テイマーと錬金術の職業で冒険したい!
マナポーション完成! でも独り占めはよくないです‼︎
 とりあえず、サニーさんが作って欲しいと言われる魔法薬。初級マナポーションと解毒薬を万物の書を開き、素材が合っているか調べるが何故かサニーさんは不安気な表情で俺を見つめる。
 「ねぇ……必要な素材合ってるわよね? 合ってるって言って!」
 さっきからこの調子だから、サニーさんがちょっとウザイと感じている。
 「必要な素材は合っているから安心して」
 俺がそう言うとサニーさんは安心したのかホッと胸を撫で下ろした。
 あ、ルルがプル太郎と戯れている。余程暇みたいだな。さっさと作って宿に帰ろう。
 一編に錬成が出来そうな気がしないので、先ずは初級マナポーションの素材である三日月草と水を並べてから手をかざす。
 「【錬成】」
 どうだ?
 光が治ると、コップの側に紫色の液体が入ったビンがテーブルの上に置かれていた。
 「これが……初級マナポーション?」
 ブドウジュースみたいな色だなぁ……いや、よく見るとブドウジュースよりも色が明るい感じがする。
 俺がそう思っている中、マナさんとサニーさんが目を輝かせながら初級マナポーションに顔を近付けた!
 「凄い! 綺麗な初級マナポーションが出来てるっ ︎」
 「こんなに綺麗な解毒薬を見たのは初めて見たわぁ!」
 マナさん達は俺が作った魔法薬を手に取って眺めている中、俺はステータス画面を開いてMPの残量に目を向ける。
 初級初級マナポーションと解毒薬を作ってMPを7消費した。ということは、どっちかが製作にMPを3消費して、もう片方はMPを4消費するってことだな。
 「……ん? どうしたの、真剣な顔をして?」
 「あ、いえ……今の錬成にMPを7消費したので、現状では量産は厳しいかなぁ。って思っていました」
 「「ああ〜……」」
 2人共俺のレベルが1桁なのが分かっているのか、納得した表情を俺に見せる。
 「カイリはもう少しレベル上げに集中した方がいいと思う」
 「そうねぇ〜……最低でもポーションを10個ほど作ってくれるようにならないと、限られた人にしか渡せなくて困るのよねぇ〜……」
 「10個でも商品にならないと思うけどぉ……」
 それにポーションだって表示HPの30%しか回復しないから、欲しいって人はいないんじゃないか?
 「まぁカイリが作るポーションはすんなり飲めるし、青臭いさも我慢しなくていいから欲しいって人が出るんじゃない」
 「それに他の職人は効果に大なり小なり個体差があるのよ。だから同じポーションでも効果別で分けているのよ」
 「そうなの?」
 「そうよ。低品質 良品質 そして高品質の3つ。もう分かっていると思うけど、低品質の方が効き目薄くて、高品質の方が確かな効き目が出るのよ」
 クラフト系ゲームのような感じで個体差が出るっぽいな。
 「それよりも、サニーはカイリが作った魔法薬をどうするの? 買い取るの? それとも止めるの?」
 「買い取るに決まっているでしょ!」
 「じゃあ、これから作るポーションの方は……」
 「もちろん買うから、すぐに作ってちょうだい!」
 即答かよ!
 そう思った後、期待の眼差しを向けて来るサニーさんの横でポーションを3つ作ったら、掻っ攫うようにしてポーション全部抱え込んだ。
 オイオイオイ……。
 「俺もマナさんも取ったりしないんで、安心して下さい」
 「そうだよ。まぁ多分ガルマ様が買いたいって言うかもしれないけどね」
 「ダメよ! 私の研究用なんだから、渡したりしないわ!」
 「ポーションの方も?」
 「ポーションは2個だけあればいいから」
  1個しかガルマさんに渡さないつもりか。
 「すみませんマナさん。俺のレベルが低いせいで……」
 「そればかりは仕方ないよ。魔物を倒したり、ポーションを作って経験値を積むしかないよ……あ、そうだ!」
 マナさんは何か思い付いたかのように、俺の両肩に手を置いた。
 「私と一緒にダンジョンに行こう!」
 「ダンジョンですか?」
 遊んでいるルル達もマナさんのダンジョンと言う発言に反映して、こっちを向いて来た。
 「うん! ダンジョンに行けば魔物がたくさんいるし、何よりも錬金術に必要なアイテムが手に入る可能性があるから!」
 錬金術に必要なアイテムが手に入る? それって本当なのか? 教えてちょうだいチュートリアルさんっ ︎
 説明
 ダンジョンは倒したモンスターや宝箱から、様々なアイテムを入手することが出来ます。
 余談ですが先ほど錬成に使った三日月草も外で探すよりも、ダンジョンで自生しているものを探した方が手に入りやすいです。
 ……なるほど。てか、チュートリアルが余談を語るようになってる!
