異世界最強チート生活

時雨古鷹

神の御業

「レオン、魔物はどうした!!」

 アレスは馬車が止まると同時に聞いてきた。

「はい、すべて倒しておきました。とりあえずこれで魔物が襲ってくる危険は去りましたよ」

 するとダイが王女を見つけたらしく叫んだ。

「王女殿下!!大丈夫ですか!!ああ何という事だ王女殿下が亡くなられてしまうなんて」

「レオン、王女殿下は…亡くなられたのか?」

 アレスがダイの姿を見て密かに聞いてくる。

「いや息はまだありますよ。ただ倒れている人を王女殿下の周りに集めてください。回復魔法をかけるので」

「回復魔法はそんな万能じゃないぞ。こんな容態の人を助けられるはずがないのだがいいのか?」

 そう…回復魔法は意識がある人にしか効果がないのだ。そもそも回復魔法自体、廃れてしまっている。だが俺には加護がある。

「はい。大丈夫ですよ」

 俺は集められた人達のもとにむかった。

「パーフェクトエリアヒール!!」

 俺は回復魔法で最上位魔法と言われるパーフェクトエリアヒールを使った。パーフェクトヒールとは死んでいなければどんな傷でも呪いでも直せる魔法だ。それのエリア版がパーフェクエリアトヒールだ実はその上にも、もう一つ神々が使うとされるゴッドヒールがあるのだが人間では使えない。

「すごい……まさか神々の魔法を使えるなんて…いったい」

 魔法を見たすべての人がそう言うが俺は訂正した。

「あのー、なんか勘違いしてません?今さっきの魔法は【パーフェクトエリアヒール】と言う回復魔法の最上位魔法ですよ?神々が使うのはゴッドヒールと呼ばれるものです」

「ん…あれ私はいったい……」

 どうやら王女が目覚めたようだ。

「王女殿下!!よくぞご無事で!ここにいた魔物はすべてこの少年が倒し、王女殿下の事も神の御業で直してくださったのです」

「異世界最強チート生活」を読んでいる人はこの作品も読んでいます

「ファンタジー」の人気作品

コメント

コメントを書く