勇者として神からもらった武器が傘だった俺は一人追い出された。えっ?なにこの傘軽く見積もって最高じゃん
羊の魔物チョロルとの出会い。
翌日、俺は朝日と共に起きた。
天井があいているので気持ちのいい日の光が入ってくる。
俺たちはそのまま食事をして家を更地に戻そうかとも思ったが、このまま持ち運べたら便利だなと思い魔法バックの中に入るようにイメージをするとそのまま収納された。
ニコバアのバックどれだけ容量があるのだろう。
実は凄腕だったとか?
次会う時にはこのバックにいっぱいお土産でもいれて持って帰ってあげよう。
それから、俺たちはゆっくりと平原を歩き、森の中にはいる。
この森を抜けた先にゴルドノーム村はあるはずだ。
森の中にも道は続いており、もっと凸凹しているかと思ったが平坦で歩きやすい。
いずれは馬車を買って優雅に旅をしてみたいものだ。
ニクスは今日もイブキの上で声をかけているが必要かどうかはかなり怪しいところだった。
「ピヨヨヨヨン!!」
ニクスがイブキに声かけするのとは違う勢いで鳴きだす。
イブキは両手をあわせると俺の肩を叩いて森の中を指さす。
俺には何も見えないが……いや、何か茶色い物体がこっちに向かって走ってくる。
なんだ
どうやら魔物が魔物に追いかけられているようだ。
茶色い魔物は羊のような魔物で2本の角にモフモフの毛皮が見える。
どうやら逃げている魔物の足には大きな傷があるようで徐々に距離をつめられている。
襲っている魔物は……あの魔物には見覚えがある。
ブラッドボアだ。
俺の口の中に急速に唾液がでてくる。
あのお肉は美味しかった。
追われているのはジンギスカンか。
これはぜひゲットしておきたい。
よし。2匹とも食料にしよう。
今夜は焼き肉パーティだ。
「イブキ下がってて!」
傘を地面に突き刺しブラッドボアの前に土の壁を作り出す。
まずは分断させてブラッドボアから倒そう。
ブラッドボアは前回倒したものよりも二回りくらい大きいが目の前にあらわれた土の壁に鼻から突っ込み、『ドカン!』と大きな音を立てて跳ね返された。
「イブキとニクスはそのままそこで待ってて」
ブラッドボアの元に行くとブラットボアは頭を強く打ち付け混乱しているのか横になりながら暴れている。良かった。戦闘にはならずにすみそうだ。
「大いなる自然に感謝します」
一度両手をあわせブラッドボアに止めをさす。
できればこのまま血抜きをしてしまいたいが次は羊の魔物だ。
こっちのジンギスカンはどんな味がするのだろう。
焼き肉のタレがないが何かで代用できないだろうか。
できればにんにくも欲しいところだ。
羊の魔物はブラッドボアが俺たちに倒されたのを見ると俺たちの方へやってきた。
もしかして俺たちと戦うつもりか。
俺が身構え傘を構える。
さてどうしようか。
羊ならやっぱり毛皮も大切に使いたい。
そうなるとやっぱり土魔法で囲んで水攻めか。
そんなことを考え警戒していると予想外なことがおこった。
「人間さん助けて頂いてありがとうございます。助けてくれるなんて優しいんですね」
なんだこの羊。
普通にしゃべってるんだけど。この世界の魔物ってしゃべるのか?
「イブキ魔物ってしゃべるのか?」
俺がイブキの方を見るとイブキは首を横に振る。
「羊さん俺の言葉がわかるのか?」
「おぉ! 初めて人間さんとお話ができた。もしかしたら神様が僕に特別な力をくださったんですね」
知らないで話しかけてたのかよ!
多分この世界の文字が読めるのと同じ理由だろう。
知能が高い魔物とは会話ができるのかもしれない。
でも、この羊知能が高いのか?
