青春の選択肢は結局気持ちだけで決めるものだ
第二章第2話
俺は堀越と学校近くのイオンへついた。
正直全く行きたくなかったが。
友達も彼女もいないぼっちにとてってこういうイベントは滅多にないから正直困る。
少しでも話すことが無くなったら天気とか趣味とかの話をしそうになる。
それで何回女の子に嫌われたことか…あっ元々嫌われてたわ。
「じゃあまずお互いの行きたいところに行こう」
イオンのゲートに入るなり、こちらに少し振り向きながら言う。
さすがコミュ力の塊、そんなことをスラッと言えるなんて羨ましい。
「あっああ」
俺はぎこちない返事を返す。
イオンの中は人で溢れており、リア充や何人かの陽キャグループもいた。
なんか俺らの異物感ハンパねぇ…。
「じゃあまず僕からいいかな?」
「ああ」
返事を返し、俺は堀越に先導されながらエスカレーターで3階に向かった。
どうせオシャレな服屋やカフェかなんかだろうと思っていたら意外にもそこはゲームセンターだった。
「…なぜここ?」
俺はウキウキしてる堀越に問いかけた。
「あれ嫌いだった?」
「いや別に好きだけどね」
「じゃあ行こうか」
そう言い堀越はゲームセンターへ入っていった。
それに続き俺もゲームセンターに入る。
ていうか何?今の笑顔。これが堀越に口説かれる女の気持ちか、なんかひょいひょいついて行くバカ女の気持ちが少しわかった気がした。
俺たちはまずUFOキャッチャーに向かった。
やはりイオンなだけあってまじで多い種類が。
「まずどれをやろうか」
堀越は自分のバックから財布を取りだしながら優しく言う。
どれやるかって言ってもな、俺、UFOキャッチャーあんまやったことねえぞ。
俺は適当にUFOキャッチャーを見渡し自分の好きなお菓子をが景品のUFOキャッチャーを指した。
「じゃああれでいいんじゃね」
「Ok、じゃあやるか」
堀越は自信があるのか右手を少しガッツポーズさせ言う。
そして俺が指したUFOキャッチャーに向かうなり100円を入れる。
そして見事な手さばきであっという間に景品を取った。
「おおーすげえ」
これはシンプルにすごい。あんなに難しそうなやつでもああも簡単に取れるもんなんだなー。
「ありがとう、次は君がやってみるかい?」
堀越は照れもせずにそう答え俺にUFOキャッチャーを勧めた。
「いや俺はいい、100円あればブタメン買えると思ったらもったいないし」
そう言うと、堀越は笑い出した。
「君はすごいケチなんだね笑」
いやケチで何が悪い、ケチは将来必ず役立つ必須スキルだ。
俺たちはその後UFOキャッチャーのゾーンを抜けて、マリモカート、コインゲーム、太鼓の名人をやりゲームセンターを出た。
「ふう楽しかったね」
出るなり堀越は俺に言う。まあ、楽しかったけども、金が無くなったんだが
後もう1000円も残ってねえよ。
「まあな」
やはりこれだけいてもまだあの眩しい目を直視できないのか、少し目線を外しながら答えた。
「じゃあ次は君の番だよ」
ああそっかこれで終わりじゃないのか。
てっきりもう帰れると思った。
とは言ったものの行きたい場所なんて特にないしな。
「えー、本屋とか」
少し考えた結果やはり行くのは本屋だ。
基本的にぼっちはやることがないから家で本読んでるからね。
「君らしいね。じゃあ行くか」
堀越は嫌な顔ひとつせず返事をした。
俺は陽キャはそういう堅苦しい所は嫌いだと思っていたが、特に嫌じゃないのかそれとも演技なのか俺には分からないが、まあいい。
俺たちはエスカレーターで2階へと行き、2階フロアの奥の本屋に入った。
俺はラノベコーナーへ直行しどの本を買おうか悩み、1冊ずつ本を手にとっていると横から堀越が話しかけてきた。
「それ確か今年のどのラノベがすごい?で1番だったやつだよね」
堀越は食い気味に問いかけた。
いやよく知ってるな。
「まあ、確かな」
「それ面白いよね、特に第17話感動したな」
いやしかも読んでいるんかい。
まあ確かにあの回は神回だったけども。
