青春の選択肢は結局気持ちだけで決めるものだ

平等望

第一章第10話

~翌朝~


俺はこの怒りをおさめるためにはどうすればいいか昨晩から考えていた、


【あのくず男を社会的に潰す】方法を。


そのためには何をすればいいのか、


まず真っ先に思いつくのがみんなにあいつの本性を言いふらす。


これはシンプルだがすごく難しい、なぜなら、


あいつは学校の評判はものすごく高いため俺があいつの本性を明かしたところで


誰も信じてはくれないだろう。だからこれは確実性が低い。


ほかにもいろいろな作戦が思いつくがどれも俺の立場からして難しい。


なのでそれ以外の方法を俺は模索した。


誰でも出来る方法を。


なぜ自分が好きでもない相手を庇うのかと聞かれれば答えは2つある。


1つ目は千影に相談されたからだ。


千影は友達思いなだけあって恐らく


青空が大きく傷つけば千影も傷ついてしまうから、それだけは避けたい。


2つ目は自分の気持ちを尊重した結果。


俺は陽キャが嫌いだ。何故なら鬱陶しいしめんどくさいから。


だがそんな理由で陽キャに対して損害を当てるのは完全に私怨であるし、


そんなことをしたら犯罪でもある。だから嫌いではあるが


あいつらを傷つけたりすることはしなかった。


だが今回、憎き陽キャが自分の表面側の評価いいことに女を


たぶらかして良い気になっていた。


それが俺の中では許せなかった。


だから俺は必死に考えた。欠落している頭脳と、皆無な集中力をフルで使って。


その日の授業中も俺は必死に考えていた。無いかもしれない結論を探して。


すると小声で月葉姫が話しかけていた。



「星空かなたが起きているなんて珍しいわね。イベント終了時間まで後何分?」


「アプリゲーのレアイベントみたいに言うな。」


「どうしたの?いつもはしない真剣な顔して。」


「ちょっとな」



俺は俺が今考えていることを言えるはずも無く少しそっぽ向きながら答えた。


当然だ、これを月葉姫に言ったところで止められるのがオチだ。



「ふーんとりあえず授業中なんだから授業に集中しなさいよ」


「分かってる」



分かってるとは言ったが授業に耳なんか傾けずに俺は思考を継続させた。


だがやはり思いつかない。いや正確に言うと思いつてはいるが


どの作戦も確実性がない。


とりあえずその候補は3つある。


1つは青空に本当のことを言う。


シンプルで確実は高いが青空は信じてはくれないだろう。


2つ目は氷麗を脅す。


別れなければ学校中に証拠の俺とのLINEをばら撒くと言って脅すという作戦。


だがこれも氷麗の人望的にこんなこと言ったて無理だろうから難しい。


3つ目は先生を挟む。


安全かつ確実で青空の負担も軽減できる素晴らしい作戦だがこれはダメだ。


何故ならあいつを社会的に破滅できないからだ。


恐らく先生は氷麗が浮気していたことを言わないから


社会的に消滅できないため不可能だ。


どれもこれも欠陥だらけどうしたものか。


俺は一日中考えた結果6時間目の途中に結論出した。


3つ目の作戦にすることにした。正直言って気に食わない。


あいつが社会的に消滅できないことが。


だがそこ以外は好条件ここは自分の気持ちをグッと抑える事にした。


確かに一番の目的とは違うかもしれない、だがそれは私怨でしかない


俺が我慢したら丸く収まる。それなら我慢するしかない。


よしこれで行こうと思い初めて今日俺は自分以外の景色を見た。


するとその景色の中にとある1枚の紙を見つけた、それは日直の日程表だ。


その日程表を見てみると来週の月曜日は俺と青空が日直と書いてあった。


それに気づいた瞬間俺はとある作戦を思いついた。


その作戦がまとまった瞬間に6時間目の終了のチャイムがなった。



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