 「カイリ、どうしたの?」
 「あ、いやぁ……レベルが1桁の俺がダンジョンに行って大丈夫なのかなぁ? って思って」
 「それなら安心して! 1階か2階しか行かないからさ。安心して!」
 ゲームの知識と照らし合わせると、1階から2階ならレベルの低いモンスターしか出ないと思うから、油断さえしていなければ大丈夫かもしれない。
 それとは別にぃ……。
 「マナさん、そんな気兼ねに決めて大丈夫なの? サシャさんが怒らない?」
 「サ……サシャならカイリ絡みのことにならOKしてくれると思う!」
 「……本当に」
 「本当! 私が説得するからっ ︎」
 言葉でハッキリ言う割には小尾が縮こまって怯えているように見えるんですけどぉ……大丈夫? マジで説得出来る?
 「それなら、私が同行しましょうか? レベルも高いので並大抵の敵を倒すことが出来ますし」
 何? サニーさんが俺の同行だって!
 「いくら何でもサニーさんと一緒に行けませんよ!」
 「どうして? もしかして私と一緒に行くのが嫌?」
 「嫌とかそう言う話じゃなくて、サニーさんは錬金術ギルドで仕事がありますよね? わざわざ俺の為に時間を割かなくてもぉ……」
 「ああ、なるほど。錬金術ギルドも森とかダンジョンに行って錬金術に必要なアイテムを探すのも仕事の内よ」
 えっ ︎ 生産職なのに?
 「カイリ、新米の錬金術師はお金がないから、薬草とか簡単に取れるものなら自分で取りに行ってるよ。私が冒険者もやっていた頃は、パーティーを組んで戦ってた
」
 「私自身もダンジョンに潜って、値段が高いアイテムを持って帰って来ているわよ」
 ……エイリィンが錬金術師は冒険しないって言葉が怪しくなって来たぞ。
 そんなことを思っていたら、サニーさんがポンッと手を叩いた。
 「じゃあ、私とマナとカイリでダンジョンに行くっていうのは、どうかしら? 私が関わっているのを知ったら、バルグのところにいるメイド長も納得する筈でしょ?」
 「なるほど! それならサシャも断らない! サニー冴えてるぅ ︎」
 いや、冴えてるって……。
 「俺まだ行くって返事をしてないんですよ」
 「え? もしかしてダンジョンに行きたくないの?」
 「1〜2階のところだけしか潜らないし、何よりも私達がしっかりサポートするから不安がらなくてもいいわよ」
 ああ〜……それなりのレベルの人達からすれば、ダンジョンの低い階は散歩に行く感覚なんだろうなぁ〜……ん?
 足元を見てみると、ルル達が期待しているような目で俺を見つめて来ている。
 「もしかして、行きたいの?」
 「キャンッ!」
 プルンッ!
 ルルもプル太郎も「行きたい!」と元気よく返事をした。
 コイツら、もしかして戦闘狂なのか?
 「ルル達も行きたそうにしてるじゃん!」
 ルルとプル太郎は「連れてって!」と言いたそうに俺の脚に縋り付いている。これはもう行かなきゃ拗ねそう気がしてならない。
 「ハァ〜……仕方ない。予定を合わせてダンジョンに行きましょうか」
 「そう来なくっちゃ! それじゃあ、マナの貸し出しにガルマに許可を取りに行きましょうか!」
 そうだね。サニーさんがいればサシャさんを絶対に説得出来るよ。
 「オオ〜ッ! 何て心強いんだぁ ︎」
 「ねぇ、カイリ。カイリが作った魔法薬は、後日私から手渡しする形で大丈夫かしら?」
 「お金に困っている訳ではないんで、構いませんよ」
 「OK! じゃあ、みんなでガルマのところに行きましょうか!」
 「えっ ︎ 仕事はどうするんですか?」
 「大した仕事がないから大丈夫よ! ほら、ガルマのところに行きましょう!」
 ホントかなぁ?