だがダメだ。ここでこういうオタ話に乗ってしまったらきっと明日から学校で「あいつさ、オタ話してる時マジでキモかったって堀越くんが言ってた」
「マジ?死ねばいいのに」とか言われちゃうよ。
だから俺は冷静に答えた。
「そうだな」
すると、堀越はうを組みながら言う。
「でも1番はやっぱ29話だね」
「そう!そうなんだよ!あの回がいちばん面白い!」
俺は堀越のその言葉についオタ心を擽られ約30分もの間オタ話を続けた。
その間堀越は止めるでも否定するでもなく、ただ頷いていた。
さっき誓ったばっかなのに何やってんだ俺は…。
話終わると俺は羞恥心に苛まれ、慌てて言う。
「わっ悪いつい話ちまった。忘れてくれ。」
俺は手で顔を覆いながら言った。
「別に大丈夫。僕も同じこと思ったし。」
堀越は微笑み俺をカバーした。
「ああそっかならいいや」
俺はその言葉に少し気持ちが楽になった。
「それにしても意外だな、お前もこういう本読むんだな」
「まあね」
堀越は何か言いたげな顔をしていたがそれ以上は口には出さなかった。
「その本買ってあげるよ、今日のお礼で」
堀越いつも通りの優しい顔で言った。
こんなこと言われたら普通だったら「いやいいって」とかいう場面だが、
「お願いします」
俺はすぐにお願いした。
当たり前だ。タダほど安いものは無い。
しかも今俺金ないし。
堀越はレジで俺の頼んだ本買った。
「はいこれ。」
堀越は俺に欲しかった本を渡してくれた。
「マジサンキュ」
俺はしっかり礼を言ってそれをカバンにしまった。
ていうか少しイオンに一緒来ただけで奢るなんてもしかしたらこいつ良い奴なのかもしれない。
俺たちはイオンを出てお互いの帰り道が別れるところまで行った。
「今日はありがとう。じゃあ夏休みの合宿ではよろしくね」
「ああこちらこそ」
そう俺が答えると堀越は手を振り去った。
俺も堀越とは逆の道の自分の家へと向かう。
てっきりもっと陰キャを軽蔑してるかと思ったが案外良い奴だったな。
気も少し合いそうだったし。
だけど合宿は行きたくねよ〜。
正直全く行きたくなかったが。
友達も彼女もいないぼっちにとてってこういうイベントは滅多にないから正直困る。
少しでも話すことが無くなったら天気とか趣味とかの話をしそうになる。
それで何回女の子に嫌われたことか…あっ元々嫌われてたわ。
「じゃあまずお互いの行きたいところに行こう」
イオンのゲートに入るなり、こちらに少し振り向きながら言う。
さすがコミュ力の塊、そんなことをスラッと言えるなんて羨ましい。
「あっああ」
俺はぎこちない返事を返す。
イオンの中は人で溢れており、リア充や何人かの陽キャグループもいた。
なんか俺らの異物感ハンパねぇ…。
「じゃあまず僕からいいかな?」
「ああ」
返事を返し、俺は堀越に先導されながらエスカレーターで3階に向かった。
どうせオシャレな服屋やカフェかなんかだろうと思っていたら意外にもそこはゲームセンターだった。
「…なぜここ?」
俺はウキウキしてる堀越に問いかけた。
「あれ嫌いだった?」
「いや別に好きだけどね」
「じゃあ行こうか」
そう言い堀越はゲームセンターへ入っていった。
それに続き俺もゲームセンターに入る。
ていうか何?今の笑顔。これが堀越に口説かれる女の気持ちか、なんかひょいひょいついて行くバカ女の気持ちが少しわかった気がした。
俺たちはまずUFOキャッチャーに向かった。
やはりイオンなだけあってまじで多い種類が。
「まずどれをやろうか」
堀越は自分のバックから財布を取りだしながら優しく言う。
どれやるかって言ってもな、俺、UFOキャッチャーあんまやったことねえぞ。
俺は適当にUFOキャッチャーを見渡し自分の好きなお菓子をが景品のUFOキャッチャーを指した。
「じゃああれでいいんじゃね」
「Ok、じゃあやるか」
堀越は自信があるのか右手を少しガッツポーズさせ言う。
そして俺が指したUFOキャッチャーに向かうなり100円を入れる。
そして見事な手さばきであっという間に景品を取った。
「おおーすげえ」
