勇者として神からもらった武器が傘だった俺は一人追い出された。えっ?なにこの傘軽く見積もって最高じゃん
ゴルドノーム村へ到着
ゴルドノーム村はロミスタの村よりも大きく警備もしっかりしていた。
村のまわりを囲む塀はしっかりと作られており、村を囲むように堀がほられている。
村の入口の門では兵士のような恰好をした男が入ってくる人をチェックしていた。
『僕魔物ですけど入れてくれますかね?』
門にゆっくりと近づいて俺の横から声が聞こえる。
振り向くとチョロさんが不安そうに俺をみていた。
俺はチョロさんの頭を優しくなで、
「大丈夫だよ。もしダメならどこかみんなで入れる街を探せばいいだけだから」
『ご迷惑かけたら申し訳ないです』
チョロさんが俺に頭を下げるが、頭をグシャグシャと力いっぱいなでてやる。
「仲間なんだから気にするな」
ロミスタや王都でも街の中を魔物が歩いているのを何度か見た。
俺も詳しくはわからないが、必要なら手続きをすればいいだけだ。
ダメなら次の街へ向かえばいい。
入口へつくと門番から声をかけられる。
「いや、どうも。ちょっと悪いんだけど、身分の証明できるものを見せてもらえるかな。あとこの村への滞在目的を教えて欲しい。えっとその羊の上に乗っているのは?」
俺は冒険者のEランクカードを門番に見せ、奴隷になっているイブキを紹介し、ニクスとチョロさんを従魔として紹介した。男たちはそのまま引き渡した。
イブキはニコバアの店で買ったお面をつけたままだったが特に何も言われることはなかった。
門のところに冒険者登録をした時に使った水晶があり、男たちが手を置くと盗賊と表示されていた。どういう仕組みで判断されているのかわからないが、捕まった男たちが、「鉱山も他もどうせ変わらない」と言った言葉が印象だった。魔法が使えるくらいだから、もう少しいい働き口があったと思うのだが。
盗賊の討伐と引き渡しで門番から20万ペトをもらう。
予想外に大金だった。俺が驚いていると盗賊などを狩る専属の賞金稼ぎもいるという話をしてくれた。ただ、そういう連中は逆に盗賊からも目をつけられて狙われたりもするらしいが。
一瞬賞金稼ぎもいいかと思ったが、俺は安全に暮らしていきたい。
誰かに恨みを買われてなんていうのは勘弁だ。
門での手続きが終わると
「従魔や奴隷がおかした犯罪はその主人が責任を持つことになっていますので村の中では特に気を付けてくださいね」
と注意をうけたあと、
「今この村ではお祭りを開催していますのでぜひ楽しんでいってください」
そう言われた。
門番のおっさんは色々と説明をしてくれたうえに素敵な笑顔で村へ送りだしてくれた。
なんかちょっと嬉しくなってくる。
ゴルドノームの村ではいいことありそうだ。
「イブキ、ニクス、チョロさん大丈夫だと思うけど迷子にならないように……ね」
俺がそう言い終わる前にすでにチョロさんが屋台の方へフラフラと歩きだしていた。
「チョロさん!」
目を離すとどっかへ行ってしまうなんて子供のおもりをしているようだ。
普段はイブキの頭の上にいるニクスがふわっと飛びあがるとチョロさんの頭の上にとまる。
「ニクスありがとうな。チョロさんがチョロチョロしないように見張っててくれ」
「えっ……チョロさんがチョロチョロってダジャレですか?」
イブキが苦笑しながらツッコミをいれてくる。
「いや、わざとじゃない」
急に恥ずかしさがこみあげてくる。
チョロさんめ!
『つい美味しそうな匂いがして』
「あとで買ってあげるから、まずは宿を探しにいこう」
今回は長期間滞在するわけではないのでまずは宿を探す。
宿がダメならどこか空き地を借りて野宿でもいいんだけどね。
村のまわりを囲む塀はしっかりと作られており、村を囲むように堀がほられている。
村の入口の門では兵士のような恰好をした男が入ってくる人をチェックしていた。
『僕魔物ですけど入れてくれますかね?』
門にゆっくりと近づいて俺の横から声が聞こえる。
振り向くとチョロさんが不安そうに俺をみていた。
俺はチョロさんの頭を優しくなで、
「大丈夫だよ。もしダメならどこかみんなで入れる街を探せばいいだけだから」
『ご迷惑かけたら申し訳ないです』
チョロさんが俺に頭を下げるが、頭をグシャグシャと力いっぱいなでてやる。
「仲間なんだから気にするな」
ロミスタや王都でも街の中を魔物が歩いているのを何度か見た。
俺も詳しくはわからないが、必要なら手続きをすればいいだけだ。
ダメなら次の街へ向かえばいい。
入口へつくと門番から声をかけられる。
「いや、どうも。ちょっと悪いんだけど、身分の証明できるものを見せてもらえるかな。あとこの村への滞在目的を教えて欲しい。えっとその羊の上に乗っているのは?」
俺は冒険者のEランクカードを門番に見せ、奴隷になっているイブキを紹介し、ニクスとチョロさんを従魔として紹介した。男たちはそのまま引き渡した。
イブキはニコバアの店で買ったお面をつけたままだったが特に何も言われることはなかった。
門のところに冒険者登録をした時に使った水晶があり、男たちが手を置くと盗賊と表示されていた。どういう仕組みで判断されているのかわからないが、捕まった男たちが、「鉱山も他もどうせ変わらない」と言った言葉が印象だった。魔法が使えるくらいだから、もう少しいい働き口があったと思うのだが。
盗賊の討伐と引き渡しで門番から20万ペトをもらう。
予想外に大金だった。俺が驚いていると盗賊などを狩る専属の賞金稼ぎもいるという話をしてくれた。ただ、そういう連中は逆に盗賊からも目をつけられて狙われたりもするらしいが。
一瞬賞金稼ぎもいいかと思ったが、俺は安全に暮らしていきたい。
誰かに恨みを買われてなんていうのは勘弁だ。
門での手続きが終わると
「従魔や奴隷がおかした犯罪はその主人が責任を持つことになっていますので村の中では特に気を付けてくださいね」
と注意をうけたあと、
「今この村ではお祭りを開催していますのでぜひ楽しんでいってください」
そう言われた。
門番のおっさんは色々と説明をしてくれたうえに素敵な笑顔で村へ送りだしてくれた。
なんかちょっと嬉しくなってくる。
ゴルドノームの村ではいいことありそうだ。
「イブキ、ニクス、チョロさん大丈夫だと思うけど迷子にならないように……ね」
俺がそう言い終わる前にすでにチョロさんが屋台の方へフラフラと歩きだしていた。
「チョロさん!」
目を離すとどっかへ行ってしまうなんて子供のおもりをしているようだ。
普段はイブキの頭の上にいるニクスがふわっと飛びあがるとチョロさんの頭の上にとまる。
「ニクスありがとうな。チョロさんがチョロチョロしないように見張っててくれ」
「えっ……チョロさんがチョロチョロってダジャレですか?」
イブキが苦笑しながらツッコミをいれてくる。
「いや、わざとじゃない」
急に恥ずかしさがこみあげてくる。
チョロさんめ!
『つい美味しそうな匂いがして』
「あとで買ってあげるから、まずは宿を探しにいこう」
今回は長期間滞在するわけではないのでまずは宿を探す。
宿がダメならどこか空き地を借りて野宿でもいいんだけどね。
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