 そう思いながらも、サニーさんの後を追うようにして錬金術ギルドを出たのであった。
 「ねぇ……必要な素材合ってるわよね? 合ってるって言って!」
 さっきからこの調子だから、サニーさんがちょっとウザイと感じている。
 「必要な素材は合っているから安心して」
 俺がそう言うとサニーさんは安心したのかホッと胸を撫で下ろした。
 あ、ルルがプル太郎と戯れている。余程暇みたいだな。さっさと作って宿に帰ろう。
 一編に錬成が出来そうな気がしないので、先ずは初級マナポーションの素材である三日月草と水を並べてから手をかざす。
 「【錬成】」
 どうだ?
 光が治ると、コップの側に紫色の液体が入ったビンがテーブルの上に置かれていた。
 「これが……初級マナポーション?」
 ブドウジュースみたいな色だなぁ……いや、よく見るとブドウジュースよりも色が明るい感じがする。
 俺がそう思っている中、マナさんとサニーさんが目を輝かせながら初級マナポーションに顔を近付けた!
 「凄い! 綺麗な初級マナポーションが出来てるっ ︎」
 「こんなに綺麗な解毒薬を見たのは初めて見たわぁ!」
 マナさん達は俺が作った魔法薬を手に取って眺めている中、俺はステータス画面を開いてMPの残量に目を向ける。
 初級初級マナポーションと解毒薬を作ってMPを7消費した。ということは、どっちかが製作にMPを3消費して、もう片方はMPを4消費するってことだな。
 「……ん? どうしたの、真剣な顔をして?」
 「あ、いえ……今の錬成にMPを7消費したので、現状では量産は厳しいかなぁ。って思っていました」
 「「ああ〜……」」
 2人共俺のレベルが1桁なのが分かっているのか、納得した表情を俺に見せる。
 「カイリはもう少しレベル上げに集中した方がいいと思う」
 「そうねぇ〜……最低でもポーションを10個ほど作ってくれるようにならないと、限られた人にしか渡せなくて困るのよねぇ〜……」
 「10個でも商品にならないと思うけどぉ……」
 それにポーションだって表示HPの30%しか回復しないから、欲しいって人はいないんじゃないか?
 「まぁカイリが作るポーションはすんなり飲めるし、青臭いさも我慢しなくていいから欲しいって人が出るんじゃない」
 「それに他の職人は効果に大なり小なり個体差があるのよ。だから同じポーションでも効果別で分けているのよ」
 「そうなの?」
 「そうよ。低品質 良品質 そして高品質の3つ。もう分かっていると思うけど、低品質の方が効き目薄くて、高品質の方が確かな効き目が出るのよ」
 クラフト系ゲームのような感じで個体差が出るっぽいな。
 「それよりも、サニーはカイリが作った魔法薬をどうするの? 買い取るの? それとも止めるの?」
 「買い取るに決まっているでしょ!」
 「じゃあ、これから作るポーションの方は……」
 「もちろん買うから、すぐに作ってちょうだい!」
 即答かよ!
 そう思った後、期待の眼差しを向けて来るサニーさんの横でポーションを3つ作ったら、掻っ攫うようにしてポーション全部抱え込んだ。
 オイオイオイ……。
 「俺もマナさんも取ったりしないんで、安心して下さい」
 「そうだよ。まぁ多分ガルマ様が買いたいって言うかもしれないけどね」
 「ダメよ! 私の研究用なんだから、渡したりしないわ!」
 「ポーションの方も?」
 「ポーションは2個だけあればいいから」
  1個しかガルマさんに渡さないつもりか。
 「すみませんマナさん。俺のレベルが低いせいで……」
 「そればかりは仕方ないよ。魔物を倒したり、ポーションを作って経験値を積むしかないよ……あ、そうだ!」
 マナさんは何か思い付いたかのように、俺の両肩に手を置いた。
 「私と一緒にダンジョンに行こう!」
 「ダンジョンですか?」
 遊んでいるルル達もマナさんのダンジョンと言う発言に反映して、こっちを向いて来た。
 「うん! ダンジョンに行けば魔物がたくさんいるし、何よりも錬金術に必要なアイテムが手に入る可能性があるから!」
 錬金術に必要なアイテムが手に入る? それって本当なのか? 教えてちょうだいチュートリアルさんっ ︎
 説明
 ダンジョンは倒したモンスターや宝箱から、様々なアイテムを入手することが出来ます。
 余談ですが先ほど錬成に使った三日月草も外で探すよりも、ダンジョンで自生しているものを探した方が手に入りやすいです。
 ……なるほど。てか、チュートリアルが余談を語るようになってる!