これはシンプルにすごい。あんなに難しそうなやつでもああも簡単に取れるもんなんだなー。
「ありがとう、次は君がやってみるかい?」
堀越は照れもせずにそう答え俺にUFOキャッチャーを勧めた。
「いや俺はいい、100円あればブタメン買えると思ったらもったいないし」
そう言うと、堀越は笑い出した。
「君はすごいケチなんだね笑」
いやケチで何が悪い、ケチは将来必ず役立つ必須スキルだ。
俺たちはその後UFOキャッチャーのゾーンを抜けて、マリモカート、コインゲーム、太鼓の名人をやりゲームセンターを出た。
「ふう楽しかったね」
出るなり堀越は俺に言う。まあ、楽しかったけども、金が無くなったんだが
後もう1000円も残ってねえよ。
「まあな」
やはりこれだけいてもまだあの眩しい目を直視できないのか、少し目線を外しながら答えた。
「じゃあ次は君の番だよ」
ああそっかこれで終わりじゃないのか。
てっきりもう帰れると思った。
とは言ったものの行きたい場所なんて特にないしな。
「えー、本屋とか」
少し考えた結果やはり行くのは本屋だ。
基本的にぼっちはやることがないから家で本読んでるからね。
「君らしいね。じゃあ行くか」
堀越は嫌な顔ひとつせず返事をした。
俺は陽キャはそういう堅苦しい所は嫌いだと思っていたが、特に嫌じゃないのかそれとも演技なのか俺には分からないが、まあいい。
俺たちはエスカレーターで2階へと行き、2階フロアの奥の本屋に入った。
俺はラノベコーナーへ直行しどの本を買おうか悩み、1冊ずつ本を手にとっていると横から堀越が話しかけてきた。
「それ確か今年のどのラノベがすごい?で1番だったやつだよね」
堀越は食い気味に問いかけた。
いやよく知ってるな。
「まあ、確かな」
「それ面白いよね、特に第17話感動したな」
いやしかも読んでいるんかい。
まあ確かにあの回は神回だったけども。
だがダメだ。ここでこういうオタ話に乗ってしまったらきっと明日から学校で「あいつさ、オタ話してる時マジでキモかったって堀越くんが言ってた」
「マジ?死ねばいいのに」とか言われちゃうよ。
だから俺は冷静に答えた。
「そうだな」
すると、堀越はうを組みながら言う。
「でも1番はやっぱ29話だね」
「そう!そうなんだよ!あの回がいちばん面白い!」
俺は堀越のその言葉についオタ心を擽られ約30分もの間オタ話を続けた。
その間堀越は止めるでも否定するでもなく、ただ頷いていた。
さっき誓ったばっかなのに何やってんだ俺は…。
話終わると俺は羞恥心に苛まれ、慌てて言う。
「わっ悪いつい話ちまった。忘れてくれ。」
俺は手で顔を覆いながら言った。
「別に大丈夫。僕も同じこと思ったし。」
堀越は微笑み俺をカバーした。
「ああそっかならいいや」
俺はその言葉に少し気持ちが楽になった。
「それにしても意外だな、お前もこういう本読むんだな」
「まあね」
堀越は何か言いたげな顔をしていたがそれ以上は口には出さなかった。
「その本買ってあげるよ、今日のお礼で」
堀越いつも通りの優しい顔で言った。
こんなこと言われたら普通だったら「いやいいって」とかいう場面だが、
「お願いします」
俺はすぐにお願いした。
当たり前だ。タダほど安いものは無い。
しかも今俺金ないし。
堀越はレジで俺の頼んだ本買った。
「はいこれ。」
堀越は俺に欲しかった本を渡してくれた。
「マジサンキュ」
俺はしっかり礼を言ってそれをカバンにしまった。
ていうか少しイオンに一緒来ただけで奢るなんてもしかしたらこいつ良い奴なのかもしれない。
俺たちはイオンを出てお互いの帰り道が別れるところまで行った。
「今日はありがとう。じゃあ夏休みの合宿ではよろしくね」
「ああこちらこそ」
そう俺が答えると堀越は手を振り去った。
俺も堀越とは逆の道の自分の家へと向かう。
てっきりもっと陰キャを軽蔑してるかと思ったが案外良い奴だったな。
気も少し合いそうだったし。
だけど合宿は行きたくねよ〜。
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