし、もしかして気に入ったのか?

 「とにかく食事のご用意が出来たので、ご案内致します」

 「分かりました。ルル、行こうか」

 「キャンッ!」

 「はぁ〜いっ!」と返事をするルルと共にサシャさんに付いて行き、大きな部屋に入った。そして俺とバルグさんとサニーとで食事が始まるんだけど……。

 「だから、ポーションは製作者によってムラがあるから無理って言ってるのに、あの商人は回復に差がないポーションを寄越せって言うのよねぇ〜!」

 「ああ〜……やはりそういった方がまだ居られるのですか」

 「居るから話してるんでしょ! そんなの無理だ。ってこっちは言ってるのに、部屋に居座ってブツブツと言うんだから、堪ったもんじゃないわよ!
 こっちだって仕事があるし、無理難題なことを言うんだからさぁ……ウチの錬金術師はみんなカイリみたいな能力はないっつうの!」

 ワイングラス片手に持って話している様子を、バルグさんとミレイさんは苦笑いを浮かべながら聞いている。

 「サニーさん。ちょっと飲み過ぎじゃないんですか?」

 「カイリぃ〜……私はまだ平気よぉ〜。ワインだってボトルの半分しか飲んでないしぃ〜……」

 イヤイヤイヤイヤッ! 誰がどう見てもボトルの中身が半分よりも減っているって答える!

 「それよりもカイリィ〜……絶対、ゼェ〜〜〜ッタイにぃ、薬剤ギルドになんか登録しちゃダメなんだからね!」

 「どうしてですか?」

 そう聞いた瞬間、サニーさんの瞳にうっすらと涙を浮かべてしまった。

 あっ! ヤバッ ︎ 俺聞いちゃいけないことを聞いちゃったか?

 「アイツらがカイリのことを知ったら、絶対勧誘するに決まってるぅっ ︎」

 「そうなの?」

 俺がそう聞くとサニーさんは半泣き状態で首を縦に振り、周りにいる人達にも「本当なのか?」と聞きたそうな顔で見つめてみたら、サニーさんと同じように首を縦に振った。

 「もし向こうに行くって言ったら、私全力で止めるからぁ〜! 高いお金を出してでも絶対に引き渡さないんだからぁ〜っ ︎」

 サニーさんはそう言うとグラスではなくボトルに口を付け、グビグビ飲み始めた!

 「ちょっ ︎ サニーさんっ ︎ そんな一気に飲んだら……」

 空になったワインボトルをテーブルにドンッ ︎  と叩き付ける音に驚き、言葉が詰まってしまった。そんな様子を見せる俺に対してサニーさんはニヤけた顔で俺の元にやって来た。

 「カイリィ〜! 逃がさないんだからねぇ〜 ︎」

 「えっ? ちょっと待っ……」

 戸惑う俺を他所に、サニーさんは俺に抱き付いて頬擦りして来た。

 「どんな相手でも庇ってあげるからぁああああああっ! ︎ いなくなっちゃダメぇええええええええええええっっっ! ︎」

 「いなくなる予定はないから、安心して下さい!」

 「……ホントォ?」

 「本当だから。俺から離れてくれよ!」

 そう言って身を捩って解こうとするが、ステータスの差のせいかビクともしない。

 「アァ〜ンッ ︎ そんなに動いたらダメよぉ〜〜〜っ! ︎」

 「変な声出すぐらいなら、俺から離れろよっ ︎」

 「ウゥ〜……キャンッ ︎」

 ルルが「ズルイ! ルルも混ぜてぇッ ︎」と言いたそうな鳴き声と共に、俺の下にやって来ると顔をペロペロと舐めて来た。

 「えっ ︎ ちょっ、ルルゥ ︎ 顔を舐めるんだったら、この人を何とかしてくれぇ!」

 しかしルルは聞く耳を持ってくれない。

 「サニー様、悪ふざけもその辺にした方がよろしいかと……」

 「悪ふざけじゃないもん! 私は本気でカイリに言っているのよぉ ︎ アナタにだってカイリを渡さないんだからぁ ︎」

 サニーさんはそう言うと、俺の身体を抱き締めた。

 うわぁ〜……サニーさんの胸、柔らかいなぁ〜…………。

 嬉しいと思う反面、敗北感を感じてしまうのは何故だろうか?

 「う〜ん……これは私も混ざった方がいいのかなぁ?」

 「混ざるよりも引き剥がして下さいよ!」

 後、フリじゃないから身構えないでくれよ! マナさん ︎

 「あらあら、カイリちゃんは本当に周りの人から愛されているわねぇ〜」

 「ああそうだな。カイトもあんな風に周りの人達から愛される人になって貰いたいな」

 「そうねぇ〜。カイリちゃんのようないい子になってね、アイリちゃん」

 バルグ様達はバルグ様達でお腹にいる子に話し掛けている……って言うかぁ ︎

 「しれっと俺に抱き付かないで下さいよ! マナさんっ ︎ それにプル太郎もぉ ︎」

 「だって……ねぇ?」

 プルンッ!

 「ねぇ?」って言い返したような動きをしないでくれよ! 何なんだよ、このカオス空間はぁ ︎

 この状況が少しの間続いたが、サシャさんが奮闘してくれたお陰でサニーさんから離れることが出来た。
 サシャさんには心から感謝しなければならないね……うん。

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