勇者として神からもらった武器が傘だった俺は一人追い出された。えっ?なにこの傘軽く見積もって最高じゃん
ニクスは優秀でイブキは旅慣れてて……
ロミスタの村をでて新しい村へ向かう。
本当は大きな街へ行こうと思っていたが、ニコバアが山の方へ行ったところにゴルドノーム村があり、この時期は花祭りが開催されており美味しい屋台や人が沢山集まってくると言われたのでゴルドノーム村へ行くことにした。
その村には妖精伝説などもあるとのことでちょっと楽しみだ。
村までは歩きで2日かかるとのことだった。
本当はイブキもいるので馬車でと思ったが、馬車があるのは3日後ということで諦めてイブキとゆっくり歩きで向かうことにした。
イブキはまっすぐな道なら歩くことに差障りはないようだった。
一応、堅木で作った杖を持たせているが、本人はほぼ必要としていない。
危ないところなどはニクスがイブキに声をかけている。
ニコバアが危ない時にイブキに声をかけているのを見て覚えたようだ。
ニクス優秀すぎる。
もちろん、俺も手を貸してはいる。ただ、イブキは長時間手を繋いで歩くのに慣れていないのか、顔を赤くして途中で拒否をしたのであまり手は貸さないようにしている。
街道に出てくる魔物は少ないと言われているが、俺が守るためにも両手は使えるようにしておいた方がいいのでイブキのことはニクスに任せておこう。
初日は平坦な草原をずっと歩き続けた。
途中で何度も休憩をいれたが俺とニクスはかなり疲弊していた。
遠くの方で狼の鳴き声のような声や、聞いたこともない動物の声が聞こえてくる。
近い距離ではないとわかってはいてもどうしても身体が反応してしまう。
今更ながら魔法が多少使えるようになったとはいえ、非常に心細い。
異世界でまともに訓練など受けたわけではないし、こっちで倒した魔物は1匹だけだ。
強い魔物は滅多にでないと言われたが警戒しながらずっと歩くというのはかなり疲れてしまった。
ニクスも最初は元気が良かったが、途中から疲れてしまったのかイブキの頭の上で寝だしている。イブキだけは朝とかわらず全然平気そうな顔をして一番先頭を歩いている。
イブキは旅にも慣れているようだった。
最初は俺がイブキを守らなければなんて思っていたがイブキはたまに手を叩くだけで数百メートル普通に歩いていく。
便利すぎるだろ。
途中から俺が歩くのが遅いせいかイブキが先頭を歩くようになっていた。
もしかしたらイブキには魔物がいないのもわかるのかもしれない。
「イブキ今日は早めに休もうか」
イブキは大きく頷く。
イブキは魔法のバックからテントをとりだそうとするが、それを俺は止める。
ここは俺がいいところを見せるところだ。
「イブキテントはださなくていいよ」
イブキは首をかしげる。
イブキにはまだ見せたことがなかったが、俺が土魔法も使えるということを見せよう。
イブキは目が見えないが。
俺は地面に傘を刺し土壁を作りだす。
部屋は3部屋だな。
寝るところと、脱衣所とお風呂。キッチンは寝るところに併設しておけばいいだろう。
土魔法で工作していくこと15分。
あっという間に壁が完成した。
「イブキ! これで魔物の心配せずによる寝れるよ」
イブキは壁を触って眉をひそめている。
あれ? 怒ってる? もしかして寝るのに個室が欲しいとか?
