ドウシヨウモナイ

七海

ネツ


私のものか
あいつものか
あの時決めた約束を
溶かした熱は一体どちらのものなのか
覚悟も自制も
溶けて流れて落ちていた
燻っていたのは消し忘れ
痛んでいるのはどこなのか
もう溶けて分からない
優しい熱さに迷うのは私だけ
明日にはきっと冷めている
固まる前に落ち切って
そう願っているのか分からない
期待も歓喜も流れてくれたら
もう消すのは忘れない
消さないでと願ってしまうから
もっと冷たいネツで焼いて欲しい


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