 「カイリ、どうしたの?」
 「あ、いやぁ……レベルが1桁の俺がダンジョンに行って大丈夫なのかなぁ? って思って」
 「それなら安心して! 1階か2階しか行かないからさ。安心して!」
 ゲームの知識と照らし合わせると、1階から2階ならレベルの低いモンスターしか出ないと思うから、油断さえしていなければ大丈夫かもしれない。
 それとは別にぃ……。
 「マナさん、そんな気兼ねに決めて大丈夫なの? サシャさんが怒らない?」
 「サ……サシャならカイリ絡みのことにならOKしてくれると思う!」
 「……本当に」
 「本当! 私が説得するからっ ︎」
 言葉でハッキリ言う割には小尾が縮こまって怯えているように見えるんですけどぉ……大丈夫? マジで説得出来る?
 「それなら、私が同行しましょうか? レベルも高いので並大抵の敵を倒すことが出来ますし」
 何? サニーさんが俺の同行だって!
 「いくら何でもサニーさんと一緒に行けませんよ!」
 「どうして? もしかして私と一緒に行くのが嫌?」
 「嫌とかそう言う話じゃなくて、サニーさんは錬金術ギルドで仕事がありますよね? わざわざ俺の為に時間を割かなくてもぉ……」
 「ああ、なるほど。錬金術ギルドも森とかダンジョンに行って錬金術に必要なアイテムを探すのも仕事の内よ」
 えっ ︎ 生産職なのに?
 「カイリ、新米の錬金術師はお金がないから、薬草とか簡単に取れるものなら自分で取りに行ってるよ。私が冒険者もやっていた頃は、パーティーを組んで戦ってた
」
 「私自身もダンジョンに潜って、値段が高いアイテムを持って帰って来ているわよ」
 ……エイリィンが錬金術師は冒険しないって言葉が怪しくなって来たぞ。
 そんなことを思っていたら、サニーさんがポンッと手を叩いた。
 「じゃあ、私とマナとカイリでダンジョンに行くっていうのは、どうかしら? 私が関わっているのを知ったら、バルグのところにいるメイド長も納得する筈でしょ?」
 「なるほど! それならサシャも断らない! サニー冴えてるぅ ︎」
 いや、冴えてるって……。
 「俺まだ行くって返事をしてないんですよ」
 「え? もしかしてダンジョンに行きたくないの?」
 「1〜2階のところだけしか潜らないし、何よりも私達がしっかりサポートするから不安がらなくてもいいわよ」
 ああ〜……それなりのレベルの人達からすれば、ダンジョンの低い階は散歩に行く感覚なんだろうなぁ〜……ん?
 足元を見てみると、ルル達が期待しているような目で俺を見つめて来ている。
 「もしかして、行きたいの?」
 「キャンッ!」
 プルンッ!
 ルルもプル太郎も「行きたい!」と元気よく返事をした。
 コイツら、もしかして戦闘狂なのか?
 「ルル達も行きたそうにしてるじゃん!」
 ルルとプル太郎は「連れてって!」と言いたそうに俺の脚に縋り付いている。これはもう行かなきゃ拗ねそう気がしてならない。
 「ハァ〜……仕方ない。予定を合わせてダンジョンに行きましょうか」
 「そう来なくっちゃ! それじゃあ、マナの貸し出しにガルマに許可を取りに行きましょうか!」
 そうだね。サニーさんがいればサシャさんを絶対に説得出来るよ。
 「オオ〜ッ! 何て心強いんだぁ ︎」
 「ねぇ、カイリ。カイリが作った魔法薬は、後日私から手渡しする形で大丈夫かしら?」
 「お金に困っている訳ではないんで、構いませんよ」
 「OK! じゃあ、みんなでガルマのところに行きましょうか!」
 「えっ ︎ 仕事はどうするんですか?」
 「大した仕事がないから大丈夫よ! ほら、ガルマのところに行きましょう!」
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