「助けて頂いてありがとうございます。僕の名はチョロル。仲間たちは尊敬と愛情の念をこめてチョロさんと呼ばれていました。よろしくお願いします」
「あっどうもご丁寧に。テルと言います。こっちがイブキで、この鳥がニクスです」
つい自己紹介されたので自己紹介を返してしまう。
「人間と会うのは鉱山で……」
そこまで話すと急に言葉につまりジョボジョボと音が聞こえだす。
「ん?」
チョロルは小刻みに震えながら足元には黄色い水溜りができていた。
「人間怖い。鉱山怖い。もしかしてあなた僕を助けるふりして……鉱山の悪い人間ですか?」
チョロルを肉にしようとしていたが、まだ助けただけで何もしてはいない。
「悪い人間ではないと思うけど」
「良かったです。悪い人間怖いです」
本人が否定したからってすぐに信用するって。
チョロルのチョロはチョロイ奴のチョロだった。
「足怪我しているのか?」
「そうなんです。鉱山で無理矢理働かせられていたのを逃げてきたんですが、逃げてる途中で足に風魔法をくらってしまって。しかもそのあと運悪くブラッドボアに見つかりもうダメかと思いました」
「そっそうか。大変だったな。これ良ければ回復薬だから飲みな」
俺がポーションをだして飲ませてやる。
チョロは疑いもせずにゴクゴクと飲みほしてしまった。
この魔物大丈夫なのか。
こんなチョロくて。
「ありがとうございます。助かりました。テルさんは優しいですね」
「いやーそんなことはないけど。まぁ色々あるだろうけど。頑張ってな。じゃあ俺たちはこれで」
「はい。テルさんたちも」
俺はブラッドボアを回収しゴルドノームの村へ向かう。
しばらく歩いているとイブキから肩を叩かれる。
「どうしたイブキ?」
イブキは俺たちが来た道を指差す。
俺たちの姿が見えるか見えないかの距離をチョロさんが後ろからついてくる。
魔物が街道を一匹で歩いていたら討伐されてしまう。
他の人間は声が聞こえないようだし。
俺はチョロさんが追い付くのを待って声をかける。
「チョロさんどうしたの? 森へ帰らないの?」
「僕帰る場所がないんです」
チョロさんには何か理由がありそうだ。
天井があいているので気持ちのいい日の光が入ってくる。
俺たちはそのまま食事をして家を更地に戻そうかとも思ったが、このまま持ち運べたら便利だなと思い魔法バックの中に入るようにイメージをするとそのまま収納された。
ニコバアのバックどれだけ容量があるのだろう。
実は凄腕だったとか?
次会う時にはこのバックにいっぱいお土産でもいれて持って帰ってあげよう。
それから、俺たちはゆっくりと平原を歩き、森の中にはいる。
この森を抜けた先にゴルドノーム村はあるはずだ。
森の中にも道は続いており、もっと凸凹しているかと思ったが平坦で歩きやすい。
いずれは馬車を買って優雅に旅をしてみたいものだ。
ニクスは今日もイブキの上で声をかけているが必要かどうかはかなり怪しいところだった。
「ピヨヨヨヨン!!」
ニクスがイブキに声かけするのとは違う勢いで鳴きだす。
イブキは両手をあわせると俺の肩を叩いて森の中を指さす。
俺には何も見えないが……いや、何か茶色い物体がこっちに向かって走ってくる。
なんだ
どうやら魔物が魔物に追いかけられているようだ。
茶色い魔物は羊のような魔物で2本の角にモフモフの毛皮が見える。
どうやら逃げている魔物の足には大きな傷があるようで徐々に距離をつめられている。
襲っている魔物は……あの魔物には見覚えがある。
ブラッドボアだ。
俺の口の中に急速に唾液がでてくる。
あのお肉は美味しかった。
追われているのはジンギスカンか。
これはぜひゲットしておきたい。
よし。2匹とも食料にしよう。
今夜は焼き肉パーティだ。
「イブキ下がってて!」
傘を地面に突き刺しブラッドボアの前に土の壁を作り出す。