めちゃくちゃすごい! とか喜んでくれるのを想定しただけにその反応は予想外だった。
ロミスタの村でも同じ部屋で寝ていたので問題ないと思っていたが。
「イブキもしかして一人用の部屋が欲しかった?」
イブキはキョトンとしたあと、首をかしげる。
なにをこの人は言ってるんだろうって顔だ。
うーん。難しい。女の子の気持ちを考えるなんてそんな高等技術、何でも屋やっていても学んではない。
イブキは俺が悩んでいるのをさっしたのか笑顔で『ありがとうございます』と伝えてくる。
女の子に気を使わせてしまった。
気分を変えるのにお風呂にでも入ってゆっくりしてもらおう。
本当は大きな街へ行こうと思っていたが、ニコバアが山の方へ行ったところにゴルドノーム村があり、この時期は花祭りが開催されており美味しい屋台や人が沢山集まってくると言われたのでゴルドノーム村へ行くことにした。
その村には妖精伝説などもあるとのことでちょっと楽しみだ。
村までは歩きで2日かかるとのことだった。
本当はイブキもいるので馬車でと思ったが、馬車があるのは3日後ということで諦めてイブキとゆっくり歩きで向かうことにした。
イブキはまっすぐな道なら歩くことに差障りはないようだった。
一応、堅木で作った杖を持たせているが、本人はほぼ必要としていない。
危ないところなどはニクスがイブキに声をかけている。
ニコバアが危ない時にイブキに声をかけているのを見て覚えたようだ。
ニクス優秀すぎる。
もちろん、俺も手を貸してはいる。ただ、イブキは長時間手を繋いで歩くのに慣れていないのか、顔を赤くして途中で拒否をしたのであまり手は貸さないようにしている。
街道に出てくる魔物は少ないと言われているが、俺が守るためにも両手は使えるようにしておいた方がいいのでイブキのことはニクスに任せておこう。
初日は平坦な草原をずっと歩き続けた。
途中で何度も休憩をいれたが俺とニクスはかなり疲弊していた。
遠くの方で狼の鳴き声のような声や、聞いたこともない動物の声が聞こえてくる。
近い距離ではないとわかってはいてもどうしても身体が反応してしまう。
今更ながら魔法が多少使えるようになったとはいえ、非常に心細い。
異世界でまともに訓練など受けたわけではないし、こっちで倒した魔物は1匹だけだ。
強い魔物は滅多にでないと言われたが警戒しながらずっと歩くというのはかなり疲れてしまった。
ニクスも最初は元気が良かったが、途中から疲れてしまったのかイブキの頭の上で寝だしている。イブキだけは朝とかわらず全然平気そうな顔をして一番先頭を歩いている。
イブキは旅にも慣れているようだった。
最初は俺がイブキを守らなければなんて思っていたがイブキはたまに手を叩くだけで数百メートル普通に歩いていく。
便利すぎるだろ。
途中から俺が歩くのが遅いせいかイブキが先頭を歩くようになっていた。
もしかしたらイブキには魔物がいないのもわかるのかもしれない。
「イブキ今日は早めに休もうか」
イブキは大きく頷く。
イブキは魔法のバックからテントをとりだそうとするが、それを俺は止める。
ここは俺がいいところを見せるところだ。
「イブキテントはださなくていいよ」
イブキは首をかしげる。
イブキにはまだ見せたことがなかったが、俺が土魔法も使えるということを見せよう。
イブキは目が見えないが。
俺は地面に傘を刺し土壁を作りだす。
部屋は3部屋だな。
寝るところと、脱衣所とお風呂。キッチンは寝るところに併設しておけばいいだろう。
土魔法で工作していくこと15分。
あっという間に壁が完成した。
「イブキ! これで魔物の心配せずによる寝れるよ」
イブキは壁を触って眉をひそめている。
あれ? 怒ってる? もしかして寝るのに個室が欲しいとか?
めちゃくちゃすごい! とか喜んでくれるのを想定しただけにその反応は予想外だった。
ロミスタの村でも同じ部屋で寝ていたので問題ないと思っていたが。
「イブキもしかして一人用の部屋が欲しかった?」
イブキはキョトンとしたあと、首をかしげる。
なにをこの人は言ってるんだろうって顔だ。
うーん。難しい。女の子の気持ちを考えるなんてそんな高等技術、何でも屋やっていても学んではない。
イブキは俺が悩んでいるのをさっしたのか笑顔で『ありがとうございます』と伝えてくる。
女の子に気を使わせてしまった。
気分を変えるのにお風呂にでも入ってゆっくりしてもらおう。
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