まずは分断させてブラッドボアから倒そう。
ブラッドボアは前回倒したものよりも二回りくらい大きいが目の前にあらわれた土の壁に鼻から突っ込み、『ドカン!』と大きな音を立てて跳ね返された。
「イブキとニクスはそのままそこで待ってて」
ブラッドボアの元に行くとブラットボアは頭を強く打ち付け混乱しているのか横になりながら暴れている。良かった。戦闘にはならずにすみそうだ。
「大いなる自然に感謝します」
一度両手をあわせブラッドボアに止めをさす。
できればこのまま血抜きをしてしまいたいが次は羊の魔物だ。
こっちのジンギスカンはどんな味がするのだろう。
焼き肉のタレがないが何かで代用できないだろうか。
できればにんにくも欲しいところだ。
羊の魔物はブラッドボアが俺たちに倒されたのを見ると俺たちの方へやってきた。
もしかして俺たちと戦うつもりか。
俺が身構え傘を構える。
さてどうしようか。
羊ならやっぱり毛皮も大切に使いたい。
そうなるとやっぱり土魔法で囲んで水攻めか。
そんなことを考え警戒していると予想外なことがおこった。
「人間さん助けて頂いてありがとうございます。助けてくれるなんて優しいんですね」
なんだこの羊。
普通にしゃべってるんだけど。この世界の魔物ってしゃべるのか?
「イブキ魔物ってしゃべるのか?」
俺がイブキの方を見るとイブキは首を横に振る。
「羊さん俺の言葉がわかるのか?」
「おぉ! 初めて人間さんとお話ができた。もしかしたら神様が僕に特別な力をくださったんですね」
知らないで話しかけてたのかよ!
多分この世界の文字が読めるのと同じ理由だろう。
知能が高い魔物とは会話ができるのかもしれない。
でも、この羊知能が高いのか?
「助けて頂いてありがとうございます。僕の名はチョロル。仲間たちは尊敬と愛情の念をこめてチョロさんと呼ばれていました。よろしくお願いします」
「あっどうもご丁寧に。テルと言います。こっちがイブキで、この鳥がニクスです」
つい自己紹介されたので自己紹介を返してしまう。
「人間と会うのは鉱山で……」
そこまで話すと急に言葉につまりジョボジョボと音が聞こえだす。
「ん?」
チョロルは小刻みに震えながら足元には黄色い水溜りができていた。
「人間怖い。鉱山怖い。もしかしてあなた僕を助けるふりして……鉱山の悪い人間ですか?」
チョロルを肉にしようとしていたが、まだ助けただけで何もしてはいない。
「悪い人間ではないと思うけど」
「良かったです。悪い人間怖いです」
本人が否定したからってすぐに信用するって。
チョロルのチョロはチョロイ奴のチョロだった。
「足怪我しているのか?」
「そうなんです。鉱山で無理矢理働かせられていたのを逃げてきたんですが、逃げてる途中で足に風魔法をくらってしまって。しかもそのあと運悪くブラッドボアに見つかりもうダメかと思いました」
「そっそうか。大変だったな。これ良ければ回復薬だから飲みな」
俺がポーションをだして飲ませてやる。
チョロは疑いもせずにゴクゴクと飲みほしてしまった。
この魔物大丈夫なのか。
こんなチョロくて。
「ありがとうございます。助かりました。テルさんは優しいですね」
「いやーそんなことはないけど。まぁ色々あるだろうけど。頑張ってな。じゃあ俺たちはこれで」
「はい。テルさんたちも」
俺はブラッドボアを回収しゴルドノームの村へ向かう。
しばらく歩いているとイブキから肩を叩かれる。
「どうしたイブキ?」
イブキは俺たちが来た道を指差す。
俺たちの姿が見えるか見えないかの距離をチョロさんが後ろからついてくる。
魔物が街道を一匹で歩いていたら討伐されてしまう。
他の人間は声が聞こえないようだし。
俺はチョロさんが追い付くのを待って声をかける。
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